「華ヤカ哉、我ガ一族オペラカレイド」観てきました!
観劇日:27日の昼回
ゲームクリア済。


正直、公式サイトにうpされてる写真見る限り不安しか感じていなかったのですが(すみません)実際に行ったら楽しかった!

会場は客席400程度の小さいホール、当然お芝居はすべて生声です。
お歌だけマイク入ってました。
幕が開いてすぐは喜助がストーリーテラー的な役割で観劇時の諸注意を説明。
そのあとはるが歌いながら登場、たえちゃんが御兄弟の紹介をしたあと、雅様から順に御兄弟が舞台に上がります。…歌いながら。

実は当日までキャストがどんな人かまったく調べてなくてですね。
「上三人は声優本人、下三人が若手」ということしか知らず、会場でパンフレット開いて驚いたよ。
下三人全員90年代生まれなんですね。まさかの年下。
舞台経験も少ないであろう若手俳優勢は、なんというかお歌が若干の迷子音程で勝手にハラハラしながら登場シーンを見守りました。
いったいこの舞台どうなるんだ…と少し心配になったものの、上三人の登場と歌でそれは杞憂とわかる。
茂様登場→「うわーリアル茂様」
勇様登場→「ひっ!御本人降臨」(ある意味本人ですけど)
そして正様が登場するもなかなか歌わない。放った台詞が

正様「私は歌わん!」

この上三人コンボで、あれ?これけっこう面白いんじゃないか?と期待値が急上昇。
さすが声がゲームと一緒だと安心して観れますね。お顔は気にしちゃ駄目だ、ってか数分で気にならなくなります。
もうこの舞台はこの三人でもってると言っても過言ではないかも。

しかし正様はこの後も徹底して歌わなかったのですが、キャラのイメージ保持なのか、事務所NGなのか。
紀夫・紅の結婚報告のあと客席降りして、BGMが流れマイクを手に歌うのかと思いきや…語りでした。
なにこの遙かキャラソン地の玄武みたいなかんじ。

その他の御兄弟はみなさん1曲ずつソロを歌われてました。
茂様が揚羽姿で歌ったときが会場が1番盛り上がってたんじゃないかな。
進様は「兄弟だけだと俺使用人」といった歌を切々と(笑)
雅様は「ごみ使用人が何故辞めないのか」という歌をスタンドマイクでロックに(!?)
博様は…博様は帝国曙丸からマイクを取り出す演出に持ってかれて記憶が…(さーせん)
勇様は軍歌でした。唐突に。
茶室で正座してたと思ったら突然の軍歌。
勇様の「真面目すぎてどこかおかしいとこ」が集約された謎シーンに会場からは堪え切れない笑いが…

御兄弟の掛け合いは上三人はもともとの声優だし、さすが面白かったです。
特に茂様が、御自身のルートではないのでゲーム同様輝いてた。
アドリブも面白かった。
やす田から退出するとき「なんでいきなり階段なの!」とメタ発言が飛び出したり。
(舞台の構造上やす田のふすまを開けるとお屋敷の玄関に繋がっている)
心配してた女装も、完全な女性ではないものの「あーいるいるこんな女」みたいな。
すねがツルツルだったわ…。

正様はずば抜けて声量があるので、ボーっと観劇してると怒声にびびる(笑)
まったくマイク通してないのに。
雅様は喋り方なんかゲームの研究よくしてきたな〜な印象。
下三人の中では1番「あ、なんか上手いかも」と感じました。
進様はなぁ…もともと本性?覚醒しない限り地味なキャラだってこともあるけど、目立たないし演技ももっと頑張ってほしいかなぁ。
はるは…とにかく一生懸命で可愛かった。
台詞ちょっとカミカミだったけど、そこがまたはるっぽくていい。
たえちゃんは完璧。完全にたえちゃん。なんだただの本人か。

ストーリーは共通ルートのイイトコどり。
お花見・茶室・弁当・正様に抱きつき・薮入り・舞踏会…
人気のイベントを舞台で見れるのは楽しかったです。
舞踏会が特にお客さんの反応がよかったかな。
さすが乙ゲーユーザー。
あと薮入りで御兄弟が客席降りでお客さんに絡んでるのが笑えました。

ただ「総合芸術」という観点で見ると微妙というか…会場が小さい故のセットのチープさや若手俳優の演技はともかく、ストーリーに一貫したテーマ性が感じられなかったので、華ヤカ初見の人にはあまりオススメできないなぁと。
なんせオチが

はる「よーし!今日も頑張ろう」

で終わりますからね。
御兄弟の誰かと恋愛ルートに入ることもなく、後継ぎ問題も解決せず「俺達の戦いはまだまだこれからだ!」感満載の打ち切り風エンド。
せめて舞台オリジナル展開でも引っ張ってきてキレイに落としてほしかったです。
中身がゲームのいいとこどりで美味しかっただけに、後味が微妙で少々残念。
ハナから華ヤカ初見の人のことなんて想定してないんでしょうけど…まぁ舞台まで観にきてるファンは既にゲーム全ルートクリアの訓練された使用人たちだろうし?問題ないっちゃないだろうが。

でもキャスト陣は予想以上に三次元御兄弟でしたし、観に行って良かったです!
ありがとうオペラカレイド。