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ちょいとお江戸を散策中


話題:今読んでる本

先月末に出たばかりの新刊

なにはさておき読みたくて、お外ご飯帰りの新宿の南口 BOOK EXPRESS で GET しました!!




「けさくしや」は江戸時代の小説家
柳亭種彦ーー本名 高屋彦四郎知久ーーという兼業作家のお話。

《兼業》というと現代の作家さんたちも、デビューした当初は兼業を勧められるそうです。
つまりは、作家デビューしても作家業だけで食べて行くのは、難しいと


「けさくしや」の種彦さんも旗本で、経済的には食べるのに困らない。


ただただ『戯作―けさく―』を書くことが止められない

因果な体質のご様子

物を書く(描く)愉しさは、覚えてしまうと中々辞められなくて、
もうイヤだ辞めたいと思ってもついつい書いて(描いて)しまうと言う一種 麻薬のような中毒性があります。

―― でも、現代の公務員や一部の会社員のように、いやそれよりも厳しい部分もあったと思われる―


武士の副業


ほら、「御家人 斬九郎」の
《 かたてわざ》 もそうですよね〜!

表立っては、アルバイト禁止ということだったのですよ(*´・ω・`)b



今回の「けさくしや」は、2012年11月に新潮社よりハードカバーで出版された物の文庫化です。
ハードカバーは重くてかさ張る&お高いので、もっぱら文庫本派な私。

ハードカバーの文庫化は出版されて即読みより、時間は掛かるけど待っている間 ワクワクするし
ハードカバー版を読んだ方々の感想も見られるし、で一石二鳥いや一石三鳥くらいの価値があると思っています。


内容に関してちょこっと触れると…

章分けで色々 解説されているのが分かり易いし、何より江戸時代の識字率あっての貸本からの文化という認識

覆面頭巾のくだりでは、最後に種彦さんの案で《けさく》の会ができますが、まんま
同人のサークル活動!?
自作品を批評しあったり、各々 作品を作ったりと…

読んでいると思い当たることもあって、面映ゆいやら何とも言えない気分。


江戸時代の出版業界を見ても、同人作家のそれと被る被るで、
いたたまれない気分を味わいつつも面白くて、本当にどんどん読めてしまう〜!(*´∀`)

同人作家の作業状況は、江戸時代の版元とよく似ているから、
精神的にちょっと焦る感覚も湧いてくるんですよね…

何回も校正して(だいたい5回ほど原稿を読み返して修正して)、目次やら後書き・奥付のデザインをして。
現在はデータ入稿が多いかもしれませんが、やはりアナログ入稿は捨て難いのですσ(^_^;)
そして、この本は

しばらく、本気で書いていないなぁと認識できた一冊でした(´・ω・`)


畠中 恵氏に感謝です!


現在 公開中の映画「百日紅―Miss HOKUSAI」の葛飾北斎の名もチラリと出てくるので、中々にリアルタイムな本でもあります。
















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