〈梗概〉
女子高生傭兵VS警視庁
マスコットキャラクターを撃つ!
借金返済のために女子高生傭兵を続けるユリの前に、台湾から美鳳という狙撃手がやってくる。
同年代だった美鳳とユリは自然と仲良くなっていき、いつしかユリの学校の先輩・宇佐美玲奈も一緒に遊ぶ関係になっていった。
そんなある夜、ユリの携帯に宇佐美から1本の電話が入る。
「ユリ…お願い、助けて。あ、あたし、殺される」
そして銃声と、甲高い子供のような人ならぬ声。
はたしてユリは大切な人を守る事ができるのか…?
泥だらけの逃走、迎撃、そして事態は群馬県へ。
現実を生き抜くためにユリが撃つ、今度の敵は――警察だ!
漸く買って読むことが出来ました、『デスニードラウンド ラウンド2』!!
随分前に発売されていたのですが中々買えなくて、漸く買うことが出来ましたよー(;´∀`)
今回も前作同様……か、それ以上にヤバイ設定です。
真逆の敵が警察?!
相手はピー、いやP君?!
前作のロナウダとはまた違った怖さにひたすら戦慄……((((;゜Д゜)))
P君と一体化しちゃうとか何それ怖い((((;゜Д゜)))
しかも今回は正式に依頼された仕事ではなく、ユリの友人である学校の先輩が助けを求めて来て、松倉さんたちは様々な事情が相俟って動けないという、前回とはまた違った最悪のパターン……!
初めは松倉さんは非情だとも思ったのですが、松倉さんたちにしても慈善事業でやってる訳じゃないんですものね……。
しかし事情が変わり、資金を組み合わせて資金繰りをして動く気になってくれたのは、確かにお金の都合がついたからかもしれませんが、それでもユリを助けようと思ったからに違いないと思います。
ユリも宇佐美先輩も美鳳も無事で良かったなぁ。
P君が宇佐美先輩を狙う理由もまた、ロナウダ同様哀しい出来事で遣りきれない気持ちになりました。
エナがあんなことになる前に樺山さんが気づけていたら、そもそも奥さんや娘さんと連絡をとっていたら、樺山さんはあんなことをしないで済んだのでしょうか。
樺山さんは松倉さんが云うように、助けを求められる宇佐美先輩が妬ましかったのでしょうね。
助けを求められない、恨みすらぶつけて貰えない、血が繋がっている自分は何なのだと絶望したのでしょう。
勿論それは当然の報いなのかもしれませんが、そう冷静に受け止められる筈もないですよね。
P君はそんな樺山さんの後悔と妬みと復讐心から生まれた“化け物”だったのですね……。
しかし、ロナウダといいP君といい、どうも裏で糸を引いている存在がちらついている気がします。
あの笑い声……、矢っ張り夢の国の?
何だか更にヤバくなりそうですね、このシリーズ。(笑)
しかしこのヤバい感じがこのシリーズの醍醐味だと思うので、このままギリギリ感というか、ややアウトな辺りを突っ走って欲しいです!!
あ、あと本作を読んで、漸くサイン会前に配布されていた大野さんのアイコンの謎が解けました!
あれはバックを犯さ……いやいや成る程なあ。←
既存のライトノベルの枠に嵌まらないデスニードシリーズ、次作も期待しています!!