話題:今読んでる本
連休最終日 近くなって、
『島津奔る』を読み始めました
朝鮮出兵から始まるのですが、その前の秀吉の天下統一軍に敗れてから、島津義弘が薩摩言葉を侍言葉に改めようとする処が描かれています。
ーー薩摩言葉は、難解で知られている。
境を接する肥後人でも、その意は半分も通じない。
薩・隅二ヶ国の国人は、それをかえって誇りとする一面があった。(中略)
言語の違いに固執することは、国人の純血主義に通ずる。大袈裟に言えば民族主義である。(中略)
だが、民族(国人)主義は、往々にして偏狭に陥る。他の国人と意思を疎通しない、受け入れない、独善になる。
九州制覇の戦に指揮を採った義弘は、その弊を痛切に思い知った。
それは情報蒐集に事欠く小事に始まって、各地の領主・豪族との意思疎通が充分にできなかったことにある。
長々と引用して書いてしまったけど、言語の統一は意思の疎通に欠かせないもの。
時間がある時ならよいけど、戦場では一瞬が生命とりになることも、ままあることでしょう。
私の幼少のみぎり、父祖の地のことばに『日本に還りたい』と泣き喚いたと言う話が…
我が父祖の地は大隅半島
姶良郡。
現在から半世紀余り昔 ネイティブな薩摩弁は、幼児には聴き取れなかっただろうなぁと思うわけですσ(^_^;)
さて小説の『島津奔る』はまだまだ上巻
興味深く、ゆっくりと読み進めている処です。