「……………これは確かに殺害予告ですねぇ。」
芳樹宛に届いた手紙を読んだ物吉は深いため息をついた。
「厚と後藤、薬研と信濃の4人には若旦那様についてもらいます。
お嬢様については…………毛利と包丁、それに乱が。」
「わかりました。」
「お嬢様は僕達が守るからね、いち姉ぇ!」
「安心していいよ!」
「お嬢様には虫1匹近づけさせません!」

親指を立てて、自信満々に護衛をかってでた毛利と包丁、乱の3人に物吉はうふふ、と笑った。

「……………で、筆跡鑑定は出たんだろう?姉貴。」
「ああ、複数犯の可能性が十分に高い。
正々堂々と出るか、それとも闇討ち暗殺をするかはわからないが…………。
真正面から仕掛けるのなら、鯰尾と骨喰に。
闇討ち暗殺なら、堀川殿の方が………というか、新選組にお任せしようか。」

「そうだな。」

「…………………なら、その作戦で行こうか。」

「だな。」
「うん。」
「大将の命を狙うなんて良い度胸しているよなぁ、この手紙の差出人。」
「綿貫と姫宮にケンカを売ったこと、ぞんぶんに後悔させてやりましょう。」

「………………いち姉ぇだけは敵に回したくないよね。」

「同感だ。」



続く。