宝塚歌劇花組公演・ミュージカルロマン戦国BASARA真田幸村編〜観てきました。

ヅカにわかファン・BASARAは政宗・幸村なら知ってる程度。
観劇日:22日15時半〜、23日11時〜
お茶会レポ参考に書いてるとこもあるのでソースは不明瞭…。
以下すべてがネタバレ。

BASARAが宝塚でミュージカル化ってだけで驚きだったのに、まさか大好きな花組蘭蘭コンビ主演でやると決まったときの衝撃から早いく月、ついにヅカBASARA開幕!
一言で表すなら「ド派手なヒーローショー」でした!
ゲームの衣装や武器を忠実に再現したコスプレ(イケメン!!)で、オーブの舞台装置をフル活用し見ごたえたっぷり。
舞台上に本水の雨が降り、火柱(に本当に見える!すごい!)が上がり、スクリーンに映像を写し、それぞれの武器を華麗に操るカッコイイ殺陣、高速せり上がり、客席降り、光る武器…。
舞台上の水でみんな滑って転ばないのかと勝手に心配してたのですが、やはりお稽古の時点では立ち回り大変だったそうで、床と靴底に滑り止めが付けられたみたいです。
高速せりも普段東宝の劇場で見る速さじゃないし舞台は段差が多いしで、演出としてはかっこいいのですが…どうか誰も怪我しませんように…!
スクリーンに出るキャラの技?やエフェクトは迫力満点!
演技と一体化してまるでゲーム画面そのままのよう!…これDVDで見たらシュールなんだろうなぁ…。
みりおちゃんとだいもんはアップで見れます、ファン歓喜。
3階席からの見切れっぷりには笑うしかないですが。
光る武器は自分たちで武器についてるスイッチを入れるらしく、蘭海で「(せーの!)」みたいに目線でタイミング合わせて同時に光らせて、どう見てもライトセイb…なんだかよくわからないけどかっこよかった。
もういろんなものが派手でめっちゃ楽しかったけど肝心のストーリーは内容がないよう。
まぁ元のゲームがストーリーあってないようなもんらしいし、脚本家がアレなので…そのへんは気にしません!
大雑把に説明すると、幸村が政宗と追いかけっこ(ってらんとむ自身が言ってたらしい、平和すぎるw)してる間に戦でお館様が負傷、危機に駆け付けることのできなかった自分を不甲斐なく思い涙するも、なんだかんだあって立ち直り翼の生えた甲斐の紅き虎として羽ばたくことを決意したのであった!…ってかんじです。
2回観たら何となくいい話のような気がしてきた宝塚マジック。

もうとにかく役作りが徹底しててですね。
ゆきむらんとむは渾身の若作り(禁句)でちゃんと17才!ついこの間まで天才詐欺師のダンディーな大人の男性を演じていたとは思えないワンコっぷり。
「お館様ァァァァ」と叫びながら真っ白の歯をカッっと見せて笑うのが可愛くて可愛くて。
17才の役なのでダンス中に見せる魅惑の腰つきは封印か?と思ったけど健在でした!
オープニングや幸村のソロナンバーで両手に槍を持ちつつ、腰。
ほんとにセクシーで…大好きです。
あと殺陣が素晴らしくて!2本の槍を自在に操ってました!
外部のBASARA舞台では武器は小型化されているらしいのですが、ヅカ版は演出家の拘りでゲームに忠実なサイズになったとか。
相当軽量化されてはいるだろうけど、自分の身長以上の槍を平気でぶん回せるタカラジェンヌぱねぇっす。
中の人は正真正銘女性なのに。
らんとむは片手に2キロずつのダンベルで鍛えたとか。ひぃぃ。
そんなゆきむらんとむを支える本作オリキャラヒロイン、蘭いのり。
原作ファンが1番心配する点はオリキャラがどう絡むかだと思うのですが、この程度なら納得だと思います。
恋愛描写はいっさいなかったし。
かと言ってヅカファンが「娘役とは」と思ってしまうほど影が薄いわけでもない絶妙な匙加減。脚本家グッジョブ。
とにかく蘭ちゃんが可憐で可愛くて。
ゆきむらんとむに会う前にあたふたと髪を整えたり、小鳥と戯れて歌ったり。
その正体は実は…なのですが、幸村を愛するが故の選択が美しく。♪愛〜それは〜強く〜
最後はお亡くなりになられるので、もし第二段をやったときに星空の海辺で幸村が「いのり殿が死んで3年か」とか言い出すプロローグになるフラグは回避されました(デジャヴ)
そんなふたりのデュエダンは何事!?というほど衣装がもっさもさ。
和テイストと宝塚らしさをコラボさせるとああなるのですね…?
しかしかっちり着こんでいるはずのらんとむの襟元?からチラと見える鎖骨から放出される謎の色気はオペラ泥棒すぎ。
さすがは花のトップさんだぜ…(?)
星空背景に(演出家も星好きだなー…)幸せそうに踊るふたりは夢の中の幸村といのりのイメージだとか。素敵。
あ、私の見間違いだったらさーせんなんだけど、ふたりで手を繋いで階段降りるとき、らんとむは自分の足元でなく蘭ちゃんの足元を確認してた、ような…!
コンビ愛が素晴らしいです…!
いつだかの公演でデュエダン中に蘭ちゃんのウィッグか髪飾りかが取れそうになったときも、らんとむが自然な仕草で抱き締めて頭に手を置いて直してくれたとかなんとか!
あぁぁぁ男前すぎる…!

みりおちゃんは組替えして初だったけど、花お披露目がこんなイロモノ公演でよかったのだろうか。
舞台上でひたすら怪しい魅力を光らせていたみりお謙信様。
写真が公開されたとき美しすぎて「なにこれCG?」とgkbrしたのですが本物もCGみたいでした…みりおちゃんきれーだなぁ、あれはかすがじゃなくても夢中になりますわ。
スピードタイプのキャラなのにみりおちゃんwwとか言われてたのも、みりおちゃんの美しさの前では吹っ飛びます。
謙信様は武器のリーチが長いので三次元だとひとりで抜刀できないのですが、どうやって鞘から抜いてんのかな〜と気になって注目してみたら、宇佐美定満(だったと思う)に手伝ってもらってたのですねww
お衣装にばっちり固定されている鞘を外し、さりげない動きで舞台袖にはけて鞘を置き、何事もなかったかのように戦に戻るふじP速きこと風の如く。
あそこ絶対DVDには映らないんだろーなー。ふじPの活躍を!もっと見たい!
活躍をもっと見たいといえばみー政宗!
今回は真田幸村編なのでどうしても出番が少ない…しかし出番の少なさをあまり感じさせない圧倒的な存在感。
独特の英語混じりな口調や立ち姿もバッチリなみー筆頭。
前回のバシャーも前髪から覗く色気が好評でしたが、今回も負けず劣らず…眼帯と前髪…たまらん。
政宗ファンが最も心配していたであろう(笑)「剣6本持てんの?」も、そこはコスプレのレベルの高さに定評のある宝塚。しっかり再現してくれました。
鞘に収まった状態から抜刀すると6本!
さすがに3本ずつ固定されてるんだろうけど…どうなってんだあれ。
不思議。これもバシャーのマジックなの?
そんなみー筆頭、22日の午前公演で抜刀と同時にピンマイクが反動で取れたそうで。
はっと気付いたときにはマイクがブラーン状態、それでも動揺することなく地声で3階席まで台詞が聞こえたそう。
蘭蘭デュエダンといい、トラブルにも冷静に対応する花男かっけぇぇぇ。
政宗と同じくらい圧倒的だったのが、みつる信玄。
幸村や政宗と同様きちんと再現された武器を手に、舞台上では完全にお館様。
でかい。とにかくいろんなものがでかい。
フィナーレで見たことないイケメンがいると思ったらみつるだった。
さっきまでお館様だったのに!
みつると殴り愛だった、うらら仔幸村。
この公演で名前覚えたようららちゃん!
一度、本来自分の手で折るはずの槍が立ち回りの反動で勝手に折れちゃうというトラブルに遇うも、めげずに仔幸村を熱演!可愛かった〜。
娘役でもうひとり大活躍だったのが、べーかすが。
お稽古場の時点で既に「そっくり」と言われてたべーちゃん。
お衣装の完全再現はすみれコード的に無理だったようですが、露出が少ないのが逆にエロい。
あの腰のアミアミのところが好きなんだ…!
私の前の席に座ってたヅカ初見BASARAファンであろうお姉さんたちが「かすがさんの立ち姿に感動した」と言ってたのが印象的。
カテコのおじぎも娘役ではなく、かすがとして立っていたのにべーちゃんの拘りを感じました。
同じ忍として活躍してたのが、だいもん佐助。
なんだあのイケメン。
片足空気イスみたいな佐助のポーズをバランス崩すことなくキメてただいもん…すげぇ。
クルクル回るカワイイ武器を持ち、ちゃっかりソロナンバーがある美味しい役。
さすが歌ウマ、もっと聞きたい!
歌と言えばミュージカルナンバーが洗脳ソングすぎてやばいです。
1回観ただけでしばらく「♪バーサラーバサラーアアアアアー」が頭の中を回ります。
らんとむが制作発表会でも歌ってたのはゲームの真田幸村のテーマかな?
これはゲームファン嬉しいだろうなぁ〜私も逆裁観たとき自分の大好きなゲームのBGMに歌詞がついたのすっごいテンション上がったもん。

幕が開けるまではゲームをどう料理するのか不安でしかなかったのですが、いざ始まると「もう1回観たい!」と思うほど楽しい舞台でした。
最初に書いた通り、イケメンたちのコスプレ祭りに舞台装置フル活用はエンタメ性高くて、スーパー戦国ヒーローショーです。
DVDの発売が楽しみでござる。