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お久しぶりです

寒いですね。
ちょっと前少し暖かくなったと思ったら。

さてはて。
本を作りたいといってからそろそろ一年になりますね(真顔)
ちゃんと一度製本したいと思います、本気で。
迷惑かけてるし…(ぼそり)
最近データを見直してます。
作るよ!ほんとに!
いや、ほんとだよ!
こうして自分に発破かけて追い詰めてるわけじゃないよ!

まさかの銀登勢だよ!!
ゲストはこうじくんで、土方×九ちゃんだよ!!!

がんばるよ!!!!

暑いのに肌寒い

夏バテ気味のときやでっす、どうもこんにちは!
どうにもこうにも最近ラグサイきになって戻りつつある…。
サイファーすきだなやっぱり…。
戻るかどうかはわかりませんがすきです。
ではっ←

更新しました!

久しぶりの更新です。
パラノイアのアウトサイド・アフェクション4upしました!

やっと書きたい台詞が書けたぁ、という感じ。
文章書かないと忘れるっていったけど、シリーズによって一応書き方変えてたつもりなのにもう書き分けなんてなにそれおいしいの?状態です。
が。少しでも楽しんでいただけたら幸いです・・・。

もうイルミすっ飛ばして次の話に入りたい勢いなんですが…。
でも、もーちょっとイルミとくっつき虫になればいーなーと思ってます。
仕事が一段落したら、また、脳内妄想をしてだな(笑

てか、まだ読んでくれてる人いるのかな…。
まぁ、自己満足の世界なんで!(笑)

こそこそと更新がんばりますー。

ツラーイ…(ノД`)

どうも、ご無沙汰しております。
最近どうもテンションが低いときやです。
遊んでた反動が遂に来たか、というよりかは、仕事関係で落ち込んでる割合がほとんど…(ノД`)

人見知りということに加え、大勢で何かをやり遂げるということが苦手で、感受性が乏しいのか何なのか、そこまで入れ込めないという冷めた意識のせいか、馴染めないんだよねー…。
あ、仕事で、他拠点と交流しようぜ!そのために交流研修しちゃうぜ!というナニソレプロジェクトがありまして、そのメンバーになり…(ノД`)
ただでさえ行きたくなかった研修。
でも、なんとかなるだろうと思って参加した研修。

何とかならなかったよぅ。゜(゜´Д`゜)゜。

拠点からひとり参加なのに、私以外顔見知りとか。あの空間にいることすら苦痛だった。
でも、仕事だし、どこもそんなもんだよっていわれて…。愚痴る人間違えたかな(汗
そんなこんなで、仕事楽しくない……(´ー`)

ぎゃぼん

絵も文もほんと、書かなきゃ書けなくなるって痛感したー。 





それはストリートコートで習慣と化した、男との1on1の最中のことだった。

細かい砂利が足と地面との間で悲鳴を上げたのを合図に青峰の手を離れたボールが、男に阻まれコートの外に転がっていくのを肩で息をしながら目で追えば、見知らぬ女がフェンス越しにこちらを見ているのが視界に入る。
年は、三十半ば頃だろうか。ただでさえ女の年齢というものは分かり難く、化粧や服装で更に不詳になるものだから、青峰は出来るだけ思ったままを口にしないようにしている。というのも、馴染みである桃井さつきがことあるごとに「デリカシーがない」と青峰を叩いてくるからである。特に痛くもないが、あのじとっとした眼で見つめられるのはうっとしいのだ。
とにかく、その女は青峰と男―舘臥敏樹をじっと見つめていた。そして、遠目で解るほど大きく息を吸って、コートの内側へと入ってきた。
敏樹の知り合いかと訝しんだが、当の本人に知り合いに会ったときのような笑みはない。先程の挑むような不敵さもなりを潜め、まるで表情が抜け落ちたかのような、そんな無表情がそこにはあった。
珍しいことだ、と青峰は思う。青峰といるときの敏樹は良い意味でも悪い意味でも表情豊かだ。


「舘臥、さんでしょうか」


女がしどろもどろに口を開く。敏樹は少し間を置いてから、肯定した。


「私に何か御用でしょうか?」


慇懃無礼、ってこういうことを言うんだろうな、という声色。関わりたくないオーラってのが全面にでている。
それを悟ったのだろう、女は声を少し荒げた。


「私、横森さんから、こちらに相談するようにいわれて!その前も盥回しにされて、変なブレスネットとかも買わされて、でも何にも変わらなくて、もうどうしたらいいのかわからないんです…!!


パニックを起こしたかのように頭を振って女が訴える。
バスケットコートには青峰たちしかいなく、このコートは階段を上ったところにあるので白い眼で見られるようなことはないが、居心地が悪く感じた。
はぁ、と敏樹が小さく、しかし隠すことなく溜息を吐いた。


「わかりました。お話だけは聞きましょう。ただ、力になれるかは別です。お断りするかもしれない。それでも良いなら」


なんだ、どういう展開なんだ。
青峰は大きく瞬いて、敏樹と女を視線だけで行き来する。
女はやがて俯いて、それでも結構です、と絞り出した声で答えた。
三人でコート近くの喫茶店に入り腰を下ろす。妙な組み合わせだと思いながら、青峰はそれを口にすることはなかった。そんなのは店に入った時点で、青峰たちに視線を寄越した人間の半分以上が思ったことだろう。
炎天下の下で動き回った後のクーラーは気持ちいいが、それよりも肌寒さが先に立つ。この暑さの中、冷房の効き過ぎた室内で長袖で過ごすだなんて贅沢だ。注文を取りに来たウェイトレスの隠れた腕を見ながら思う。
好きなものを頼んで良いと言われたから、クリームソーダにチョコレートとクリームのたっぷり乗ったパンケーキを頼んだ。敏樹と女はコーヒーを。いつもは紅茶を頼むのに、今日は珍しいことばかりだ。
青峰は端から女の話を聞くつもりが無かったので、ケーキが来るや否や勢い良い口に詰め込む。それを呆れたように敏樹が一瞥したのを感じたが、止めようとは思わなかった。


「――では、お名前から伺っても?」


余所行きの敏樹が話し掛ける。知らない声に態度が気持ち悪い。青峰はパンケーキを噛み砕く奥歯に必要以上に力を込めてしまい、慌てて口を開いた。しかし二人とも、そんな青峰には見向きもしない。
「わたし、原田知世といいます。三ヶ月前に越してきて、夫と子どもと三人で暮らしています」
「お話の内容というのは」


敏樹の固い声に、女―知世は怒られたように身を竦めた。それから目の前にあるコーヒーをじっと見て、話し始める。


「越してきてから、なんですが、音がするんです。ノックのような、コツコツと、ドアや窓を叩く音です。始めは気のせいかと……、でも、最近はそれに加え、足音や、なんていうんでしょう、風を切る音、といいますか、そういう音が混じるんです。夫はそれ程気にならないようなんですが、仕事が朝早く夜遅いですし。あと、ハサミや印鑑やリモコンが、あるべきはずのところに無かったり。娘は、誰か見たといいますし、気味が悪くて」


物音、耳鳴り、物の紛失――。そんなものは上面だけなぞれば日常茶飯事の、なんてことないことに思える。そう思って隣の男をそっと見上げれば、涼しい顔をして言葉の先を促していた。
女は真っ直ぐな視線にたじろいたように視線をさまよわせ、意を決したように口を開いた。


「気のせいと言われてしまえばそれまでなんです。思い込みだとか、疲れてるからとか。私もそう思うようにしてましたから。でも、最近酷いんです。頻度が上がってきたというか、あからさまになってきたというか…」

「実害がある?」

「……いえ。危害があるかときかれれば、ありません。でも、私はもう、耐えられない…」


青峰はまた敏樹の顔を盗み見る。青峰にはこの話がどういったジャンルにカテゴリ分けされるのか判断がつかない。
敏樹は少し考えるような素振りを見せた。そして、わかりました、と女に告げた。


「一度お宅にお邪魔しても?」

敏樹のその言葉に知世は弾かれたように顔を上げた。そこでようやく青峰は原田知世を観察しようという気になる。

知世は、決して美人ではなかった。背もそれ程高いわけでもなく、眼も鼻も口も十人並みだ。それでも愛嬌というのか、内から滲み出る可愛らしさというものが解る女だった。最も、青峰の好みではなかったが。
知世は泣き出しそうに瞳を潤ませて、頷いた。小さな嗚咽は、安堵の息だと、他者の気持ちに鈍感だといわれる青峰でもわかった。

 

 

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