話題:読みたい本
「十字軍物語 1」塩野七生著
タイトル通り、十字軍のお話です。
これに、「絵で見る十字軍物語」もあります。
11世紀から始まった十字軍は、
聖地エルサレム奪還を目論見んだキリスト教vs回教の、
大国同士やローマ(法王)の思惑も絡んだ宗教戦争ですが、
後々の歴史や問題点も、すべてここから始まっているように思えます。
日本史で言うと、幕末・維新は遠く関ケ原に起因すると
考えるようなものだと思います。
「ローマ人の物語」完結後、
「ローマ亡き後の地中海世界」上・下巻を2008年12月・2009年1月に、
そして今年(2010年)9月に地中海世界のその後が出版されました。
第3次十字軍(1189〜1192)には、
キリスト教側ではイギリスのリチャード一世(リチャード獅子心王)、
回教側ではサラディン(サラーフ・アッディーン)が参戦しています。
第1次十字軍が11世紀(1096〜1099)に始まり、
第9次十字軍(1271〜1272)まで続きました。
十字軍に参戦したのは、王候貴族・騎士階級だけではなく、
一般庶民も数多く混ざっていたと言います。
目的は地位と名誉・名声に略奪行為と、
キリスト教徒の聖地奪還とは、遥か彼方にあったようです。
一般庶民の参加は現状の暮らしからの
逃避や聖地巡礼もあったのかもしれませんが、戦地に行って、
どれほどの人々が無事に帰って来れたのかも疑問です。
ちなみに十字軍絡みの漫画と言うと、
私的には以下の辺りがお勧めかと思います。
確か、パタリロにも「少年十字軍」の話があった記憶が……