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おもひで

おばあちゃんが大事にしてるキンモクセイがありました。
わたしがこどものころ。
いい思い出もわるい思い出もあります。
どちらかというと、わるい思い出のほうがおおいかもしれません。

キンモクセイのはなが咲く頃、だいたいわたしはぜんそく発作をおこしました。
とても息がくるしくて寝ることも叶わず、ずっとすわって過ごしていたとおもいます。
そんな状態のときに四六時中、あのキンモクセイのにおいが部屋中にたまるのです。
コレハナニカノノロイだとさえおもえました。
まよなかになるとどんどんくるしくなって、それでなくてもねむくって、くるしい感覚がにぶくなることがありました。
そんな折、だいたい目の前の景色がぼんやりオレンジ色になりました。
キンモクセイだ、とおもっていました。

ちょっと肌寒い、天気もわたしも元気な日は、だいたいおばあちゃんのお手伝いでにわそうじをさせられます。
決まっておとうとたちは野球をしにでかけていて、だいたいわたしにはなんの用事もないのです。
庭にはオレンジのカーペットを敷いたようにキンモクセイのはなびらが散っていてます。
木の下のはなびらをほうきで掃くと土とまじってきたなくなります。
それでもテキトーにまとめておけばそこはなんとかなります。
問題は、道路に風でふきとばされたはなびらです。
このはなびらはアスファルトのめにはまりこんでそうじしにくいのです。
ああ、まだとれないとおもうと永遠にこのそうじをさせられるのではないかと、きがとおくなったものです。

あれもこれもこどものころのおもいでで、いまはなつかしいものです。
あのキンモクセイはどうなったかしら?
震災のときに剪定されてしまったかしら?
ああ、でもいま香るキンモクセイはほんとうになつかしい。
わたしのこどものころのおもいでです。

うた

運がなかったり
優しい家族に恵まれなかったり
そういう運命なのはさておいて
努力しなかったことの不幸のほうが
わたしは後悔するとおもうから、
どんな悪環境でも逆境でも
あなたにも未来を信じてほしいとおもうのです
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