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書きたいとこだけ書いてみた_Flynn

フレン×ミシェル(ヒロイン)
大まかな設定は前の記事で。

飛び飛びです。




いつもの木陰に彼女はいた。
いつも通り、本を読んでいる。

「ミシェル!」
「フレン君…どうしたの?」

この無機質な瞳に見つめられると怯んでしまうのは何故だろう。
何を考えているのか全く読めない。

「その、水族館のチケット貰ったんだけど…二人で、行かない?」
「ダメだ」

ユーリが現れた。
ミシェルと二人で話しているといつも邪魔しに来る。

このシスコンめ…。

「なんで君に口出しされなきゃいけないんだ?」
「ミシェルには指一本触れさせねーよ」

言ってろ。

「ミシェルは、水族館に行きたくない?」
「…私、水族館行きたい」
「…じゃあ俺と行こう。な?」
「フレン君と行く。お兄ちゃんはエステルと行けばいいでしょ」
「っ…!」

勝った…!

「じゃあミシェル、次の日曜11時に」
「うん」
「…。」

ユーリはまだショックから立ち直れないようだった。









「ミシェル、フレンちゃんとデートするって?」
「ううん。水族館に行くの」

それがデートなんだってば。とレイヴンは思った。

「そっかそっか。そんじゃ、新しい服買わないとね〜。可愛いの」
「なんで?」
「なんでってそりゃあ…水族館に行くとき、女の子は可愛い服じゃないと入れないのよ?」
「うそ…知らなかった」

無理があるかとも思ったが、ミシェルは信じているようだった。

良かった、純粋で…

「俺様が選んであげるから、明日にでも買いに行こうね?」
「うん」



















まだ、来てないのかな…
ユーリも一緒に現れたらどうしよう…いや、ミシェル自ら拒否していたからそれはないはずだ。

「お待たせしました」
「え…ミシェル?」

か、可愛い!気づかなかった!不覚…
ワンピース姿、初めて見た…

「あ、全然待ってないよ」
「そう…ねぇ、パンツ見えてない?」
「いや、見えてないよ」

見えてたらどうする気なんだ…

「おじさまが選んでくれたのだけど、落ち着かない…」

レイヴン先生GJ!
普段スカート履かないしな。

「とても似合ってる。可愛いよ、すごく」
「そうかな…」

無感動だなぁ…
褒められることよりも違和感のほうが勝っているらしかった。

それとも普段から言われ慣れてるのだろうか?
レイヴンさんとユーリはミシェルのことを溺愛しているようだし。
一筋縄ではいかない子だな…

「…じゃあ、行こうか」

そう言って、手を差し伸べた。
極力、自然に。

「…。」
「…はぐれるといけないから」
「でも…」

ミシェルはひどく困惑しているようだった。

そんなに嫌だったのか…?

「手ぇ繋いだら、妊娠しちゃうって、お兄ちゃんが…」

…。

「ミシェル、それ、嘘だから」
「うそ?うそなの?」
「ああ。そうだな、…保健の授業で習うと思うよ」
「そう…」

なんとかミシェルを納得させて、彼女の小さな手を握りしめた。












「ミシェルは魚が好きなの?」
「…。」

…聞こえてない。

ミシェルは水槽にへばりついていた。
かれこれ30分は経っている。

「…。」

ぐぅぅぅ…

「ミシェル、お腹すいた?お昼にしようか」
「…うん」

ミシェルも照れることがあるのか。
可愛い。

ミシェルを売店近くの椅子に座らせて、フレンは昼食を買いに行った。
戻るとミシェルは館内の地図を見つめていた。

「お待たせ」
「あ、ありがとう」
「次はどこに行きたい?決まった?」
「ううん…たくさんあって、決まらないの…どうしよう」

そんなに落ち込まなくても…

「今日全部回れなくても、また来ればいいよ」
「また…?」
「何回でも来よう」
「うん…今度はみんなで来ようね」


ええええええええええええ!?


「…フレン君?」
「あ、う、うん…そうだね…」

かいしん の いちげき!













「今日は楽しめた?」
「うん!ありがとう」

そう言ったミシェルの笑顔が可愛すぎて、思わず抱きしめてしまった。

「ふ、フレン君?!」
「ミシェルが取り乱すなんて珍しいね。…ごめん、調子に乗りすぎたかな?」

ミシェルは俯いたまま目を合わせようとしない。

「やっぱり次も二人で行きたいな」
「…フレン君と二人は、緊張するの」

それって…良い意味で?

少しは期待してもいいのだろうか。












「フレン、殺す…!」
「ユーリ!だーめーでーす〜〜〜〜!」
「離せエステル!」

もう少しくらい、私に構ってくれてもいいのに。
そう思いながら自己嫌悪にも陥ってしまうエステルだった。



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フレン君

何故かヒロインにはフレンのことを「フレン君」と呼ばせたくなります。

そんなわけでフレン。
ヒロインミシェル。

フレンは大学生。

ミシェルは高一とかそれくらい。

レイヴンはフレンが通う大学の先生。
レイヴンとユーリとミシェルは同居。

レイヴンの甥がユーリ。
ミシェルもレイヴンの姪。
てことはミシェルとユーリはいとこだ。

で、ミシェルの両親は健在ですがDVが酷いのでレイヴンが無理やり引き取る。
そんな家庭事情もありミシェルはあまり感情を表に出さなくなる。可哀想に。
そんなこともあり、コミュニケーション能力は低い。
人見知り激しい。


レイヴンのことを「おじさま」と呼ぶ。(レイヴン指定)
ユーリのことは「お兄ちゃん」

ユーリは何をしてる人だろう…(´∀`;)
とりあえずエステルとは恋仲。

ユーリとレイヴンはミシェルのこと溺愛。(家族愛)

フレンがミシェルのこと好きなのは知ってるけど、協力的でないユーリと協力的なレイヴン。

フレンと結婚したら安泰ですよね。
それもフレンに溺愛されたら…なんかこわいけど。フレンは黒いよな。こわいんだよな。

こないだの、何イズムだっけ?鈴木京香さんと仲間さんがゲストだったやつ見てたら水族館に行きたくなりました。
のでちっちゃいお話書きたくなりました。
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