スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

枯渇した雲海の雫石に寄せた

不思議no国noアリス(検索避け←笑)ならぬ不思議の国の敏樹。というか帽子屋に京楽さんを出し敏樹を絡ませたかっただけなんだ…。原作読もうかしら。
ネタバレ…というかコンセプトはもう少し後にする予定。






眼を開ければそこは庭園、だった。敏樹はゆっくりと瞬く。振り返れば、後ろは森だ。抜けてきた覚えはない。敏樹は視線を前に戻す。来たことはない、見知らぬ土地であることは確かだった。
敢えて例えるなら、イングリッシュ・ガーデンのようだ。バラのアーチがずっと奥まで続いている。白いバラは、何故だか、奥の方に行けば行くほど赤みを帯びているように見えた。
噎せ返る程のバラの香りに顔をしかめ、それでも敏樹はバラのアーチを一つ、潜る。そして、奥の方から聞こえてきた賑やかな音楽に、誘われるように歩き出した。
可笑しい。敏樹は小さく唸る。夜間工事だか何だか知らないが、ここ数日不眠でフラフラしていたのは事実だ。此処は夢の中なのだろうか。それにしても、あまりにもリアルだ。敏樹はバラのアーチを見上げる。そしてそっと手を伸ばした。葉の青々しさも、風も香りも、棘のもたらす痛みさえも感じることができる。不思議な空間だった。生き物だけが居ない。気配を感じない。少し、恐い。そう思いながら六つ目のバラのアーチを潜ると、視界が開けた。中央には長テーブルが置かれ、その上にはケーキやクッキー、ティーポットにティーカップ、砂糖やミルクなどが処狭しと乱雑に置かれていた。椅子は何脚あるだろうか。倒れたり壊れたり、物置にされているものもたくさんある。音楽は、テーブル奥の台にある蓄音機から鳴るものだったようだ。
敏樹は一歩、テーブルに近付く。そして、この空間に生き物がいることに漸く気付いた。それは大きなケーキの向こうで、肘をついて敏樹を見ていた。敏樹は息を飲む。
男だった。癖のある黒髪を後ろで一つ結びにし、背中に流している。面長の輪郭に、少し垂れた目尻、無精のような髭。ゆったりと構えている筈の男に、それでも隙がないと思うのは、男がタキシードを着こなしていたからだろうか。思わず男の頭上にシルクハットを探して、無いことに安堵した。最も、机の上に無造作に置かれていたのだが。
男は敏樹に向かい、にっこりと笑みを浮かべた。立ち上がり、敏樹の両手を掴み上下に軽く振る。上背がある。なのに圧迫感を感じさせないのは、飄々とした男の表情のせいなのか。
こんにちは、と男が言ったので、敏樹は小さく頭を下げた。男の瞳は細められ、口元と違い笑っていない。見定めるような視線に、敏樹は眉を寄せた。不躾だ、と思うよりも背筋を駆けた戦慄を追いやるために。だが、男は微笑んだ。今度こそ本当に、笑ったのだった。

「君は誰だい?僕はキョウラクというんだ」
「キョウラク?」
「そう、帽子屋さ」

敏樹に椅子を勧め、キョウラクは紅茶をティーカップに注いでいく。敏樹に砂糖とミルクを手渡しながら、もう一度、帽子屋なのさ、と繰り返した。

キョウラクは何時も暇をもて余していた。別に何も無い時間が嫌いなわけではない。寧ろ好きだ。それでも、何時も何かを待っていた。バラの園で茶会を開き、クラシカルな、時にはラリズムカルな音楽を奏でながら、キョウラクは待っていたのだ。何時から一人だったのか、キョウラクは思い出せない。自分の音に当てはまる文字も忘れてしまった。パートナーはいたか、どうしてこんなところで茶会を開いているのか、誰を待っているのか、何のために待っていたのか。余りにも長い時間だった気がする。だから忘れてしまったのか。忘れてしまえるほどのものだったのか。

「俺は、敏樹」
「トシキ?」
「そう、舘臥、敏樹」

トシキ…とキョウラクは繰り返す。そして小さく首を振った。

「知らないな。トシキ、君は何だい?」
「何…って訊かれても、ただの迷子としか答えられない」
「迷子!それは可笑しいね、だって此処に来るのは」

続けようとして、キョウラクは口をつぐんだ。此処に来るのは、誰だったか、思い出せなかったからだ。

「…もしかして、僕は君を待っていたのかな」
「何、それ。全然納得してない顔で言われても」
「だって、もっとインスピレーションが湧くと思ったんだけど、全然ないんだもの」

失礼だな、と敏樹は思った。しかし、キョウラクの困惑したような顔を見て、言うのは止めた。敏樹も今の状況に困惑しきっていたからだ。焦燥感だけが、募る。

「今、何時?」
「さあ。此処に時計なんてないよ。急いでいるのかい?」
「無いと思う…、けど、」

けど?復唱し、キョウラクは敏樹の顔を覗き込んだ。

「行かなきゃならない、と、思うんだ」
「何処に?」
「…わからない」
「ならば此処にいれば良い。毎日毎日一人のお茶会なんて、tea partyではなくただのtea timeでしかないからね」

キョウラクは、自分のカップに紅茶を注ぎながら、ふわりと笑った。








\(^p^)/飽きた

眼窩に広がったイロ

最も遊んじゃう記外伝のような設定。
敏樹が大将、横森が副官、んで海馬とかも良いかと思ったけど、それだと神宮の設定が活かせない…。
大将が海馬、副官が敏樹、だと城之内はどうしても悟空ポジションになってしまう…(笑)
なので最初に思い付いたので、一本(・∀・´)



…あっ。海馬、神宮、んで軍人コンビが敏樹+横森とか、横森、神宮、軍人コンビで海馬+敏樹でも良かったかなぁー。




続きを読む

ユメのハテ

どんなんだっけー と思いながら最も遊んじゃう記。
浄+敏。あれっトリップ?
元々だけど最近節操がないなー。

というか大人買いしちまったんだよ多分これが大人買いだよな。
漫画に1万以上ってどうなの?(真顔)
先輩の誕プレ(+自分用)でも大分金使ったけど…。
貯金しろや自分……。


続きを読む
前の記事へ 次の記事へ