傷を負うため傷は癒えた

君がいなくても大丈夫だなんて
嘘なんだよ
ほんとはね
二人で同じ「今」を分け合いたい

Aqua Timez/ほんとはね



ねぇ、神様
これは会うなってことですか？

それがお互いのためだと
あなたは言うのですか？

それとも
彼を傷付けた私に対する
罰だ、と言うのですか？

きっとまだ力なき幼い日に
見なくていい悲しみを見てきた君は今
こらえなくていい涙をこらえて過ごしてる
ほんとのことだけで生きていけるほど
僕らは強くないさ
強くなくていい

Aqua Timez/Velonica


行かないはずだった中学の同窓会
友達の都合で顔を覗かせたら捕まった。
座った席、向い側にいる、ヒト
幹事にその名前を見たときから
私は、行く気はなかった。
こうなることがわかっていた。
言葉にして、責められた訳じゃない
無遠慮に視線を受けた訳じゃない
ただ、ただ、私が弱いだけ。

彼の六年間を無駄にした私は
無意識に罪を感じている。

ごめんなさいごめんなさい
傷つけて、傷つけて、ごめんなさい
もう二度とあなたの前に
姿を見せないと誓ったのに、
ごめんなさい、ごめんなさい。

「まだ好きなのか？」
「もう一度告白されたらどうするか」
質問に「NO」と答えることはできる。

自分で自分がわからない。
私はただ、嫌われたくなかったのかもしれない。
自分と付き合っていることで
傷つくあの人を見たくなかったのではないか。

自分にとって、あの人は
本当に何よりも大切な人で、
今日見たあの姿が脳裏から消えない。
でも、今更、今更。
すべてが今更すぎる。

終止符を打ったのは、私
「嫌われるのが怖かった」なんて
もう言っちゃいけない。

自分を見失っている。
最低だと罵られて当然な私
自分勝手で振り回して、
悲しませて、傷つけて、
私は、私を守っていたにすぎない。

心臓がきつく締めつけられる。
私の罪は消えない、消えない。
しばらくは、まともに笑えそうもない。

今頃気づいても遅い。
自分から打った終止符


こんな自分、消えてしまえばいい。

僕が言い訳を積み上げて出来たのだから
誰のせいでもない
強くなりたいとは言うが
ほんとに強くなろうとしない僕らは
このまま
このままでいいのだろうか

Aqua Timez/STAY GOLD
　

明日、私は学び舎を発つ
モノクロの世界はモノクロのまま
私の世界は
ここで出会った誰にも色づけられない

たくさんの苦しみを感じた
今思えば、すべて自業自得
ただ自分が自分に満足できなかっただけ
だけど、もう遅い
もう今更、絆を作る気もないし
一度嫌悪を抱いた存在を
好意をもって受け入れることはできない。

さよなら、サヨナラ、さようなら
出会った全ての人に手を振るよ

国語のK先生、
私に新たな夢を与えてくれて、
全ての話に真剣に耳を傾けてくれて、
ありがとうございました。

地理のK先生、
世界は広いのだと教えてくれて
ありがとうございました。

Aくん
私に学校に来る理由を、
生きていく力をありがとう。
絶対に幸せになってください。
そして、満面の笑みを見せてください。

他のすべての先生、友達
さようなら
願わくば、あなたの記憶から消えることを


新たな夢は始まっている。

痛みと引き換えに
何を刻めばよいのでしょうか

奥華子/鏡


３月になりました。
大学は滑り止めに無事合格しました。
いろいろと思うところはあるけれど
とりあえずは、一安心

３月
たくさんのものに別れを告げます。
３年間通い続けた高校にも
３年間ともに過ごした友達にも
３年間学んだバイト先にも
さよならを、言います。

元々高校の友達とは
長く付き合うつもりはない。
その場だけの関係で満足だった
４月からはまた、
新しい仲間と
同じことを繰り返すのだろう。

４月から新しい部屋で
新しい学校で
新しいバイト先で
一人、生きてゆく。

卒業式の日
唯一心に残る彼は
本当の笑顔を見せてくれるのでしょうか
私は本当に
彼を救えたのでしょうか
あの日、泣き崩れた君を
私は支えられたのでしょうか
生きることが辛い、と
倒れそうになった君を
私は救えたのでしょうか

それだけが、唯一の気がかり


私は今も昔もこれからも
この性格のまま生き続ける。
逃れられない罪を背負い
逃げ出せない檻の中で
偽りの笑みを浮かべながら
きっと生きていくのでしょう。


私には光を掴む術がない