話題:BL小説
先日 久々に砂漠物のBL小説の感想を書いてみましたが、
気分的に半端な感じもするので、満足した物を紹介してみようと思います。
ただ、私個人が面白かったからと言っても、
みんながみんな、受け入れられるものとは限りません。
『他人の萎えは自分の萌え
自分の萎えは他人の萌え』
となることも、多いに有り得ることですから。
某大型掲示板の中に書かれていることばにも、真理はあるのです…
私も他人の「感想・お勧め」BL小説を購入して、
うわぁ〜になったことが、多数 あります(;´∀`)
そして、好きな作家さんの作品でも、
作品傾向・分野&イラストレーターさんが自分の趣向に合うもの…
じゃないと満足できない体になってしまったようです
かなり、ハードルが高い気もしますが、仕方ないです(^_^;)
文章がいくら良くても、挿絵でコケると、BOOK・OFF行きになりますからね…(~_~;)
「教皇の花」
橘 かおる.著/蓮川 愛
服装や宗教観・俗名はイタリア風で、洗礼名は和風。
それに違和感は感じず、さらりと受け入れられました。
――ちょっとズレますが、
日本人の洗礼名、漢字だったらいいのに…と思ったことがあります。
叔父・叔母の葬儀で、ジョゼフやヨハネ、エリザベートの名前を見た所為かもしれません。
戒名っぽいのも、馴染みがなくてダメな気もしますが。
さて、小説の感想に戻ります――
攻めは金髪・碧眼の美形な教皇.紫耀さま。
受けは黒髪の少年、煌夜。
年の差は、13歳といったところ
特筆すべきは、教皇.紫耀さまの懐刀の黎枝
若干 「銀英伝」のオーベルシュタイン配合かな?
権謀術策大好きで、人間的な情感に乏しい性格設定になっていました。
いずれにしても、蓮川 愛さんの挿絵が麗しいです。
内容的には、両親と死別・迫害されていた受けが麗しい攻めの元で幸せになるという、シンデレラ・ストーリー
もちろん、紆余曲折有り〜の、陰謀有り〜のの末ですが。
できれば、続編を読みたいなぁと久々に思える作品でした。
下記の橘 かおるさんの作品に、
同じような某宗教国家の教主が出てきますが、
性格も趣向もまったく違います。
「灼熱のまなざしに射ぬかれて」
橘 かおる.著/亜樹良のりかず
某宗教国家の最高指導者にして、国家元首
そして、女王様受け
天然&トラブルメーカーの受けを扱えるのは、攻めのみ(?)
攻めはその国に雇われた、警備担当者の日本人。
やること・成すこと 迷惑極まりないのに、読んで行くうちに可愛らしく思えてくるのは、不思議です。
でも、彼の側近や従者にはなりたくないなぁ…(^_^;)
ちょっと離れたところで、ウォッチしている方が楽しそうです。
「とりかえばや」
山藍紫姫子.著
舞台は古代ローマ。
やはり、宗教施設の中でのお話。
政争に捲き込まれた主人公が、やがては政治家になって親の敵を打つという物語です。
稚児灌頂(ちごかんじょう)の単語を見たのは、この「とりかえばや」同人誌版だったかもしれません。
山藍先生の権謀術策の絡む耽美小説は、最近は官能小説の区分に分けられているようです。
BL小説ではありませんが、参考までに。
「後宮」
全5巻
海野つなみ.著
これは、古典「とはずがたり」の漫画化したもの。
平安時代の内裏のお話なので、男女の恋愛がメインです。
この中に、確か「稚児灌頂」のことばが。
日本の古典ですから、当然 修行中の僧侶の受けるものです。
結論から言うと、やはり歴史を絡めたファンタジー色の強い物が好きなようです。
それが、創作上の国やその国の歴史でも一向に構わないけど、生ぬるいご都合主義は遠慮したいところです(^_^;)
国や歴史を作るなら、「指輪物語」のトールキン先生張りにガッツリ作る…っていうのは無理かもしれないけど、そんな感じの物を読んでみたい
自分でも、書けたらいいのですが……
学園物やリーマン物は、本当にめっきり読めなくなりました。