そして、時は流れ13年後。

「………………これがペガサスの聖衣…………。」
シオンと双葉の子供である翼はペガサスの聖衣をちょんちょんと突いた。
「………こら、翼。自分の聖衣なんだからもっと大事に扱いなさい。」
「はーい。」
「……………まったくもう、やんちゃなのは誰に似たんだか……………。
絶対シャルルの影響だな。」
「でも、シャルルさんに預けたのは父さんと母さんだろ?」
「確かにそうだけど………。よくまぁ、反抗期も起こさずにここまで成長したものだ。」
「あはは、母さんには敵わないし。」
「ほら、教皇の間に行くよ。シオンが待ってる。」
「うん。」

双葉は翼を連れて、双魚宮を後にした。



教皇の間では黄金聖闘士とシオン、そしてシャルロッテが待っていた。

「……………。」

厳かな雰囲気に翼は緊張感を持つ。

「………さて、翼。修行の方はどうだ?」
「もちろん、順調に怠らずにやっているよ。」
「………ならば、お前に初めての任務を与えよう。」

「は、はい……!」


「日本で聖闘士候補生となっている子供が行方知らずとなっている。
獅子座のシャルルと共に赴き、その原因を調べろ。」

「…………………は、はい!」

続く。