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新クロサギ18巻/原案:夏原武、作画:黒丸




<梗概>
白熱する、対宝条戦。
その最中、黒崎に逮捕状が―――!?

世間を震撼させた巨額年金消失事件をモチーフとした【年金運用詐欺】、そして海外ブランドの日本進出に絡んだ【進出詐欺】を収録!!



今月末に発行される筈なのに、読書メーターで検索しても中々ヒットしなくて、ずっと
「今月『新クロサギ』出るよね?」
と不安に思っていたので、きちんと発行されたし読書メーターでも見つかって一安心。



しかし、内容は全然一安心じゃないよー。°(°´Д`°)°。
宝条を潰す為に、桂木さんと決別しアパートからも離れた黒崎……。
勿論、桂木さんが黒崎にとっての最大の仇で、殺してやりたい相手で。
何も持たない子どもだった黒崎が殺すことすら敵わない相手だった。
だから黒崎は桂木さんに頭を垂れて、詐欺のノウハウを教わり、あの人の命令に従ってあの人にとって邪魔な白鷺を片付ける役割を担っていた。
そこには何の感情も感傷も情もない、ただの利害関係しかない。
桂木さんは邪魔な白鷺を自らの手を動かすことなく消せる、黒崎はこの世で誰よりも憎い人種である白鷺を消せる。
利害の一致があったからこそ成り立っていた関係だったけれど、もうその利害関係すら成立しなくなってしまった。



宝条が桂木さんのマネーロンダリング稼業を担っていて、桂木さんにとって宝条が“使える”人間である以上、ただの白鷺掃除係でしかない黒崎が潰すのは許されない。
そんな動きを見せれば察知され、すぐに阻まれてしまう。
そして何より、自分の本業の邪魔をする黒崎を桂木さんは許しはしないから、宝条さんを本当に潰そうとするなら間違いなく黒崎を“消して”しまうでしょう。
本当に黒崎に宝条を潰せるのかは解りませんが、しかし自分の邪魔をするものを桂木さんは手駒に置けないでしょうし、黒崎も桂木さんの下にはいられない……。



だから、桂木さんからの命令はもう受けられないと決別を申し入れ、最終的には御木本と同じ結末を迎える覚悟もあることを伝えた黒崎。
そうまでしなければ、宝条を潰すことは敵わない。否、そうしたとしても宝条を潰すことが出来るかどうか――。



でも、本当にこれで良かったのか解らないのです。
そんなことをいったら、そもそも黒崎が詐欺師になった時から“それで良かったのか”と思うべきなのですが。
実際に父親を嵌めた御木本を潰し、父親を追い込んだ“銀行”でありその銀行を利用してのしあがろうとする宝条を潰し、そうしたら桂木さんを潰すのでしょうか。桂木さんを殺すのでしょうか。
そうしたら黒崎は満足するのでしょうか。幸せになるのでしょうか。
きっと、黒崎なら桂木さんを殺して自分も死ぬのではないかと思います。
それは情でもなんでもなく、仇である桂木さんを殺した先に、何もないことを黒崎自身が解っているからです。
アパートでの幸せは桂木さんを殺したあとにも続くとは、到底思えませんし。(桂木さん程の人を殺してしまえば、間違いなく黒崎は他の誰か(或いは早瀬)に殺されるでしょうし)
復讐は何も生まないし、永遠にループし続けるものです。
それでも黒崎はまだ止められないでいる。
本当に宝条を潰すことが出来るのかも不安でなりませんし、桂木さんに始末されてしまわないかも不安でなりません。



桂木さんは決して“良い人”なんかではない。
先ず間違いなく“悪い人”だし、黒崎の仇です。
だけど、本当にあの二人、特に桂木さんは黒崎に情も何もないのでしょうか。
早瀬が以前云っていたように、黒崎の人生に責任を感じているのではないでしょうか。
もっと云うなら、ガンスリのクリスティアーノがピノッキオに抱いた感情のように、損得勘定以外の某かの気持ちを、否それ以上の気持ちを抱いているのではないでしょうか。
勿論、それは解りませんけども。



桂木さんと仲良くして欲しい訳でもないし、黒崎に死んで欲しくもないです。
ただ、黒崎に幸せになって欲しいのですが、矢張りそれすら敵わないのでしょうか。
何だかもう全く纏まった感想でなくて申し訳ないのですが、そんな感じで波乱の18巻でした。
次巻からは「クロサギシリーズ」最終章ということで、『新クロサギ 完結編』として1巻から刊行されるようです。
次巻が刊行されるのが、今から待ち遠しくて仕方がないです。


脳内ポイズンベリー 1、2巻/水城せとな




<梗概>
櫻井いちこ(29)は、飲み会で会って以来気になっていた男子・早乙女(23)に、偶然遭遇。
『話しかける? 話しかけない?』
『押してみる? 引いてみる?』
いちこの脳内ではめくるめく会議が繰り広げられ――?
怒涛の新感覚ラブ・パニック、開幕!



連載開始当初から気にはなっていたものの、本誌で読むこともなくコミックスが発売されても買うこともなく過ぎていましたが、コミックレンタルが安い期間に見つけたので迷わずレンタル。


1、2巻通読して、矢っ張り流石水城せとな先生だなー!!と唸りました。
面白い。
何が面白いって、先ず脳内会議してる人間が頭の中にいるって設定が面白い。
こうやって脳内会議というか、頭の中でぐるぐる考えちゃうことってありますよね。
それを擬人化して脳内会議してる、と設定しちゃうのが凄いです。流石水城先生。


次に何が面白いって、そりゃあ勿論ストーリーですよ。
『失恋ショコラティエ』を初めて読んだ時から思っていたのですが、水城先生の描かれる漫画って何処か小説的なのですよね。
登場人物の心理描写が細かくて丁寧で、しかもリアルというか……少なくとも、フィクション過ぎなくて共感が持てるというか、人間の汚さというかそういう部分の描写が凄くお上手なんですよね。
『脳内ポイズンベリー』はまだまだ序盤という感じがしますが、いちこさん、早乙女くん、越智さんで三角関係かと思わせたり、いちこさんと早乙女くんがあっさりくっついたかと思ったら、些細なことで揉めたり擦れ違ったり元カノが登場したりと、展開早っっ!!!って感じですが……。
まだこれで全部じゃない気もしますし、これで話は全部で引っ掻き回したりするような気もしますし。
2巻の最後の、いちこさんと越智さんの厭な過去の符合がまた、うわあああああー……って感じですよね。
流石です水城先生流石です。



頭の中でぐるぐる考えちゃうのを擬人化して、脳内会議してる人たちがいるという設定が無理な方や、段々訳解んなくなってきちゃう方もいらっしゃるかと思いますが、個人的には好きですこの設定。(笑)
しかし、話の設定や展開、キャラクターなんかは明らかに『失恋ショコラティエ』の方が上だなあと思ってしまいますf^_^;
あっちは今までにない恋愛漫画感が物凄く良いと思います。
あれも読者を選んでしまうでしょうけど(;´∀`)
しかし、『失恋ショコラティエ』と『脳内ポイズンベリー』、似ているようで方向性の違うストーリーをほぼ同時進行で連載される辺り、本当に凄いですよねー。



基本的には『失恋ショコラティエ』よりもコミカルな恋愛漫画で、“今までにない”恋愛漫画をお求めの方は手に取ってみられては如何でしょうか??


楽屋裏‐貧乏暇なし編‐2巻/魔神ぐり子



<梗概>
ありがとう、よしお
あなたのこと、忘れない――


『楽屋裏』シリーズ史上、最大の危機。
「俺、この原稿があがったら、伝えたいことがあるんだ…」
「よしお? よしお―――!!」
ドS編集・小柳が命をかけて、魔神に託した想いとは――!!
事実を元にした感動の物語。
読み終わったとき、あなたの頬をつたうものは――。



上記の梗概は『楽屋裏‐貧乏暇なし編‐』2巻帯より引用致しましたが、これ読んで楽屋裏買っちゃった人がいたら申し訳なさ過ぎるので、敢えて書いておきましょう。(笑)
この帯に騙されてはいけませんwwwwww←


本誌連載を追っている九条は、既にお面の人こと小柳さんが担当から外れたことは知っていたのですが、改めて単行本に纏まったものを読むと、また感慨深いものがありますねー……。
特に表紙。(笑)
何でこのお面、きらきらしてんの?www
結局スポットライト案も遺影案も没ったんですね(;´∀`)
ちょっと遺影案期待してただけに残念ですがwww←


小柳さんが楽屋裏の担当から外れちゃうのは矢っ張り残念なのですが、すっごく正直なとこ最近マンネリ化してるっぽいところもあったので、いい機会なのかもしれないですね。
新しい担当の小林さんと絡めたネタもあったりなんかして、今回結果的に可成り新鮮だったように思います。
理想の女性像で躊躇なく「キュアピース」と答える小林さんは、何だかんだ可成り魔神先生と気が合うのではないかとwww
取り敢えず小林さんは早く魔神先生に慣れて下さいwwwwww←


そして大和田君が前の勤め先を辞めた経緯が描いてあるかなーと思ったらないんですね('';)
同人版には書いてあるのかしら……。
フリーター卒業した筈なのに、何でまたバイトしてるんだろうってコミックスしか読んでない人は疑問に思うよねー?とか思ったり。
でも、また大和田君が頻繁に出てきて嬉しいです( 〃▽〃)
もう弟ルート一直線で良いと思う(σ・∀・)σYO!!←


まあ、そんなこんなで若干の変化はありましたが、面白さだけは安定の『楽屋裏‐貧乏暇なし編‐』2巻、楽しませて頂きました!!
特に小柳さんと魔神先生は本当相変わらずで、小柳さんが魔神先生を罵る言葉とか、魔神先生が小柳さんに土下座させる件とか、本当に相変わらず過ぎで吹きましたwwwwww
これからも小柳さんにはちょくちょく楽屋裏に登場して頂きたいものです。


さあ早く発売になんねーかな3巻!!!!!!!!!!!!!!!!!←

DEADLOCK 1巻/英田サキ、高階佑



<梗概>
俺は“同僚殺し”なんてやってない―――!!
冤罪で刑務所に収監された麻薬捜査官のユウト。
釈放されるためには、刑務所に潜伏中のテロリストの招待を突き止めなければならない!!
けれどユウトの同房者で金髪碧眼の美形ながら強面の囚人も従えるディックに「ここではお前は狩られる側の人間だ」と宣言され…!?
暴力とレイプが横行する監獄で、ユウトは身の潔白を証明できるのか―――
キャラ文庫の大ヒットシリーズが、最強コラボにより待望のコミカライズ!!
本編の裏側でのユウトたちの日常が垣間見られる書き下ろし小説番外編も収録!!



本誌で連載を追ってるにも関わらず、1巻が発売されているのを知らなかったという/(^o^)\
『DEADLOCK』コミック版、待望の1巻!漸くゲットして読了しましたよーっ♪\(>∀<)/♪


いやー先ず表紙からして美しい。
装丁も他のCharaコミックスとは違い、雰囲気のあるもので素敵です(´∀`人)
もう表紙のユウトがセクシーで!!
ディックもですが、それ以上にユウトがセクシーだぁあぁあぁあぁ(>艸<*)



内容も中々に原作が忠実に再現されていて、しかも高階先生の美しいイラストで楽しめるだなんてオイシすぎます(^q^)
ユウトは可愛くて真っ直ぐで真面目で、たまに見せるセクシーな一面が堪らないです(*>ω<*)
ディックはもう本当格好良すぎます(ノシ><)ノシ
この頃のディックはどちらかといえば、クールさが全面に押し出されてる感じですよねー。
ああああ早く高階先生の美麗な絵柄で展開される漫画での、あのシーンが見たいものです……!!!
しかし、漫画であの別れのシーン描かれちゃったら、マジ泣きしちゃうかもです。
それくらい原作の世界にどっぷり浸れるコミカライズだと思います!


原作未読な方には是非、原作も読んで頂きたいですね(*´∀`)♪
原作読まずにいるなんて勿体ないです。
前の職場の先輩であり、大好きなお友達でもあるM.S氏にお勧め頂いた『DEADLOCK』シリーズは、作品自体の素晴らしさと作品を知った経緯も相俟って、九条の中では特別な作品なのです


2巻の発売が今から楽しみですねっ!
早く2巻発売になーれっ♪\(>∀<)/♪←


GUNSLINGER GIRL 15巻 with Libretto!II/相田裕



<梗概>
イタリアを舞台に綴られる少女と大人の物語、ついに完結―――――。
コミックス10巻で大好評を博したフルカラー描き下ろし小冊子「libretto!」の第2弾がついた15巻特装版が発売決定!
物語の結末を、豪華小冊子とともに堪能しよう!


相田先生、10年間の連載お疲れ様でした!!
正直、この物語にどう幕を引くのかと常々疑問に思っていたのですが、納得のいく綺麗な終わり方で素晴らしかったです。


こうして15巻で纏めて読み返してみると、矢っ張り幾つか読み飛ばしている話がありましたf^_^;
連載頑張って追ってるつもりでしたが、多忙なこともあり追いきれてなかったようです(;´∀`)
でも早くにコミックス出たので助かりましたー



個人的にはリコたんが戦闘で死ぬことはなかったのでそれだけで大満足なのですが(←)、リコたんは公社が船に越して1年後に亡くなったのですね(´・ω・`)
リコたんが死んでしまったのは迚も哀しいですが、割と初期段階での一期生としては長生きだったのではないでしょうか。
(同時期に義体になったヘンリエッタとは違い、依存性等の症状が出ている描写は特に見られなかったので)
リコたんは海が大好きなので、船での暮らしはさぞ楽しかったでしょうね。
ジャンさんに見守られ乍ら甲板で海を眺めるリコの穏やかな横顔に、彼女は幸せだったんじゃないかなぁと思います。
そういえば、話の流れからいくとクローチェ事件の黒幕を捕らえたのはリコたんだと思って良い、ん、ですよ、ね?(汗)
ソフィアさんの墓参りに行ったジャンさんの横顔を見るだに、取り敢えずジャンさんの気持ちにも一区切りついたのかな、と思ったり。


あと、リコたんファンとしては、これだけは云っとかないと!ってことが二つ。
先ずは船に引っ越すと知ったリコたんが可愛過ぎる(ノシ><)ノシ
ガットネーロに「リコ先輩」って呼ばれてるんだぁ、何てニヤニヤしちゃったり(*´艸`)
もいっこは、最終話でちらっと出てきたジャンさんの仕事場のデスクに、リコたんの写真が飾られていたこと。
もうこれだけで胸いっぱいというか、リコたん良かったねぇえぇ。°(°´Д`°)°。と感動しました。
リコたんのジャンさんへの思いは、慥かにジャンさんに伝わっていたのだと思うと、嬉しくて嬉しくて。
リコたんはこれからも、ただの復讐の道具ではなく、憎悪に取り付かれていたジャンさんに温かい気持ちを向けてくれた大切な存在として、ジャンさんの中で生き続けるのだろうなぁと思いました。



そして、ラシェルさんの、ヒルシャーさんの、ロベルタさんの、もしかしたら社会福祉公社にいた全ての義体の“希望”であるスペランツァ。
スペランツァは公社に関わった全ての人の“希望”を体現している気さえします。
ヒルシャーさんがラシェルさんから渡された希望のバトンであるトリエラを、ヒルシャーさんは本当に大切に思っていたのですね。
本当ならトリエラ自身にもっともっと、一日でも長く生きていて欲しかったのでしょうが、残念乍ら戦闘用の義体にされてしまったトリエラではそれが敵わず。
自己満足かもしれないとは思いつつも、ああするよりなかったヒルシャーさんの思いは慥かにロベルタさんにも届いたのではないかと思います。


しかし、グエルフィ姓であることと、作中では描写が見られなかったことから、父親は誰なのかが気にならなくもないですね(゚゚)
矢っ張りヒルシャーさんなのかな……、そんな描写はなかったけども。
あと、これは九条の欲目だとは思いますが、フーゴと出会ったばかりのスペランツァの容姿は、何だか(メインとなった)一期生の集合体のようですね。
髪と肌の色がトリエラ、髪型がヘンリエッタ、目がリコ、アイウェアが眼鏡を彷彿とさせるのでクラエス。みたいな。
ラストのアカデミー賞の授賞式でのスペランツァは、殆どトリエラそっくりですけども。
何か、そうだと良いなぁと思ってしまうのです。
だってスペランツァは、慥かに“希望”なのだから。



「世界には今も確かに希望がありますよ」
『GUNSLINGER GIRL』15巻224ページより


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