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SS【佐伯とデイジー】


 職員室の帰り、教室に戻る途中でめずらしくひとりでいる佐伯くんを見つけた。向こうもすぐにわたしに気づいて、いつもの第一声。

「げ……」と、つぶやく。
 それからすぐに取りつくろったような笑顔を貼りつけると、

「や、やあ、こんにちは」

 夏に良く似合いの爽やかな声で挨拶してきた。

「うん、こんにちは。佐伯くん」

 佐伯くんはあたりを窺うように慎重に目線をめぐらせながら、周囲に人影、それも特に特定の女の子たちがいないことを確認すると、仮面をはぐように素顔に戻った。

「……よし、誰もいないな?」

「うん、そうだね。佐伯くんはまたお昼寝?」

 寝癖を探すようにハリーいわく無造作に見せかけて手が込んでいるらしい、佐伯くんの頭を見上げる。

「ウルサイ、余計なことは言わなくていいんだ」

「はいはい、申し訳ございませんでした!」

「ハイは一回」

「はーい」

 バイバイと手を振って去ろうとしたのに、引きとめられてしまった。

「オマエ、さっきの放送で呼びだされてなかったか? 何やったんだ? お父さんに正直に話してみなさい」

 にやにやと聞かれ、べーっと舌をだす。

「お父さんに心配されるようなことじゃありません。英検の合格者に名前載ってなかったんだけど、実は採点ミスでわたしも合格してたよ、って話だよ」

「なんだ……心配して損したな……」

「心配してくれたんだ?」

「してない。べつに何も言ってない」

「ふーん?」

 笑顔で佐伯くんを見上げてると、逆にむっとした顔をした佐伯くんに手刀を振りかざされた。

「あっ、暴力反対!」

「ウルサイ、おまえのようなやつには教育が必要なんだ」

「総一郎さんに言いつけてやる!」

「じいちゃんは関係ないだろ、じいちゃんは!」

 こんな会話の応酬をしながらチョップの攻防を繰り返していると、頭上のスピーカーから昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
 遠くの廊下から、教室に戻ろうとする複数の足音がしてチョップの構えをしていた佐伯くんが、

「命拾いしたな、悪運のつよいやつ」

 なんて憎まれ口をたたく。

 ……本当、佐伯くんって。

 内心ため息をこぼしてしまう。
 はば学のプリンスなんてセカンドネームの持ち主の佐伯くんは、いろんな女の子にもてはやされているけど、ひょんなことから素顔を知ってしまったわたにだけ、いつもこう。負けず嫌いの少年みたい。

 一般的な佐伯くんの評価は、やさしくて爽やかで運動神経が抜群で勉強もできて格好のいい人格者。
 そういうはね学のプリンスより、わたしはこういう子供っぽい表情をする佐伯くんのほうが好きなんだけど。

 佐伯くんのそういうところ知っているのわたしだけなんだから、そういう理由からでも、少しはわたしに優しくしてくれてもいいのに。

 ぽこん! 軽い音とともに、頭に軽い衝撃が落ちる。

「隙あり」

「あっ」

「じゃあな。バイト、遅刻しないように」

 一撃決めた余裕からか、会心の笑みを浮かべる佐伯くんがスタスタと教室へ向かって歩きだす。

「……うう、佐伯くんめ。もうあとで絶対、マスターに言いつけてやるんだから!」

 遠ざかってゆく白い背中に向かって舌をだしながら、思った。

 ――あんな佐伯くんが好きなの、わたしだけなんだから、もっと優しくしてくれてもいいのに!






アホっぽいやりとりばっかりの佐伯とデイジーが好き。
お父さんと娘ごっことか、バーのマスターと客とか。

更新しました


 8/23・GS3にひとつ

 二人きりだといい雰囲気なのに協力しているつもりのルカが入ると台無しになる話。
 書きたい設楽主がたくさんあるのに、書ききれない! 技量も時間もない。早くしないと熱が冷めてしまうので焦っている。

 ・家の人がクローズの@とAを借りてきたよーという。ふーんと返したら、ケンカ好きじゃないもんねと言われる。その発言を受け、不良もやくざも嫌いとこたえたその晩に「イヴャジャン最高ー」とによによしてした矛盾。
 夢うつつにイヴャジャンのことをたくさん考えていた気がする。

 ・気になっている流行り神がやっぱりコワいみたいなので購入のふんぎりがつかない…。
 クロックタワー3を無理やりやらされて、殺人事件の記事を読み終えた直後、その犯人に襲いかかられる序盤の演出に絶叫し、ポーズしたまま永遠につづきをやらなかったチキンオブチキンのわたしにはムリなことだろう…。


 ・とりあえず冬にでるらしい立花くんがでるゲームは買う。ぜったい買う。金欠だけど買う!

更新しました


 8/20・GS3にひとつ

 わーここ数日同名の記事ばかりあげている…!
 ということでまたしても設楽主upしました。
 着想時点ではファミレスのデザートフェアについて熱く語るバンビと「よし、なら、今からファミレス行くぞ」と乗っちゃう設楽先輩というシーンがあったはずなのに実行すると跡形もなく消えたワナ。
 先輩らの△イベントでファミレスデートでやらかした設楽と思い出し笑いするバンビのエピソードを見たとき、ファミレスにいる設楽先輩の図が妙にツボをついて笑えた。

 あと昨日寝入る際に、すみれの蕾のサツキがGS3をプレイしていつもいいシーンでトウワに邪魔されるという妄想をしてたら寝れなくなった。
 設楽先輩が「早坂」から「サツキ」に呼び方を変えてくるときにもえを覚えるサツキとか。
 あと告白シーンで水を差すトウワとか。
「サツキ、お茶」「え……い、今?」「……何か文句でも?」「で、でも今は」「へえ……おまえはいつから俺に反抗できるようになったの? 俺は今すぐ、飲みたいんだけど」「た、たまには自分で……っ、い、いま入れるから……っ」

 あとサツキがGS3にハマってると聞いて自分もプレイする東とか。
「これがメガネの好きな男か……! しかし、こいつより、この紺野先輩のほうがいい男じゃないか! メガネ、なってないやつだな」
 やめてー、ハヤタが泣くから。

 ちなみに吹き込んだのはユキだと思う。


更新しました


 8/18・GS3にひとつ

 推敲作業もほとんどしてないブツです。帰り道になんとなく思いついたもの。びっくりするほど雑にupしたので余裕ができたら書き足していきたい。

 紺野がまるで親友のようですが、そういうわけでもないです。あくまで友人、頼りになる先輩。
 発売前からバンビの本命は設楽で桜井兄弟は悪友だと決めている。設楽以外はみんな友達どまりでいい。本命以外の愛情は不要だものね。

 ・GS3のセリフ人気投票の第2回がやるようで…たぶん明日から?
 紺野の「出会ったころの設楽を君に見せてあげたい」が好きなんだけど、それを投票するのは紺野に酷だよなぁ……と思った。でもあのセリフ好き。
 設楽も「あの頃の俺には会わせたくない」とおっしゃっていたけどむしろ会わせたい。逆行モノとかで。
 設楽の例の起動ボイスにふつうに投票するつもり。

 ・あそれと、桜井兄弟がバンビの誕生日にくれるリングですが、販売元のお店行っても売ってなかったです。わたしが思ってる店とちがうのか? あの香水がとてもよい香りでめちゃめちゃお高いあのお店ではないの?

 ・あかあや? あやあか?
 ハッカさんの楽しみにしているゲーム、OPムービー見たらますますやりたくなった〜。
 いつ頃発売するのだろう…!


更新しました。


 ・IG 旧拍手SSと、SSひとつup
 ・GS3コンテンツ追加


 今日で夏休みが終わりなのでイヴァジャンの話はああいうかんじ。

 期間限定だと思いますが、設楽愛をちまちまと書きたいです。
 まじめに書きたいきもちがあるのになぜかいつもいつもいつもバンビがふざけた子になる…。なぜなの。どうしてそうなっちゃうの。
 設楽先輩がいつもどことなくかわいそうなのはなぜなの。
 在学中がすきです。
 でも卒業してからくっつくタイプの設楽主も書きたい。
 でも今は文化祭話を早く書き終えたい。



 六月の終わりからジョギングを始めたのですが、二日置いて走ったらやけに体が軽かったので調子に乗ってBダッシュしてたら、勢いづきすぎてMP3がポケットから飛び出ました。
 なぜか音楽がとまっちゃって、「あれあれ」と思いながら前進してたらふと気づいた。
 SDカードが……ない!?


 ふっとんだ拍子にSDカードが行方不明になった模様。


 MP3はゲーセンでゲットしたものだし、SDカードはB級品を人からもらったものなのでまあどうでもいいっちゃいいのだけど、血眼になって探しました。SDカードの中身、ふつうにイヴァジャンのドラマだったからね。ジャンさんとイヴァンちゃんがいちゃいちゃいちゃいちゃしてるやつだったからね。
 見つかってよかったです。
 神聖なるジョギングコースで、イヴァジャンドラマCD入りのSDカードを落とすとか心臓に悪すぎた。



 さあて、明日の準備をしよう……億劫だなー


 なんだかんだいってストームラバーはタクミくんが大好きかもしれない自分に気づいた。気がついたらひとりだけコンプリートしてるよタクミ!

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