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子煩悩溢れる

トグサってデフォルトだけどそれをヒューズ並みにすると、あら残念。


 

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子どもと言う生き物は現金だ。それは親になって更にひしひしと感じた真実であったが、欲目もあり、多少のことならば可愛いいとし子の戯れごとだと包み込む寛容さは培われたと自負している。だが、常に事態は進化し続け、手に余る要件と言うものは何れ現れるものである。それすらも理解していたと思っていた思惑は大きく外れ、私トグサは今現在、頭を抱えて唸り声を上げることしか出来ず、無力に打ちひしがれている次第である。

 

「だーかーら、旦那が娘にくれたクマのぬいぐるみだって。あれの名付け親になって欲しいんだと。頼むよ」

 

情けない声を出して同僚に頭を下げている。心の中では悔し涙さえ流している俺の心情が解る人間がここにいるだろうか。いや、いないだろう。

事の発端は先日の娘の誕生日のことだった。バトーを娘の誕生日会に誘ったのは何か意図があって、ということではない。勿論、家庭の温かさというものを我が家から汲み取って貰えるのならばそんなに嬉しいことは無いとは思うが、家庭と言う枠組みに何を感じるかなど人それぞれで、価値観を無理に押し付けるつもりも無ければ、相手の考えを否定するつもりも無かった。ただ、その日は大した事件もなく、定時に上がれたし、バトーも用事がないと言っていたから。タイミングが合ったと思った。職場の先輩を家に招くことに不審は無い。例え堅気に見えなくとも、それ以上を深く追求しようとする人間はうちにはいない。怖がるかもしれないが、少し経てば打ち解けるだろう、だなんて微笑ましく思っていたほどだ。だけれど、その思い違いが、バトーが評する俺の甘さらしい。確かに、今俺はそれを痛感しているところだ。

バトーは手ぶらもなんだし、と、一度帰宅を申し出た。プレゼントなんか期待していなかった分、その申し出が妙に嬉しく、また気を遣わせてしまったことに対して少しの申し訳なさも感じたが、俺は有り難くその好意を受け取ることにしたのだ。

はっきり言って、断れば良かったと思っている。

約束の時間ぴったりに呼び鈴を押したバトーを出迎えた娘は、バトーの腕の中にある大きなふわふわした愛らしいクマのぬいぐるみに目が釘付けになった。白いクマだった。バトーの手の中にあっても大きく感じるのだから、娘の手に渡れば、娘がクマに抱きつかれているのかその逆なのか解らないほどだった。

娘はバトーを怖がるどころか、眼を輝かせて頬を上気させ、天使の笑みで抱きついた。

 

「ありがとう、おじさん!!だいすき!!

 

その一言を見逃せるほど心の広い父親はきっとこの地球上の何処を探しても見つからないと思うのは俺だけじゃないだろう。すきはすきでも最上級のだいすきだ。

慌てて引き剥がしにかかった俺に追い討ちを掛けるように、娘はその細く小さな掌にありったけの力を込めて俺の手を拒んだ。離れるのをむずがるように嫌がって、ぱぱ、いや!!だなんて、あんまりだ。

 

「ねぇ、おじさん、バトーさんでしょ?パパのどーりょーなんでしょう?いつもパパがお世話になってます!」

「お譲ちゃん、偉いな。ちゃんとした挨拶が出来るのか」

 

バトーは娘をクマごと抱き上げて、にい、と笑った。知らない人間が見れば人攫いにしか見えないだろう。しかし娘ははにかむように微笑んで、クマに顔を埋めたのだった。

いや、可愛いよ。本気で、卒倒するほど可愛いよ。写真に収めても映像に残しても、今この映像を9課のメンバーに送りつけてやりたいほど愛らしいよ。相手がバトーでなければ完璧だ。

震える手の行き場をなくし、俺は呆然とその天使の微笑みを脳内に焼き付ける作業に没頭した。そうでもしなければバトーの脳天にマテバで数発ぶち込んでいただろう。例え実行する前に鎮圧されたとしても、やらないよりはマシだ。

それから娘はバトーが帰るまでバトーの傍を離れなった。俺にさえ貸してくれない玩具を、バトーさんはトクベツ!!といって貸し出したり、手を繋いで家の中を案内したり、そりゃもうべったりと。

俺はバトーに呪いの念を送りながら、さっさと家路に帰したのだった。

そして冒頭の台詞へと繋がる。

 

 

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ほら、残念。

寒いいぃ

仕事が楽しくない。
いや、楽しくないのは元々なんだけど、人間関係が難しくて、心労。

そんなこんなで鋼と攻殻に舞い戻りそうです。
といっても鋼は最後まで読んでないから結末知らないんだけど。




文章が書けないから、短文からリハビリしてこうと思ってまふ。

以下、
 

視界が一瞬だけブレた。それだけでバトーは自分の眼がハッキングされたことを知る。
その予兆があるだけマシだと思ったのは、それすら解らずハッキングされてしまった過去があるからに他ならない。自分の眼が見ているものが現実ではないと頭で理解できるだけマシというものだ。だが、勿論気分のいいものではない。ただ、己の一瞬の隙を見逃さなかった相手のほうが一枚上手だった、それだけだ。
畜生、と口の中で小さく呟いて、バトーは舌打ちをした。これから相手の城に突入しようかというそんな時分だったから尚更苛立ちが募る。気を抜いていたつもりは無いが、些か目の前のことに集中していたことは否めない。

新米か、と自身に悪態を吐く。こんなヘマは後の笑い話にもなりやしない。そう思いながらも、視界はいつまでも無人の世界を映し出している。誰もいない世界。それこそ錯覚だと頭では理解していたが、冷たい汗が背筋を滑る。

ひらり、と、視界の端を何かが横切った。はっと顔を動かせば、それが一羽の蝶だということに気付く。ひらひらり。また一羽、そしてまた一羽。視界の端から蝶が舞い出て視界を埋めていく。手が震えた。それらが群がる先にあるのは。

ああ、陽炎が立ち昇る道路の上に倒れているのは、俺の死体じゃないか。




よし、考えてみよう

でも難しい言葉が出てこないからどうだろうか。
と、思いつつも書いて見なけりゃ始まらないことに気付く。
ネウロキャラ+オリジナルで十二国ぱろ考えてみるぞー!!
つまりは夢小説みたいなものだって考えりゃそうだけどね。





 

夢を見る。いつも同じ夢だ。
敏樹は空と海の境目を眺めている。
二つは逆転しているのだが、敏樹も反転しているため頭の上にあるのは空だ。それを見上げるように見下ろして、何かを探していた。

静かだ。蒼穹を遮るものは何も無い。
天井にぶら下がるように立っているのに頭に血が上る圧迫感はない。地に足をつけている感覚もないが、浮いているわけでもない。かといって、地面代わりの水面に沈みかけているわけでもないのだから不思議だ。
――
まあ、夢だからな。
敏樹は素直に納得する。あれこれ悩まないのも夢の中だからだろう。
足元を覗き込む。魚の姿は見えない。泳いでいるのは光の粒子だ。魚影も見えない。
足をつけても沈まないのに関わらず、指先は水を掬い、跳ね上げる。不思議だ、と敏樹は呟く。水鏡のようにピンと張った世界で、その呟きに返事を返すものはいない。

空を見上げる。青空だ。いつも夢の中で、空も海も青かった。

一歩、踏み出す。勿論つま先が沈んだりしない。なのに波紋は広がる。どういう仕組みになってるのだろうか。そんな詮無き事をぼんやりと思いながら敏樹はまた一歩、歩みを進める。

波はない。だから漣の音も聞こえない。かといって無音でもないこの不思議な空間が、敏樹の繰り返し見る”夢”だった。

 

舘臥敏樹は重い目蓋を開けた。カーテンで遮られた窓からは日差しが燦燦と差し込み、表からは鳥の囀る声が聞こえてくる。

ああ、またあの夢を見たのか。

敏樹は意識を覚醒させるようにゆっくりと瞬いた。

あの夢を見ると必ずといっていいほど倦怠感を覚えた。夢の中でも意識がはっきりとしているから頭が休まっていないせいだろうと敏樹は考えているが、定かではない。

伸びをして大きな欠伸を繰り返し、漸く敏樹は布団から抜け出した。





10月ですね

今更ネウロが気になってます。
筑紫さんと笹塚さんがすきです。
内容ほとんど覚えてないけれども←

ついったでも載せたけど、初描きねうろー。
サイズでかいかな・・・ 
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