ちらちらと野銀本編を読み返してます。


作者なりに伏線や隠しネタをばらまいているつもりなんですが、
ネタというのは、わかってもらわなきゃ意味がない。


ってわけで、今回ひとつ紹介しますのは、白百合。

野銀第6部ラストの89ページ下部にて、
イライアスがクーグロフに言ったセリフ。


「花が咲いているんですよ、白百合が……」
…と。

レグシスが倒れた最期の場所に、血の痕の形のままに白百合が生えて咲いているという。


このネタ。
わかった方がいたかも。


白百合の花言葉は、海外では純潔や無垢など。
日本では、「あなたは偽らない」。

海外での花言葉はレグシス自身を、
日本版の花言葉ではレグシスからクーグロフに向けられたメッセージ。
お前は逃げられないぞ、もしくは、逃げたとしてももう嘘はつけないだろう、といったところでしょうか。


また、白百合は聖母マリアの花です。

聖母マリアといえば、受胎告知の絵画が有名ですね。
レオナルド・ダ・ヴィンチや、エル・グレコの描いたものが特に知られています。
その絵画の中に、必ずと言って良いほど白百合が描き込まれています。


はい。

レグシスの母の名前は、マリアですね。

マリアの子であるレグシスが流した血のあとに生え、咲いたのが白百合。
お互い憎み合ってはいましたが、斬っても斬れぬ母子の証明ということです。