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義妹ヒロイン6



ミシェル、家出するの巻。

「またルチアに何か言われたのか?」
「違うよ!パパだよ!お兄ちゃんと付き合うってなってからなんか当たりがキツくなった気がするんだよね」
「なんか悪いな」
「あっ、違う、そういうんじゃなくて」
「うん」
「まぁ男の更年期ってやつなのかなぁ」
「それ本人に言うなよ」

落ち込むから。

「うちに来たのは逆効果なんじゃないか?」
「ルチアさんがいいよって言ってたからいいの」
「はぁ…」
「でもさ、実際結婚してまだ数年しか経ってないんだからさ、家族水入らずのほうがいいよね…」
「ミシェル…」
「今の家族はさ、ルチアさんと、パパと、双子ちゃんだし」
「…ミシェルだって家族だろ?」
「まぁそうなんだけどさ。うーん…同棲なんてダメって言ってたけどさ、ほんとは早く出ていってほしいんじゃないかな」
「…」

レーヴェと付き合い始めてもパパっ子なのには変わりないから、中学の頃より表に出なくてもかなり参ってるミシェルさん。
ちゃんと誤解を解かないとって思ったレーヴェさんは、ミシェルに内緒でルチア経由でミシェパパにアポ取る。

で、二人で飲む。初。
何言われるのかとめっちゃドキドキするミシェパパ。

「ミシェル、寂しがってますよ」
「え」
「あなたとルチアと双子と4人で家族水入らずのほうがいいんじゃないかって」
「そんなこと」
「本当は早く出ていってほしいんじゃないかとも言ってました」
「…」

ミシェパパ、落ち込む。

「ミシェルがこれ以上寂しがるようならうちに来させます」
「っ!」
「文句ありますか?」にっこり
「…ミシェルと、ちゃんと話すよ」
「そうしてください」

数日後、パパからデートに誘われるミシェルさん。
いや、せっかくの休みなんだから家族サービスしなよって言われて、この時やっと、ミシェルの言う家族の中にミシェルは含まれてないんだなって気がつく。
強引にデートに連行するミシェパパ。
パパもパパなりに色々あるんやで!

二人で出掛けるのって久しぶりだから、なんか緊張しちゃうしルチアさん達に申し訳なく感じる。
嬉しいは嬉しいけど。

「ミシェル、ごめん…」
「えっ何急に!」
「ミシェルに寂しい思いさせて、父親失格だ…」
「いやいや何?ミシェルのほうが今まで散々ワガママ言ってきたし…ってゆーか父親失格とか思ったことないし!」
「…パパは、ミシェルに早く出ていってほしいなんて思ってない」
「え…お兄ちゃんから聞いたの?」
「…うん」
「…」

チクられたってより、話したんだ!って事に対しての驚きが大きすぎる。

「居心地悪い?のかな…」
「いや、別に」
「…ほんとに?」
「居心地悪いってことはないけど、家族って…うーん、やっぱり私にとっての家族はパパとママだけになっちゃうかなぁ…」
「…」
「別にパパが悪いとか、ルチアさんが悪いとか思ってないし、双子ちゃんも私のことお姉ちゃんって慕ってくれるし、居心地悪いとかは思ってないよ」
「そう…」

みんな嫌いじゃないというか好きだけどね。

「むしろ受け入れられなくてごめんねって思う」
「ミシェルが謝ることない!…再婚したの、ミシェルが15の時だし、今更受け入れられないよな…ごめん、勝手な父親で…」
「もー!パパは悪くないってば!今日もびっくりしたけど、誘ってくれて嬉しかったし!でもミシェルもう子どもじゃないし、変に気ぃ遣ってくれなくても大丈夫。…お兄ちゃんもいるし」
「…」

それな。

それよ。

「…パパ、お兄ちゃんのこと嫌いなの?」
「…嫌いというか…ちょっと嫉妬してるかな」
「そっか…」

ルチアのことが好きだったとかは知らないけど、もやもやな気持ちはある。
それでイライラして、ミシェルに若干当たってた。
それも治ったと思いきや、ミシェルが取られちゃうってゆー。
しかも成長するにつれてミシェママにどんどん似てきて、どう接していいのかわからなくなっちゃう。
近親相姦とかではないけど。

ミシェルに対して本当に申し訳なく思ってた。

とりあえず誤解みたいなものは解けた二人。
パパが許してくれるならレーヴェと同棲したいって言ってみるけどソッコーで却下される。


「レーヴェ君、パパと話したんだって?」
「あ、ああ…何か言ってたのか?」
「言ってたよ!もう!やめてよね!どうせパパのこといじめたかったんでしょ」
「まぁ、そんなところだ。…ミシェルのことも、心配だったし」
「え…ご、ごめん、心配かけて…」
「いや、いいんだ」
「…」
「わだかまりは解けたのか?」
「あ、う、うん、まぁね。ありがとう。気にしてくれて」
「…」なでなで
「///」

レーヴェの笑顔も、なでなでしてくれる手も、声も、匂いも、全部好きすぎてやばいなって思う。

「…ミシェル、なんかエロい顔してる」
「!…///」
「…否定しないんだな」
「レーヴェ君…好き。…っ///」
「?」

ミシェルが何か言いかけたのに気づくレーヴェさん。
ミシェルは、ずっと一緒にいたいとか、言ったら重いかなとか思って言えない。

「ミシェル、ずっと俺と一緒にいてくれるか?」
「え…」ほろほろ
「!ミシェル?どうした…」
「わ、わたしも思ってたから…でも、重いかなとか思って…」
「…俺にまで思ってること隠さないでいいから」
「うんっ…」
「まだ言えてないことあるだろ」
「え…」
「抱えてそう」
「……」

目が泳いでるぞ。

「言え」
「お兄ちゃん、怒るよ…」
「怒らないから言ってごらん?」

こわあああ

「…ルチアさんのこと、好きでもいいから、私のことも好きでいてほしいな、って…」
「…俺、そんな未練あるように見えるか?」
「そ、そうじゃないけど…もしもの話」
「馬鹿だな、ミシェルは。ミシェルのことだけ…その」
「?」
「…愛してる」
「…////」

レーヴェに抱き付いて号泣しちゃう。

「ミシェル、泣かないで」
「うっうっ…」
「ふ…大学卒業したら、結婚してくれるか?」
「!?…うわあああああん」
「…嬉し泣きと解釈してもいいのか?」

こくこく

「ミシェル、絶対に逃さないからな」
「に、逃げないし…」
「信じてる」
「う、うん////」

というわけでなんとなくなプロポーズです。
ミシェルが大学3年の誕生日に、レーヴェさんは婚約指輪をプレゼントしてちゃんとプロポーズすると良いよ。
誕生日一緒に祝って、にゃんにゃんして、ミシェルが寝た後に婚約指輪はめておくんだ。

「ん…」
「おはよう」
「…おにいちゃん、起きるの早いね…んーーー」のびー
「…」
「…ん?」

自分の指にきらめく物をみつけるミシェルさん。

「な…これ…えっ」わたわた
「…」
「お兄ちゃん!」
「ん?」
「んじゃないよー!ゆび、指輪…!」
「婚約指輪」
「こんっこんっ…!」
「キツネじゃないんだから…」
「むーーー!…じゃなくて!ほんとに、い、いいの?嬉しすぎるんだけど…」
「また報告に行かないとな」
「報告?ああ、うちに?」
「うん。同棲はしません、結婚しますってな」
「…完全に喧嘩売ってるよね」
「そうかな?」

こわあああ。

そんなわけで挨拶行く。
進捗状況の報告。

「で、今日はどうしたの?」
「同棲はしないことにしました」
「え」
「…どうして?」
「ミシェルが卒業したら、結婚します」
「はっ!?」
「あら」
「チャラーン」

指にはめた婚約指輪を見せつけるミシェルさん。

「!レーヴェ、やるじゃない」
「…」
「…パパ」
「…うん。…レーヴェ君、ミシェルのこと、よろしくお願いします」
「!…はい。大切にします」
「ふふ」

そんなわけで了承してもらう。
してもらわなくても結婚するつもりだったけど、さすがにね。
許してほしいよね。


また別の日。

「明後日空いてるか?」
「あ…用事ある」
「そうか……」
「?」

ミシェルさん、用事ある時は誰と遊びに行くんだーとか言うんだけど、今回言わなかったから不思議に思う。

「…いや、誰と行くのかなと…」
「あ、一人だよ!お母さんの命日、行けなかったから…」
「…そういえば、行ったことなかったな。うっかりしてた」
「あぁ…」
「俺も行きたい」
「え…いいけど…」
「ミシェルのお母さんにも、結婚の報告しないとな」
「…////」

そんなわけでお墓参りに。
黙祷を捧げるレーヴェさん。
ミシェルさん、不謹慎かもだけどちょっと嬉しい。

「今日、来てくれてありがとう」
「いや…礼を言われるようなことじゃないだろ」
「ううん、なんかね、嬉しかった」
「…ミシェルを産んでくれた大事な人だからな」
「…うん」
「ミシェルのこと幸せにするから、俺と結婚してくれませんか」
「!な、何改まって…こんなところで…////」
「ちゃんと言ってなかったと思って」
「そ、そうだっけ…」
「…返事は?」
「わ、私も、レーヴェ君のこと幸せにする!よろしくお願いします」
「うん」

ちゅーえんどやで!で!


義妹ヒロイン5.5



付き合い始めたあとのお話。

「高校より大学の方が時間あるなんて思わなかったなぁ」
「部活あったしな」
「うん。サークルはなんか、合わないし…身体動かしたいとは思うんだけどね」
「サークルなんて入らなくていい」

サークルとか悪いイメージしかないレーヴェさん。

「入らなくていいって…ネトゲサークルでも作ろうかな」あはー
「絶対駄目だ。オタサーの姫になりたいのか?」
「それも悪くないかも」
「許さないからな」
「わかってるよう!お兄ちゃんと並んでゲームする方が楽しいしさー」

結局PS4買ったレーヴェさん。
べ、別にミシェルの為に買ったんじゃないからな!トルネとか録画用なんだからな!って感じです。

「…レヴェヴェ…ふふ」
「レヴェヴァだろ」
「そーでした。あは」
「あはじゃないだろ」
「レヴェヴァ様出てくるとお兄ちゃんのこと思い出しちゃう」
「…」

思い出してくれるのは嬉しいけどレヴェヴェはやめてほしい。切実。

「ってゆーかメインクエめっちゃ泣いたよね」
「泣きすぎだお前は」

これ書いたのだいぶ前なんで、ニーズヘッグ倒すあたりです。

「お兄ちゃんだって涙目だったじゃん!」
「そうだけど…その」
「?」
「お兄ちゃんって、やめないか」
「え」
「もう、恋人なんだから…」
「……レーヴェ…くん…///」
「呼び捨てでいいよ」
「む、むり!なんかむり!」
「セックスしてる時は」
「ぎゃああああああ!!わーわーわー!!!!!」
「うるさいぞ」
「ばかばか!サイテー!!////」ぽかぽか

エッチの時に約束させよう。可愛いから。と思うレーヴェさんであった。


「そうそう、またフランさんと撮影あるんだー!」
「…え」

そんな話聞いてないレーヴェさん。

「…どこが好きなんだ?」
「全部だよ!」
「全部って…性格とかは知らないんだろ?」
「お兄ちゃんと変わらないよ」
「え…」
「お兄ちゃんみたいに優しくて、あったかくて、いい匂いで…やっぱり親戚だから似るのかなぁ」
「…」
「…フランさんの話、しないほうがいい?」
「いや…」

ミシェルのこと騙してて気まずいレーヴェさんと、フランと昔何かあったのかと勘違いしちゃうミシェル。

「今度ちゃんと話す」
「う、うん…」

なぜ今度?ってなるけど。


「ミシェルちゃん、ありがとね」
「いえいえ!こちらこそありがとうございます!お疲れ様でした」
「お疲れ様」
「フランさんも、お疲れ様でした」
「…」

ちょいちょいって、こっち来いってされて、楽屋に連れ込まれる。
はてなマーク浮かべながらも付いて行くと、楽屋に入った瞬間にキスされる。

「!!!ちょっ…フランさん…////」
「…まだ気付いてくれないのか?」
「へ……えっ!?お、おに、…!?」
「フ…大好きなフランにキスされてどうだった?」
「っ…」
「ミシェル?…騙してて、ごめん」
「ほんとだよ!ばかー!」ぽかぽか
「…」
「!な、なに…///」

ジッと見つめられる。

「俺のこと嫌いになった?」
「う、ううん////」
「よかった」でこちゅー
「////」

めちゃくちゃびっくりしたけど、まぁ納得。

「ゆ、許したわけじゃないから!」
「え」
「…ふ、フランさんに抱かれてみたい」
「え」
「…だめ?」
「そんな顔されたら断れるわけないだろ」
「アッ…ここじゃなくて…帰ったら…ひゃあ!」
「本当にそうでしょうか?」
「もうっばか!////」

声はレーヴェなのに目の前にいるのはフランで死ぬほど興奮しちゃうミシェル。

「ぁあっ…おっき…ぃ…あっ」
「…この格好でするの初めてだから、すごい興奮する…」
「んっ…やぁ…あっあっ…」
「誰か来たらどうするんだ?」
「!」

こんこん

「!」
「フランいるー?ミシェルちゃん見なかった?」
「今取り込み中」
「え…あーはいはい。ほどほどにね」
「ああ」

「ばか!んんっ!」
「ルチアが来た時、めちゃくちゃ締まったぞ。興奮した?」
「ちがっああっ////」
「ミシェル、可愛い」
「おねがっ…も、イきたい…っ///」
「いいよ。イッて」
「ん!あっああっ…っっ!」

ちょっと歩くのしんどいミシェルさん、レーヴェさんに送ってもらう。

「…」
「…悪かった」
「…」
「どうしたら機嫌なおしてくれる?」
「…」
「なんでもするから」
「今なんでもって言った?」
「…言った」
「じゃあフランさんとデートしたい」
「は?」

俺じゃなくて?

「フランさんとデート」
「ええ…」
「なんでもするって言った!」
「言ったけど…」
「楽しみにしてるね」
「俺自分で化粧出来ないぞ」
「ルチアさんにお願いするもん」
「…」

さっきまで、もうルチアに顔合わせられないとか散々言ってたくせにってゆー。
一応承諾する。

ある日家に突然来て、デートは今日ねって言われて、何も準備してないけど。
って思ってたらFFにログインしだす。
そんで、フランさん(キャラ)とデート!つって、普通に遊ぶ。
かと思えばエタバンのクエスト始める(買ってた)
これで許してあげる!つって。

「各地回るんだよ。デートでしょ!」
「ふ…しょうがないな」
「SS撮ろうね!」

各地でSS撮れば良かったとか思うよねー。
結構後悔してる(°_°)

「そだ、エタバン二人で挙げる?」
「任せるよ」
「お兄ちゃんってかフランさんて変なのに付きまとわれたりしてない?してるんだったら公表してあげたほうがいい気がするけど」
「あー…」
「ストーカーいるの!?」
「ストーカーではないけど…」
「そういうことは早く言ってよね!」

ぴこぴこぴこ

「何してるんだ?」
「エタバンツイートしてる」
「ツイッターにいるとは限らないだろ」
「あ、そっかぁ、、まあいいや」
「…だいたいお前女だってバレてるし、あんまり効果ないんじゃないか?」
「今までずっとエタバン拒否してきたフランちゃんがエタバンするってなったんだから効果あるに決まってるじゃん!」
「そうかな…」

そんなわけで祝エタバン。
アウララ百合結婚だけどまぁいいよね!


薄い

髪の毛ではない。

自分で書いてて思うけど、いっつも好きになるきっかけやら描写が薄いよな〜〜
自己満だからいいっちゃいいんだけどもさ。

義妹ヒロイン5



お付き合い開始してから、2回目くらいの生理の時。

まだ生理って言いにくい頃。
夜になって、ベッドに入って、今日するのかなって時。
あ、もう経験済みです。

「…今日は、しなくて、大丈夫なの?」
「え…今日生理じゃなかったか?」
「えっなんで知ってるの!?」
「…いや、なんとなく」
「…」

なんか臭うのかなぁとか思って生理の時は会うのやめよ。こわ。恥ずかしい。死にたい。って思う。

帰ってから、ルチアさんに聞いてみる。

「ルチアさん」
「んー?」
「わたし、その、臭い?」
「え?」くんかくんか
「ちょっと…」
「どこも臭わないと思うけど…いい匂いするよ」
「そ、そう…///」
「なんで?何か言われたの?」
「いや、別に…」

男の人にしかわからないのかな、とか。
翌月の生理から、会わないことに。
で、それが3ヶ月くらい続いて、レーヴェさんに突っ込まれる。

「生理痛、酷いのか?」
「は?」
「…いや、生理の時会ってくれないから…」
「…酷くないけど…」
「けど?」
「だって、私、臭い?」
「は?」
「く、臭いから生理ってわかったんじゃないの?」
「そんなことない」
「じゃあなんでわかるのよ!」
「前回のわかってれば、大体わかるだろ…」
「え…男の人もそういうのわかるの?」
「まぁ一応」
「そうなんだ…」

先生だしな。(?)
なんかすごい恥ずかしい勘違いしてた気分。
まぁだいぶ勘違いだけど。

「…く、くさいのかなって、恥ずかしくて、会いたくなかった…////」
「なんだ…俺、身体だけなのかと思って焦ったぞ」
「そんなわけないでしょ!」
「ふ。ミシェルいい匂いだよ」くんかくんか
「!やめてよ/// なんかヤダ…」
「何が?」
「私香水とかつけてないのに…私の体臭じゃん…」
「いい匂いなんだからいいだろ」
「やなの!」
「24時間嗅いでいたい」
「きもい」
「…」しゅん

いちゃいちゃ

「ミシェル、大学大変か?」
「ん、思ったより大変じゃないかも。なんで?」
「…一緒に暮らさないか?」
「え」
「いや、ダメならいいんだ」
「…ダメじゃないけど…嬉しい///」

というわけでパパママに報告することに。
付き合ってることすら話してないけど。
ルチアのことはともかく、ミシェパパのことはイマイチよく分かってないのでわりときっちりした格好で来るレーヴェさん。

リビングでお話しする。

「世間話とか苦手だから、単刀直入に言うけど、ミシェルと付き合ってる」
「え」
「やっぱりかー」
「それで、」
「ちょちょちょっとまっていつから?」
「旅行行った時だけど…」
「気付いてなかったんだ」
「だって、二人は兄妹で、付き合ってないって言ってたし、家族旅行かと…」
「旅行行く時はまだ付き合ってなかったから…兄妹って言っても、法的には何も問題ないじゃない」
「駄目!だめだめだめ!」
「何がダメなの?」
「交際だよ!」
「交際って…」

いつになく熱いミシェパパ。

「なんでだめなの?」
「なんでって…そりゃあ、ミシェルは未成年だし…レーヴェ君と10こも離れてるし…」
「あっそんなに離れてるんだ。気にしてなかった。ね」
「そうだな」
「ミシェル大人だから〜」
「俺がうまく付き合ってるんだよ」
「えーなにそれ」
「…話逸らさないであげよ?」
「あ、ごめん」
「すみません」

二人ともマイペースだからね。

「だいたい、教師が学生と付き合うなんて…」
「…」

正直ちょっとイタいとこ突かれたと思うレーヴェさん。

「付き合ったの卒業してからだし…義務教育だってとっくに終わってるから関係ないよ」
「そうは言っても…」
「私はいいと思うよ」
「ルチア…」
「レーヴェ、ちゃんとしてるよ。私が保証する」
「でも…」
「もう、パパが嫌なだけじゃん。ってゆーか今日はこんな話したくて来たんじゃないし」
「え…まさか妊娠してるとかじゃないよな…!?」あわあわ
「してないよ!」

もう悪いことしか考えられないミシェパパ。

「…その、同棲することを許してほしくて」
「駄目!絶対駄目!同棲なんて妊娠しちゃうかもしれないだろ!」
「それ同棲関係ないじゃん!」
「ある!大いにある!」
「意味わかんない。お兄ちゃん帰ろ。話にならない」
「ミシェル、待て」

一旦みんな落ち着くことに。
主にパパ。

「収入も無いのに同棲なんて駄目だ」
「…そこを突かれるとイタいけど…」
「いっそレーヴェもここで暮らせば?」
「むり!」
「…なんでミシェルが答えるんだよ」
「絶対ヤダ!それなら今のままでいい」
「よし」
「よしじゃないですから」
「…どうしたら許してくれるの?」
「……ミシェルが、就職したら…」
「ほんとに?絶対?」
「うん」
「…お兄ちゃん、それまで我慢しよう」
「…そうだな」はぁ

まぁお付き合い許してもらえただけでもいっかって。
パパも、そんなに続かないと思ってる。
このあとレーヴェの家にお泊まりなので、一旦部屋に戻って準備するミシェル。
その間にミシェパパと話す。

「レーヴェ君」
「はい」
「…ミシェルのことを悲しませるようなことしたら許さないから」
「はい」
「そんなことがあったらすぐに別れてもらう」
「それはミシェルが決めることなので」
「!」ぐぬぬ
「ふふ。諦めなさい」

パパ、沈黙。
でもとても複雑な親心よね。

「でもまさかほんとにミシェルちゃんとレーヴェが付き合っちゃうなんてね」
「…」
「ちゃんと大切にしてあげなさいよね」
「大切にしてる」
「言うわね」
「なんの話?」
「ミシェルちゃんのこと大切にしてあげてねって」
「え…大切に、されてるけど///」

なんだその照れは…!って思うミシェパパ。

「ね、もういいでしょ?いこ?」
「ああ。それではまた、挨拶に来ますので」←わざと
「…」
「…まぁ、レーヴェもたまにはうちにご飯食べに来なさいよ」
「ああ」
「いってきまーす」

そんなわけでお付き合いの報告止まりになってしまった二人でした。

「…正直私も、お金無いのに同棲っていうのは、ちょっと抵抗あったんだ」
「…そういうことは言ってくれ」
「ごめん、でも嬉しかったから…同棲だってしたかったし…でも甘えっぱなしは駄目だよね!私、ちゃんとパパが認めてくれるように頑張るね」
「…頑張るのは俺もだけどな」
「…パパが、お兄ちゃんのことどう思ってるのかよくわからない…その、ルチアさんのこと好きだったことって、知ってるのかな…」
「…知ってるんじゃないかな」
「えっ…まさかパパにも色々したの?」

嫌がらせ的な。

「してないけど、男ってわかるよ。なんとなくだけど」
「そ、そっか…奥さんの次は娘かー!とか思ってたりするのかな?あは、あはは…」
「…笑えない」ずーーーーん
「ごめん」

レーヴェさんファイト!

義妹ヒロイン4



ミシェルさん高3。
高2の時に、先輩が引退してから部長に推されるくらい上達したしレギュラー入りも果たした。
3年生最後の大会、決勝戦まで行くけど負けちゃう。
泣かずに頑張って笑顔でみんなのこと励ますけど、帰りにレーヴェさんち寄る。

「今日大会じゃなかったか?」
「うんー、負けちゃった…」
「そうか…お疲れ様。頑張ったな」頭ぽんぽん
「…っ」
「ミシェル…こういうの、苦手なんだけどな…」

そう言いながらも、今にも泣きそうなミシェルのこと抱きしめる。
ミシェルさん号泣。

「…絶対泣かないって決めてたのに…ごめんね」
「我慢することなんてない」
「えへへ…ありがとね。…!私めっちゃ汗臭い!シャワー借りてもいい?」
「ああ。服とタオル出しておく」
「ありがとー」

しかし高1から高3まで一緒にいるけど本当に背ぇ伸びたなぁと思う。
前は見下ろしてたくらいなのに。
今でも見下ろしてはいるけど。

お風呂上がりに駄弁る二人。

「はーぁ。勝ったらお兄ちゃんにどっか連れてってもらおうと思ったのになぁ」
「たとえば?」
「温泉」
「ふ…年寄りか」
「日頃の疲れをさ〜」
「いいよ。卒業旅行でも行くか」

さすがに妹であっても在学中は面倒くさそうだから。

「ほんとに!?やったー!」
「どこでもいいのか?」
「うん!」
「じゃあ考えておく」
「ほんとね!絶対だよ!」
「ああ」

そんなわけで卒業旅行決定です。
エルモ温泉かな。

ミシェルさんが無事卒業も進学も決まって引きこもりの生活を送っているとレーヴェさんから連絡が来る。
日時と、二泊三日って。

二泊三日って。

「え」ってなるミシェルさん。

既読つけちゃったし、いつも既読後すぐに返信するから今返信しないと怪しまれると思ってとりあえず、ありがと!って返してうおおおおおってなる。

何?泊まり?お泊まり?
って思ったけどお泊まりなんて初めての事じゃないしこないだなんて抱きしめられたまま寝ちゃったくらいだしなんでこんなに動揺してるんだろうと思う。
ってゆーか今までなんで気にならなかったんだろう的な。
せやせや、自分だってさらっと温泉連れてってほしいとか言ったわけだし、レーヴェだってさらっと旅行って言ってるだけだ。
別に他意なんてないんだ。って思うことにする。

「ミシェルちゃん今日落ち着きないね」
「えっそ、そうかな?」
「好きな人でも出来たの?」
「ええっ!?」
「え」
「…」
「…図星?」
「そっ、そんなんじゃないって…」
「やだぁ、私ミシェルちゃんとそういう話したかった」
「だから違うってば!」
「ふふふ。今度ちゃんと聞かせてね」
「だから!」

で、旅行数日前。

「あ、週末泊まりで出掛けてくるからごはんいらない」
「卒業旅行でも行くのか?」
「うん」
「誰と?」
「え…」

まずい。変な間が。

「…男の子?」
「えっ!そうなのかミシェル!」
「ちがっ…違わないけど…」
「えぇっ!?」
「ふふ。私の知ってる人?」
「え…う、うん。ってゆーか、お兄ちゃん」
「「え」」
「…それじゃあおやすみ///」
「ちょ、ちょっと待って!」
「もーなんも言うこと無いってば」

血も法律も問題無いけど、わたわたするミシェパパとルチアさん。
仲良しだとは思ってたけど、いつの間に〜って感じ。

旅行当日、レーヴェさんがミシェルの家まで車で迎えに来てくれる。
金曜日の夕方ね。
忘れ物に気付いたミシェルが家に戻ってる間にレーヴェと話すルチアさん。

「ね、ねぇ、ミシェルちゃんと付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
「えー!?」
「うるさい」
「えっえっじゃあただの家族愛的な感じなの?」
「さぁ…」
「さぁって!」
「おまたせー」
「よし、行くか」
「ちょ、ちょっと!」
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでも…気をつけてね」
「うん。行ってきまーす」

さらっと家を出てきたけど、すごい緊張してるミシェルさん。

「…ミシェル」
「は、はい!」
「…学校じゃないんだから…具合悪いのか?」
「え、ううん。元気だよ?」
「そうか…なんか静かだから、嫌だったのかと」
「楽しみだったよ!」

レーヴェさんも、まさか泊まりオッケーもらえると思ってなかったり。
えっ泊まり?って聞いてくれたら、冗談だよって返すつもりだったんだけど。
そんなだからお互い、他意は無いんだろうなって思ってる。

「ならよかった」
「お兄ちゃんも実はイヤイヤだったりしない?」
「そんなんだったら泊まりでなんか…」

…なんか変な言い方だったかな。

「えへへ、ありがとね。旅館に着いたらずっと温泉?」
「それもいいけど…近くにアウトレットモールがあるらしいから、行かないか?服欲しくて」
「行くー!バイト代貯めておいてよかったー!」
「部活引退してからずっとバイトしてたな。何か欲しいものでもあったのか?」
「え…まぁ、人生経験?」
「ふぅん…」

ほんとはレーヴェへのお礼を買うためのバイト。
パパママにもだけど。
今まで育ててくれてありがとう的な。
まだ大学行くけどね。
それとなくレーヴェの部屋詮索して(漁ったりはしてないよ)好きそうなものとか調べた。
シルバーアクセとか好きそう。
実際アクセサリーどうなんだろうなぁ。ネックレスみたいなやつはしてるけどね。あれなに?

旅館に到着する。
レーヴェさん、別に付き合ってるわけでもないからあえて普通のお部屋取ったんだけど、ちょうど高いお部屋のキャンセルが出たからお値段据え置きでそちら案内しましょうかって言われるのでお言葉に甘えることに。

「ラッキーだね」
「ああ」
「こちらです」
「あ、はい」
「すぐにお食事お持ちしましょうか?」
「じゃあ、お願いするか」
「うん!おなかすいたー」
「では暫くお待ちくださいね」

部屋に入ってみるとすごい広い。
ダブルベッドが二つ並んでる。
しかも露天風呂付き。

「お風呂ついてるすごーーーい!」
「あんまりはしゃぐなよ…」
「はーい」
「飯食ったら温泉入りに行こうか」
「うん!」

食事が運ばれてくる。

「あの、露天風呂って入ってもいいんですか?」
「もちろんでございます」
「わーい!」
「ミシェル…」
「ふふ。ごゆっくりどうぞ」

とりあえず今日は、というか普通に恥ずかしいので旅館の温泉入ることに。
レーヴェさんのほうが早く出ちゃって、お土産やさん覗いてるとナンパされる。

ミシェルさん、その姿みてちょっとやきもち。

「あ、連れが来たので…」
「…」
「出てきたなら助けてくれよ」
「…だって、お兄ちゃん、デレデレしてたから…」
「デレデレなんてしてないだろ」
「してたー」
「…ミシェル、浴衣似合うな」
「誤魔化してるの?」
「可愛いよ」
「っ!もーー!///」
「ふ…」頭なでなで
「…お兄ちゃんも似合ってるよ///」
「それはどうも」

二日目は午前中に温泉浸かってショッピングモールへ。
ミシェルさん、自分で買うつもりでいたんだけど全部レーヴェさんが出してくれる。
もちろん断るけど。でもお金出される。
アウトレットっていってもそこそこするよね。

「い、いいのに…」
「卒業祝いだ」
「温泉だけで充分だよーーー!」
「世話になってるからな」
「えー?私のほうがお世話になってると思うけど…」
「じゃあ初任給楽しみにしてる」
「えー」
「えーって…」
「ま、いいけどさー」

帰ってからダラダラして、せっかくだから露天風呂入ろうって話に。
一緒に。

「「…///」」
「…明日もう帰るんだね」
「そうだな…」
「あーんもっといたいなー」
「…また来ようか」
「!…う、うん///」
「…」

こてん

レーヴェがもたれかかってくる。

「おっお兄ちゃん!?////」
「うぅ…」
「ちょ、のぼせちゃったの!?」
「そうかも…」
「っっ!と、とりあえず上がれる?せめてこっち座ろ?…ひっくり返らないでね」
「ん…」

なんとか縁に座らせて、落ち着いてから部屋に戻ることに。
わりと焦るミシェルさんであった。
タオル一枚だしね。
ベッドに横たわってるレーヴェさんのことを扇いであげる。

「すまん…」
「気にしないで。大丈夫?」
「…膝がいい」
「えぇ!?い、いいけど…////」
「んぅ…」
「ふふ…男の人って膝枕好きなの?」
「うんー…」
「ご飯の時間までね」なでなで
「…」ごろごろ

猫かよー!かわいいぜこのやろー!
暫くしてレーヴェさん完全復活する。
ご飯も食べ終わって、ミシェルさんプレゼントの準備する。

「お兄ちゃん」
「ん?」
「これ…///」
「何?」
「今日のお礼」
「え…いいのに、そんなの」
「もー!もらってよー!買ったんだからー!」
「あ、あぁ…ありがとう。開けていいか?」
「う、うん。気に入ってもらえるといいんだけど…」

なんとか綺麗に開けるレーヴェさん。
几帳面そうだしね。
出てきたのはネックレス。
普通にこれだ!と思って買ったけど、買った後にネックレスとか重くない!?とか思う。
買っちゃったもんはしょうがないかと思うけど。

「これ…」
「ってゆーかもう持ってたらごめん!」
「いや…最近買ってなかったから…」
「…」そわそわ
「嬉しいよ。ありがとう」
「う、うん!よかった…」

すぐにつけてくれる。

「どうかな?」
「うん。強そう」
「それっていいのか?」
「えへへ。やっぱり似合ってる」
「そうか。…実は俺もあるんだ」
「え?」

カバンごそごそするレーヴェさん。

「はい」
「ええっ?わたしに?」
「他に誰がいるんだ…これに比べたら、全然見合わないものだけど」
「いや、温泉も、服まで買ってもらっちゃったし…あけていい?」
「ああ」

開けるとオシャレな定期ケースが出てくる。

「かわいい!定期ケース買おうと思ってたんだー!ありがとう!」
「今日買われないかヒヤヒヤしたよ」
「ふふ。ありがとう。一生大事にするね」
「…大袈裟だな」
「ううん。本当に嬉しい。ありがとう…」
「お前、本当すぐ泣くよな…」
「だ、だって…!」

ミシェルのこと抱きしめるレーヴェさん。

「お、おにいちゃん…///」
「…」
「も、もう泣いてないよ!」
「…そうか」

名残惜しそうに離れるレーヴェさん。
ミシェルのことなでなでする。

「///…お、お兄ちゃん、酔ってるんじゃない?」
「…酔ってたら、何しても許してくれるのか?」
「え?」
「ミシェル、好きだよ」
「わ、私もお兄ちゃんのこと好き」
「…それは、どういう好き?」
「え…ん!」

ちゅーされるミシェルさん。

「…こういう好きじゃないなら、もう会うのはやめる」
「そ、そんなの脅迫だよ…」
「…」
「わ、私の好きも、お兄ちゃんとおんなじ…好き、だから…脅迫にはならないけど////」
「無理してないか?」
「してないよ…えっと…」
「?」
「その、ちゃんとキスしてほしい…////」
「あぁ、喜んで」
「////」

ちゅ

ミシェルが初々しくて可愛すぎる〜〜ってなるレーヴェさん。
ちょっとこれ以上はやばいなって思って、離れる。

「どうしたの?」
「これ以上は…調子に乗りそうだ」
「!…別に、嫌じゃないから…お兄ちゃんがしたいこと、していいよ…///」

ぶち

「あっ!でも、避妊はしてほしい…デス」
「…ふ」
「!////」

顔を両手で覆うミシェルさん。

「いや、悪い。ありがとう。大丈夫だから」
「で、でも!」
「…ミシェル、震えてる。無理しなくていい」
「こ、これは…嫌とかじゃないの…本当に…」
「わかってるよ。一緒にいてくれるだけでいいから」
「…」
「ミシェル、それじゃあ、付き合うって事でいいのかな」
「あ、そっか。そうだと、嬉しいかも…」
「よろしくな」
「こ、こちらこそ」

というわけでお付き合い開始です。

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