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謎解きはディナーのあとで(東川篤哉:著)

実際読破済なのは1巻のみなのですが(2巻も出てます)、ドラマ放映中って事でレビューなんぞ上げてみますよー。
原作・ドラマ両方の話題を触りますが、基本、原作寄りって事で。
まあ、悪い事は書いてないと思うので、其処の辺りはご安心下さい。



な訳で。私にしては珍しくタイムリーな著書のレビューです(笑)。

大雑把に言うと、お嬢様の身分を隠して刑事をしてる女の子(麗子)が主人公、彼女の執事(影山)がストーリーでの推理役になるのだけれど、その執事は普段は慇懃なのに、同時に主の罵倒なんて事はお手の物☆な凄まじく毒舌野郎。な感じです(笑)。
基本的には、麗子が足で情報を稼ぎ、ソレを聞いた影山が(実地に赴く事無く)推理を披露する。という、よくある刑事推理物とは違うタイプの推理小説です。



ドラマの放映開始から一か月位、「原作はどんなんなの」な方向け?に、一応、原作とドラマの違いから書いてみます。
全体的な相違点は、下記の通りです。ストーリーの細かい面は割愛。
全体的には、良い意味での魔改造がなされてると思いました。
私は基本、何事も原作主義なのですが、そうした人間の一人から見て「コレはコレで良いな」的な改造って意味です。

・上記の通りなので、原作では影山の執事ストーキングはありません(笑)。
・原作の影山は更に胡散臭い感じ。痩身長身不健康そうな感じの美形(本文を読む限りのイメージ)。
・原作では麗子&影山共に、ドラマよりも設定年齢は高め。特に影山は三十代中盤(ドラマでは30歳)。
・原作はシリアス要素皆無。
・なのでドラマの後半で毎回出てくる「良い感じ」の話は無し。基本、推理のみで終了。
・原作には、変わったキャラの鑑識の兄ちゃんや、ミニスカ婦警はいないです。

大体、こんな感じかと。
あくまでも個人的な感覚ですが、「結果的に原作が行方不明になりがちだけど原作の空気はおさえてる、よって原作フルボッコ迄は至ってない、実に絶妙なバランスでの脚色」の、ある意味類い稀なる奇跡的な原作つきドラマだなと、思いました。
此処迄原作からストーリーがかけ離れると大抵は見切りをつけてしまうのですが(私は)、ドラマはドラマとして別の方向でかなりの「美味しいポイント」があるんですよね。何気ないトコに面白い小細工が(笑)。
「原作とは別物」として見る部類のドラマだけれど、原作の空気も生きてて、うん、個人的には中々面白い事になってると思います。



私は著書に出てくるキャラクター一つで読む気が失せてしまったりする、かなり我儘な読者なのですが(爆)、そんな私から見ての、この作品(原作)の良いところは、下記かなと。
ひとまとめにすると、「軽く読める様に徹底して作られている」です。

・コメディに徹している。
本気でシリアス要素が無いです(1巻は)。登場人物がシリアスな台詞を言う事は殆どありません。犯人の動機にシリアスなものがあったりはするけれど、其処は大抵、軽く触る程度でスルーしている。
社会問題提起等も無く、あくまでも、コメディと推理のみに傾けられる様になっています。

・登場人物の描写は、一面のみに絞っている。
上記のコメディと似た感じですね。麗子なら、上司へのツッコミ&お嬢様の割に色々豪快。影山なら、恭しいけど毒舌(心情の描写無しで珍しい表情を見せる事はあるが)。風祭警部なら、とことんダメ上司(笑)。実に、中身もパッと見た目通りになっている。分りやすい。
「いつもはカルいキャラを演じてるけど、実は……」的な事が殆ど無いです。あっても別方向にトンデモになるパターンが殆どです。
普通、登場人物に一面的な性格しか無いと言うのは魅力の欠如(あ、あるものが減る訳じゃ無いけど……)に繋がると思うのですが(漫画や小説の書き方的なものでは、それを非推奨としている場合が多いけれど)、この作品では、それが「作品を淀みなく読ませる」事に繋がっていると思いました。



な訳で、「気軽に読める様に特化している、させている」作品だと思います。
逆に言えば、フィクションに感動や人間ドラマを求める人には物足りない作品だという事でもあると思いますが……。
更に逆に言えば、私がこの作品をそれなりに好きなのは、私がフィクションに感動も人間ドラマもリアルも求めていないからって事ですね。
私にとってはこの作品は、推理以外ではそんなに考え込む事なく、気軽に楽しめる作品。「いきなりシリアス要素が出てきたら、ドロドロ人間関係発生とかで、読んでるだけでストレス溜まったらどうしよう」的な「罠にかかる心配をする事」無く、楽しむ事に全力を傾けられる作品です。
……自分で書く話はそうでも無かったりしますけど(爆)! 憧れていたりもするのですが!!



そんな訳で、ドラマで毎回「良い話」なラストに持って行くという展開だけは、一寸残念に感じたりしているのですが。
でもそれが「TV的面白さに必要」なのかも知れないなと思いました。読み返せる小説はとにかく、リアルタイムに放送を見るだけなら一発勝負のドラマでは、分かりやすい勧善懲悪が必要なのかなと。
まぁ、原作通りに推理だけで終了。は、深夜枠短時間番組ならとにかく、ゴールデンタイムの番組的には尻切れトンボなのでしょう(苦笑)。

同様に、魔改造の最高峰(※褒めています)の執事ストーキングも、別に悪ふざけだけではなくて(勿論悪ふざけもあると思う。あそこ迄手が込んでいれば、そう思わずにはいられない(笑))実写化において必要だったのかーと。
ドラマの推理シーンでは麗子&影山込みの状態で捜査や事件の様子が度々再現されますが、イキナリこんなシーンが入ったら「イキナリ何で」と視聴者置いてけぼり状態です。事前に影山のストーキングシーンが入っていれば、推理シーンで「あぁあの時のアレはお前なのか!」なツッコミと同時に、推理における影山視点での推察を違和感なく盛り込む事が出来る。
これも、リアルタイムで話が流れていく放送故の配慮かと思いました。



単純に原作主義視点で見ていたら「つまらない実写化」で済ましていたかも知れませんが、作り手視点で見てみると、中々興味深いドラマですねー。
読書的な面でも、別に意識してはいないのですが心情描写が多めの作品を読む事が多いので、「こういう作品もアリなんだなー」と思いました。



ドラマを見て「ドラマの話、面白かった! 原作読みたい!」な方には、ストーリーが相当改ざんされているのでご注意を。と一言。
原作に無いシリアス要素の伏線の為に、ちょこちょこ要素が加わっています。後、「分りやすく」作り変えられている事が多いです。TV放送の上で箔をつける為に、舞台が派手になっている事がある。といった意味で(取り敢えず2巻を流し読みした限り、15日に放送された漫画の原作者と漫画担当の話は、原作では製菓会社の社員だったりと、相当違う)。
逆に、風祭さんのアレ具合は更に分りやすくなってます(笑)。



あ、作品のキモの影山は、原作とドラマで別物です。
アンチでは無いです、念の為。ドラマの方は、全く別物としてちゃんと成り立ってると思います。アレはアレで良いですよね。
制作者側で原作に似せる気があるのかどうかは分りませんが、無いんじゃないのかな。最低でも、似せようと思ったけど半端になっちゃって残念感は感じない。



まぁ、影山を三次元で再現するってのがそもそも無理だろう。ってのが、ドラマ化以前から作品を読んでいて影山のキャラが好きなファンの総意だと……同じく影山の素敵キャラが好きな私は思いますが……。

巡り、春夏秋冬。

原稿ヤバいよ!イベント準備ヤバいよ!!とか言いつつ、今日の午前中は古本屋へ本を仕入れに行ってましたよ。

この人、馬鹿なんじゃないの。

大丈夫だ、問題ない。
別に今に始まった事じゃない。



5冊買った。そろそろ後悔しても良いと思う。
因みに下記ですー。

森博嗣/四季シリーズ (春・夏・秋)
松本清張/小説帝銀事件
森鴎外/山椒大夫・高瀬舟

森さんのは、アレですね。「すべてがFになる」に付随する作品です。
「すべてがFになる」、少し前の作品ですが、有名?多分。
一時期、このタイトルをもじった同人誌やサークル様やイベントがあった様な気がする。それで特に有名に感じているのかも知れない(一定年齢以上の方にはもしかしたら「あー」かも知れないが、おい)。
まだ良く分ってないのですが、取り敢えず講談社発行のこの方の本で、シリーズ物は、恐らく全部繋がってるんですよね。
で、その中でもキーキャラの一人「天才・真賀田四季」の変化を追っていくシリーズです。「四季シリーズ」は。
「すべてがFになる」を再読済ですが、それも、このキャラクターに大いに魅了されてのものです。
四季シリーズは他のシリーズ(これ以降に開始されたシリーズを除く)の総まとめのものなので本当は最後に読むものなんでしょうが、私の中では真賀田四季あっての読書欲と言っても過言ではないので、他シリーズをすっ飛ばして此方から読み始めました。
シリーズの「冬」は読破済み。以前行った古本屋にあったのが、シリーズではこれだけだったんだ。
総まとめシリーズのラストから読んじゃったと言うね(爆)。
他を読んでから、再読しようと思ってます。
今のところは四季シリーズを読んで、後、もしかしたらVシリーズってのも読むかなーって位なのですが、最終的に踏破していそうで怖いです(笑)。
取り敢えず、今迄読んだ作品に関して言えば、「哲学と科学の融合、精神とコンピュータの融合」な感じでしょうか、世界観は。ツボです。まんまにツボです(笑)。
読もうと思っているVシリーズも、割と精神的・倫理的な方に重きを置いてそうなので、それで興味があるのです。
扱うものがものだけに単語は難しいけれど、文体としては読み易いです。
後、難しさ故にすらすらとは読めないけれど、その分何度も反芻できる、贅沢な作品。
うっかり読んで時間泥棒が甚だしいのですが、面白いです。はい。

次、小説帝銀事件。
実在する事件のドキュメンタリー……だと思います。
毒物を使っての銀行窃盗事件(被害者には死者あり)、しかも逮捕者は冤罪の可能性が濃厚なまま獄死、と、センセーショナルと言うか、風変りと言うか……そんな感じの事件なので、ググれば直ぐに沢山情報が出てきます。
以前同じ作者による同系統のドキュメンタリーを読んだ際、そういう系の事件をネサフした事がありまして、それでこの事件の事も知っていた&古本が非常に安かったので購入。
実を言うとこの作者の他の作品(小説です)、上記で触れた四季シリーズの「冬」と同時期に購入しているのですが、うっかりドロドロ系を買いましてね。しかも、以前あらすじを見て購入却下したのをね(爆)。
この方、心理描写が巧みでしてね、ドロドロの時の破壊力が半端無いのですよ。小説は勿論、ドキュメンタリーでも頓挫したのがある位。
そんな訳で読書用の本が急に一冊消えたも同然で、それで今回の莫大購入に……はい、言い訳です。

で、最後の。
これは単に、「文を書くならこの人のは読んどけ」的なのを何処かで見たから(爆)。
勿論、有名な作家なのはわかってます。普段は逆に気おくれして読まないのですが、この際だし。
読んでみようと思います。



いやあ、数か月前迄に比べて気力はあるけど、前みたいには無い状態なので、同人以外に趣味も無いしと読書に戻ってきてます。
文を書く上での経験値詰みにもなるし、結果的にペースが遅いとはいえ同人でこの辺りに時間を割く事を犠牲にしていたので、いい機会だし、ちまちま読もうと思います、本。
同人が好きでも、改めて読書に戻ると、「こっちにも時間を分けてあげるべきだったな」と思いましたよ。
まあ何ていうか、人生、どう転がるか分からないですね。これはこれで貴重な体験かも知れぬ。
そんな何回も要らないけどね(笑)!

勢いで買いました。


オリジで、アンドロイド系ロボットが出てくる近未来ものも守備範囲に入っている身としてはと。
実際に読む時間は考慮してません(爆)。



で、第一章。
「緑葉体人間は可能か」。

本文に「一昔前のSFにありますよね」とあり、私としては(主旨は異なりますが)新井素子の「グリーン・レクイエム」、タイトルは忘れましたが、星新一の短編を思い浮かべた処。



本文「安部公房の『鉛の卵』ではな〜」



何て素敵な本なんだ。
(明らかに素敵ポイントズレ)



まさかの安部公房。
まだ読んだ事無い作品だけど(汗)!



取り敢えず……タイトルな辺り迄読みたいと思います。



そういや何と無く「無理って聞いた事はあるけど、本当に(アシモフの)ロボット工学三原則に則するのは無理なのかな」と思ったのですが。

思えば、例えば工業用ロボットなんかは、ものづくりの為だけに造られた訳であり、第一条の「人間の守護」はハナから無理なんだと気づきました。
勿論、「全てのロボット」に適用されるならの話ですが。



最近なんか、手を握れば握り返す宇宙飛行士ロボット迄開発されて、科学がSFを追い越しかねない時代ですが、何かね、この手は矢張りロマンですよね。

絵柄に合わないキャラを描くと、こうなりますよという良い例。(菊誕パス)

小鳥は飛んでいってしまった。

そう言えば昨日の話なのですが、やっとと言うか、村上春樹の「ノルウェイの森」を買ってきました。上下巻とも。
古本屋で、文庫本が2冊で400円セールしてたんだ……(言わなきゃ良いのに)!
今迄手を出さなかった理由が「恋愛小説だから」と共に「装丁がすんげぇ目に悪い気がするから(好きな方すみません)」、後、後述の絡みだったのですが、装丁の件は、ソレを言うと皆にツッコまれた通りに、カバーをかけて読もうかと思います。
一応、東京行きのお供として購入したのですが、昨日〜今日夜中と、パラ見してました。
お陰で睡眠時間4時間だよ(馬鹿)。



続きはパラ見感想。
見ていて面白くない部分もあるかと思いますので、続きに下げていたりもします。
嫌な予感がした方は、スルーなさって下さいませ:
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