やっぱあたしは寮生でよかった。
しばらく会計の仕事丸投げしてしまったけど、3年生がしてくれた。

Nは体調って言ってるけど、みんな もうメンタルっての知ってると思う。
あやふやなのに、あたしが会計続けられるようにみんなが手伝ってくれるって言った。

本当は面倒だと思った人もいるかもしれないけど、それでもあたしが会計っていう責任と役を下りた方がいいって言われなかったのはよかった。
言えない雰囲気だったからだとしてもよかった。

否定されるのが凄く怖かった。
でもあたしは独りじゃなかった。

救急車で運ばれて、実家行って、寮に帰ってくるのは少し怖かった。少しじゃなかった。
今までと同じように笑ってくれないんじゃないかと思った。
でも早く帰って来て、って言ってくれて、おかえりって言ってくれて、あたしの場所が残っててよかった。

「ちょっとダメかも」って言い出せる空気があることが嬉しかった。
面倒だとか困るだとか甘えてるだとか、あたし自身が思うんだから みんなは大変なんだろうけど。
でも あたしは今は弱くてもいいんだと思った。苦しいなら苦しいって言って助けを求めていいんだと思った。

それはあたしにとってすごく怖くて、勇気のいることだけど、それだけじゃない。

あたしはあたしでいていいってことだよね。


ダメな時はダメだし、少しずつよくなればいい。
極論、死んでもあたしはあたしなんだよね。


殺されることに夢を抱くのも、少しずつ忘れよう。
あたしはあたしとして、生きることを夢みたいよ。

あたしは独りじゃだめだ。
だけど、みんながいてくれたら大丈夫。
きっと大丈夫。

みんなの中であたしを確認できる。
そうしてるのはあたしだけじゃないはずだよね。

みんなに対してもあたしができることをすればいいんだよね。

独りの弱さは悪いことじゃないよね。弱いから強くなれるんだよね。
みんながあたしを強くしてくれる。
だからこそ、あたしの側にいてくれる人たちを大切にしたい。

あたしは ほんの少し、自分を受け入れられそうだ。



違う。
独りでいるから弱いんだ。
あたしは大切な人のためになら強くなれるはず。
失いたくない。大切なものを守りたい。
独りでは得られない感情。

もう少し頑張ろうって思えた。
ありがとう。

みんな大好き。
信じられなくても、存在していることが好き。側にいてくれることが好き。

だから ありがとう。