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色々あって今日になってしまった現実


間が悪いといえば間は悪く。
らしいといえば確かにらしい。


どうも、歩方和言です。
ここ一週間は本当に色々ありました。その日その日に書いていこうと思っていたのにそれができないくらい色々ありました。

まずは広島旅行。
実は十日、十一日の一泊二日でまたもや広島へ旅行に行きまして。……まあ、例によって例のごとく水無月に会いに行ったわけなんですが……楽しかったです。ええ。今回はちゃんと観光もできましたし。
台風がきているにも関わらず宮島へと観光へ行きました。天気は当然のように曇ってましたけれど、あまり気にはならなかったですね。むしろ宮島のいたるところにうようよと闊歩している鹿のほうが気になりました。なんというか…角の妙な人工的っぽい感じが?茶色くて光沢があって見た目どうみてもプラスチックですもん、あれ。
そして、これだけは言わせてください。

遼希さんってあんなキャラだったっけ!!??

会うたび会うたび最初のイメージが崩壊していきます……ていうか後半完全に自分、あの御方にせくはられてましたし……相も変わらず水無月の周囲はカオスです。変態のミステリーサークル(意味不明)です……

ええと、そして十四日は帰省した四恩と一緒に遊びました。
映画を観に行ったのに結局やめてダーツしたり、トルコライス食べたりと面白かったです。……ただ夜、家に戻ってぼーっとしていたらバイト先から電話がかかってきまして。

「今日、夜勤(十二時から朝八時まで)だよ?」

………………(絶句)
不意打ちのバイトほどきついものはないのに、まさかの夜勤…しかも次の日は四恩を見送る約束をしてまして、バイトが終わって寝ずにそのまま四恩と街へ。途中の記憶がないのはまあ、仕方ないことですよね?

そして昨日は大学の強制召喚で飲み会へ……

本当に今週は色々ありました。
楽しかったけど……うん、今回ばかりは自分たちの「物事がうまくいかない」がフルスロットルでしたね……

Prayer



 長崎。
 鎖国の間も海外の窓口となって交流を続けた港町。
 島が多く、坂が多く――そして。
 最後に原子爆弾を投下された、場所。

 自分は大人だ、って。
 胸を張って言えるほど、大人になったつもりはないけれど。
 けれどやっぱり、子どもだった昔にはわからなかったものが少しずつ、わかれるようになった。
 それを嬉しく思うと同時に、後悔がつのる。
 どうして、もっと早くわかれなかったんだろう――と。
 自分が生まれ、自分が育ったここは、とてもいい場所だ。
 すぐそばには海があり、街中でも木々の緑が、花の彩りがあって。
 心地よさが――溢れてて。
 自分が生まれた時にはもう、これが当たり前のものだったけれど……65年前は今が嘘なんじゃないかって疑うくらい、酷い有様だった。
 街も。
 緑も。
 人も。
 焼けて。
 燃えて。
 焦げて。
 地獄、そのもので。
 嘘のような、嘘であればよかった、過去の現実。
 1945年、8月9日、11時2分にここ――ナガサキは悪魔の光に包まれ、地獄になった。
 空は黒く汚れ、大地は黒く焼けて焦げ。
 原爆資料館に足を運んだことがあるけれど、そこに展示されてた当時の資料や写真が、目を背けたくなるほど惨いもので。
 本当にさ、どうしてあの時にわからなかったんだろう。
 日本という国に生まれ、長崎という土地に生まれたのに――どうして、わかれなかったんだろう。
 今はまだ、ナガサキは原爆が最後に投下された街と言われている。
 どうして《今はまだ》なのか。
 それは世界には依然として、沢山の核兵器が存在しているから。
 ヒロシマとナガサキの悲劇が繰り返される可能性は、悲しいことにゼロではない。
 だけどもう、ゼロにしなくちゃいけないんだ。
 燃える業火に消えていった人がいる。
 65年が経った今も尚、苦しんでいる人がいる。
 そして、これからの世界を、未来を歩んでいく人が、いる。
 自分がこうして生きてここにいるのは――当たり前なんかじゃ、ないから。
 だから長崎は今年もまた、サイレンを鳴らす。
 悲しみ多き過去を悼み。
 争いのない未来を願い。
 目を瞑り、祈る。
 どうかこの世界から、核兵器がなくなりますように。
 どうかこの世界から、二度とヒロシマとナガサキの悲劇が生まれませんように。
 8月9日、11時2分に――この場所で散った全ての人へ、この世界に生きる全ての人へ――届けるように。

「………………8月9日を生きた人はどんどん少なくなっとる。いつかは、おらんごとなってしまう。そいでもおいたちは絶対に忘れん。白か光に焼かれ、黒か雨に汚されたナガサキを。1945年、8月9日の11時2分に生まれたあん地獄を絶対に忘れず、訴え続ける。原爆は怖ろしかもんって、ヒロシマとナガサキの悲劇はもう起こしたらいけんって、これまでも――――――これからも」


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