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いきなり小説始まるよ!

冬。それも深夜。
花月はすっかり冷えてしまった肉まんをほうばりながら寮へ向かった。

「さっき買ったばっかなのになぁ…。お茶飲む前に食えば良かった。」

お茶を飲みながら暖めた手は、外気にさらされるとあっという間に冷えてしまう。
かじかんだ手ではケータイもうまく操れず、半ば苛立って閉じるとポケットに無造作に突っ込んだ。
肉まんを食べ終わるとマフラーを口元まで上げ、出来るかぎり外気を遮断しようとしていた。
ふと空を見上げればオリオン座やカシオペア座が輝いていて。
この時期はいつも父親と天体ショーをしていたななんて、花月はぼんやり考えていた。
とその時、花月は正面から来た相手に気付かずにぶつかってしまった。

「あっ、すみません。」
「こちらこそ、すみません…大丈夫ですか…?」

花月は一瞬言葉が返せなかった。
こんな寒い時期なのに防寒具はセーターのみ。見るからに凍えそうな格好だ。しかもあちらこちらに怪我をしていて。
相手は花月に反応が無いことに疑問符を浮かべ、また大丈夫かと声をかけた。

「あっ…だ、大丈夫、です……。」
「そうですか…。なら良かった。では俺はこれで。」

花月の脇をすり抜けていく相手。
花月は不意に嫌な予感がして、相手の腕を掴むとすぐ近くのコンビニに入った。
相手はかなり驚いた顔をするが一切気にしない。
コンビニの自動ドアが閉まりかけた時、相手は花月に何かを言おうとしたが、叫び声に掻き消された。

「オイ!どこ行った!!隠れてないで出てきやがれ!!!」

――深夜なのに…なんて迷惑なバカなんだ……。

花月は頭でそう思った。それと同時に、相手の異変に気付く。
怯えている、見るからに。
大丈夫かと花月が顔を覗き込めば、相手は大丈夫と言いつつ目を逸らした。

「いじめられてるんですか…?」
「あいつは…中学の時の……。今もしつこく付き纏ってきて…俺のことわざわざ殴りにくるんですよ……。」

――中学の時の…?

聞いてみると、相手は高校一年とのことで、花月と同い年だった。
自分が通ってる高校からそう遠くない場所の高校の学生で。

「そっか…。あっ、じゃあタメでも…?」
「どうぞ…?」
「ありがとう。俺のこともタメでいいよ。」
「あ、うん……。」

花月は相手のよそよそしさに苦笑いしながらもよろしく、とだけ言った。
それはさておき。脱線した話を元に戻すとこうだ。
彼もバイト帰りなのだが、公園を通った時に中学時代のいじめっ子に遭遇してしまいカツアゲにあったということだった。
しかし不運にも彼はたまたま財布を持っていなくて、そして怒ったその相手が彼に殴る蹴るの暴行を加えたとの事だった。

「今日はたまたま虫の居所も悪かったみたいでな…死ぬかと思って荷物もほったらかしたまんま逃げたんだ。そしたらあいつ追っかけてきて。」
「そいつは災難だったな…。」
「別に、慣れてるし……。」
「慣れてるって…、」

花月はその先が言えなかった。相手のケータイが着信のメロディーを奏で始めたから。

「もしもし…?………あっ、ごめん…うん…………。今?公園の近くのコンビニ………うん。…………えっ、いいよ、すぐ帰るから。…ん………うん…。………わかったよ、待ってるよ。」

相手は電話を切るとポケットにケータイをしまった。

「家族…?」
「いや、学校の先生。いつも俺のこと心配してくれてる先生でさ…。」
「ふーん…優しいじゃねぇか。」
「でも俺に関する面倒事…最近全部この先生が引き受けるハメになっちゃって……なんか、な…。今も俺の荷物を警察の人が見つけて、その先生に連絡が行ったみたい…。」
「そう…。」

さてと相手が言うと、明らかに作った様な、ぎこちない笑みを浮かべて花月を見た。

「公園にいろって言われたから、行くな。じゃあ、助けてくれてありがとう。」

背を向けて店を出ようとする相手を花月は今度は言葉で引き止めた。
何?と訝しげに振り向く相手。
花月は笑って言った。

「公園まで送ってやるよ。」

*

公園に着いてそう間もなく、キョウ君と叫びながら駆け寄って来る男がいた。
花月は一瞬何故名前を知ってるんだと驚いたが、一緒にいた相手が先生と呟いたのが聞こえた。

――こいつもキョウって言うんだ。

駆け寄ってきた男は今キョウと呼ばれた彼に抱き着いた。

「もーっ、キョウ君の帰りが遅いから心配したじゃないか!しかも警察から連絡来てさ………。また殴られたの……?」
「いつものことだから、心配しないで?そんな泣きそうな顔しないでよ先生。」
「心配するに決まってるじゃないか!君は僕の大切な家族なんだから…。」

仲良しだな…と花月はぼんやり思った。
いい加減寒いし、さっさと帰ろうとそれじゃ、と花月は切り出した。

「俺、もう行くから。」
「あっうん、本当ありがとう。」
「いいえ、どういたしまして。」

にこりと笑って花月は歩みだす。
しかし、すぐにそうそうと立ち止まった。

「俺も鏡って言うんだ。俺は花月鏡。」
「そうなんだ…。俺は土師キョウ。」
「へぇ…そっか。じゃあな、またどこかで会えたらな。」
「うん、バイバイ。」

花月再び歩みだす。
"土師キョウ"と名乗った彼も、"先生"の腕の中で軽く手を振った。

――俺もああやって、大事に思ってくれる家族欲しいな。

花月は心の片隅でちょっぴり思いながら、帰路につくのだった。

「……………あぁ、寒い…。」




―――――
つぶ学とつぶ寮のクロスオーバー(笑)
はせキョウってもう公式レベルだからそのまま使っちゃったけどいいよね?www←



寝付けなくってもそもそ勢いで書いたからまぁヤマ無しオチ無し意味無しwwwwwwwww

とりあえず…

需要あるならうpるか…
キョウとキョウ子もメモ程度に一緒に書いときます。



土師キョウ
つぶやき学園一年生。クール・ツンデレとの評価を貰った。
両親からDVされてたり、中学生時代イジメが酷かったせいで感情が表にでなくなった。
過去の記憶がフラッシュバックしたりするストレスでリスカしたりする。最近は真夜中に薄着で出歩くのがストレス発散法。

パロディ:大学生(成人)Ver.
つぶやき学園を卒業した後遠くの四大に行った。
学園での三年間+大学の四年間のおかげで多少は感情が表に出るようになった。
いまだに過去の記憶には縛られているが、リスカはしなくなった。

パロディ:ボカロVer.
本体に比べるとだいぶ素直。
コーヒー、特にキャラメルマキアートが大好き。
割となんでも歌える。

土師キョウ子
つぶやき学園女子部(仮)の一年生。
とても明るく、よく笑うが野蛮。すごく野蛮。
一に刃物、二に刃物、三、四もあって、五に銃器。
女子寮に入ろうとする男子達を、サイレンサー付きの麻酔銃で撃って先生に突き出すのが日課。
母親の影響で男に一切の興味がない。むしろ敵視。


真庭孔雀
オリまに。真庭忍軍真庭鳥組所属。
三十路過ぎのオッサンでただの外道。
すぐに人をからかったりする。
ほとんど暗殺の事しか勉強していないせいで、恋愛感情はどこかに追いてきた。
しかし仲間や友達を大切にするくらいの心はもってる。
でもやっぱり外道。


姐さん
ツイッターアカウント擬人化。
名前はまだ決まってない…。←
性格はかなり気が強く、街の自警団的なグループのリーダーになっている。
某王子様の子守をしていることがある。


アンイン・シュヴェルツェ
ナルガクルガ擬人化。
仲間には優しいが、ハンターに対しては冷酷な面を見せるが、それは向かって来るハンターに敬意を払ってのこと。
樹海・渓流・水没林をうろうろしてる。
ケルビが好物。

なんだろ…

ふとネタが降臨したから適当に文にしてみた。
意味わからんわ。あ、いつもか。←
とりあえずなんか中途半端で完全消化不良。
文もめちゃくちゃ…てこれもいつもか。←←

とりあえずまぁ、追記から…
more..!

突発!!

いつもだけどww
キョウの過去文です。つぶやき学園入学前までを大雑把に。
暗いので追記から。
more..!

キョウに女装させてケモ耳つけてみました(笑)

鬱→投稿した日付で4桁

呟き学園→うちの子半角ローマ字を小文字で3桁

薔薇とかごほん→あの数字3桁

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