結城やすはの部屋〜翡翠宮２

話題:訃報


歌舞伎役者の中村勘三郎さんが、2012年12月 5日に亡くなられました。


その訃報に接して思い出したことを――




その昔（舞台記録によると1968年）東京・日比谷の帝国劇場で初めて俳優さんの演じる舞台を見ました。


「王様と私」
洋画では、ユル・ブリンナー（シャム王）とデボラ・カー（アンナ）が演じていました。

「王様と私」
(特別編) [DVD]

-定価 ￥1,490-
発売 2010.08.04




私が見たのは、市川染五郎（松本幸四郎）と那智わたる演じる舞台

立川澄人、益田喜頓、淀かほる――と
錚々たる面々の中に、まだ子どもの中村勘九郎さん（勘三郎）がいました。




内容自体は、その後見た洋画等で補完されてますが、同じくらいの年齢の子どもが舞台上で堂々と歌い・演じていることにビックリしたことを覚えています。


もっとも「王様と私」のシャム王には、王子や王女がたくさんいた訳ですから、子役も多かったのですけど


彼の演じたチュラロンコン王子―次代のシャム王―の演技は、子どもながら惚れ惚れと見惚れていたのを思い出します。



懐かしさの余り、
出演していた俳優さんの名前を何となく眺めていたところ、アンナの息子ルイス役にカタカナ名前が――


日本生まれの女優さん
リンダ・パール

帝国劇場等で演技のキャリアを積んで、現在 アメリカでお仕事されているのですね




最近 色々な方の訃報に接する度に、昭和が遠くなって行くのを実感する今日この頃

それにしても早すぎるのでは、と何とも言えない寂寥感に苛まれます――




中村勘三郎さんのご冥福をお祈りします