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ごめん


言葉の謝罪は無為に等しい。ならば自分は、甘んじて罰を受けよう。


どうも……歩方和言です。

まずは皆様に謝るべきことがあります。
あれだけ、アンケートまでして頂いたのに、自分の力不足により、[幸多きこの世界で]を一時撤去することを決めました。
いかなる罵倒も甘んじて受けます。それだけのことを、自分はしているのですからね。

一応、BOOKSHELFには[幸多きこの世界で]に代わって新しく作品を載せました。

タイトルは[たった一つの冴えない生き方]

えーと……葉月や紘さまならわかると思いますが、自分の尊敬し敬愛する小説家の某有名作品のある話のタイトルをリスペクト?しています。勿論、中身はまるきり違いますのでご安心を。

大体の内容は、

家族を喪い、心から笑うことも泣くこともできなくなった、日々を死んだように生きる少年と、少年を取り巻く人々のシリアスなストーリーとなっています。

許されるのならば是非にお目通しを


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羨望の場所


望んでも、願ってもそこには届かない。だからこそ、憧れが募る。

どうも、歩方和言です。
えーと……これは分かる人には分かるネタになるんですけれど、実は。

自分の先輩の一人がこの度、京都の立命館大学に転入することが決まりました。

…………はい!?
ウチの大学は正直、三流大もいいとこなのにどうして!?
しかも立命館……あの立命館ですよ!

自分の中では東大よりも凄い大学と認識している、かの有名な戯言遣いが通っていた鹿鳴館のモデルになった、あの立命館大学!

う、羨ましい……自分も食堂でキムチ丼大盛りご飯抜きを頼んだり、死なない研究をしている助教授とかに会ったりしたい……

……まあ、戯言なんでしょうけどね

『andante』第三話


第三話『melancholic friend B』


「凄く困ってるし、非常に困っているので、弥生に相談に乗ってほしいの」

 いつも通りのいつもの朝。
 あたしが教室に入ると、いきなり憂鬱な顔をしたアキが目の前に現れ、開口一番そう話しかけてきた。

「色々ツッコミたいことはあるけど……まーたあたしに相談?今度はどうしたのさ?」
「――実は」

「実は昨日、ハルくんにこっ告白したんだ」

「………………」
「………………」
「…………はあっ!?」
「やっぱり驚くよね。私もまさか告白できるなんて……」
「いやいやそっちじゃなくて!あんたとハルハルまだ付き合ってなかったわけ!?」
「……言ってる意味がよくわからないよ。どう考えれば私とハルくんが付き合ってることになるの?」

 絶句。
 どう考えればって……どう考えてもそうなるでしょうに。
 あたしの情報が正しいなら休日は必ずと言っていいほど二人で遊び、手も普通に繋ぐわお互いの家にも当然のように行くわで、公言こそしないが去年の夏にはもう付き合い始めてるとばかり思ってた。
 思ってたのに――付き合ってない?
 いや付き合ってるのと一緒でしょ?

「恐るべし天然の力……」
「は?」
「なんでもない。で?返事はなんだって?」

 わざわざ聞かなくても大体の想像はつく。でもまあ、アキの恋バナは聞いて損はないし、ここは本人の口から聞きたい。
 しかしアキの答えは、

「返事はされてない。ハルくんに家に送られてそのまま帰っちゃった」

 という、あたしの想像を根本から吹き飛ばすものだった。

「えーと……つまり告白したのにも関わらず、なんの返事も貰わないままハルハルに送られて帰ったと?」
「うん」
「馬鹿ですかあんたは」
「バカなのは自分でもわかってるよっ。だからその……弥生は長谷くんと付き合ってるじゃない?何か良い案を教えてくださいお願いします!」
「……あんた、情けないにもほどがあるよ?大体、案とか言われてもね、ハルハルに正直な気持ちを聞くしかないでしょ?」

 問題になっているのはアキが告白の返事を聞かなかった――それだけのことだ。
 だったらもう、あたしのしゃしゃり出る話じゃない。
 後は若い二人に任せてってやつ。

「ハルくんの正直な気持ちを……やっぱりそれしかないよね」

 どこかすっきりした顔で自分の席へと戻っていくアキ。

「うん、弥生の言うとおりだよね。相談に乗ってくれてありがとう!今度、ちゃんとお礼するから!」

 去り際のその言葉がいつものアキらしくて、思わず苦笑してしまったのは内緒にしとこう。


(本当、世話の焼ける親友だ)


・藤崎弥生〈ふじさき やよい〉…ウェーブがかった長髪が特徴的な、長崎高校三年C組に在籍する女子生徒。文芸部部長であり、晶良とは中学からの親友(公認)で相談役。三善と付き合っている。


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消去できない過去


世界は平等にできていない。それを受け入れる者もいるが、それを受け入れたくない者もいる。

どうも、歩方和言です。
なんていうか……不用意に過去を振り返るものじゃないですね。嫌なこと――というより嫌な気持ちを思い出してしまい、昨日は軽くネガティブモードになってしまいました。
……うん。今まで自分は諦めることを尊ぶようになったと思っていましたが、どうも期待することをやめただけだったようです。振り返った過去はまさしくそれで、小説のネタにはなったんですけど……あの頃の自分はどうしようもなかったな。理不尽なことを真剣に悩んでいたっぽいです。

まあ、暗い話はここまでにして。

昨日は花ざかりを見ました。ちょっと詰め込みすぎな気もしましたが、やはり自分はああいうコメディタッチのドラマが好みですね。自分もあんな感じのラブコメを書いてみたい。

それに関連して――はいませんが、現在、おとぎ話を書いています。
前にも話したように、おとぎ話はあと数話で終わりを迎えるんですよね。いやまあ、終わりというか、第一部完みたいな感じですが。
でも……あれです。おとぎ話はストーリーが進めば進むほどラブコメ度っていうかバカップル度が上昇していきそうです。

うわー書きたい!でも書きたくない!

自分、バカップル駄目なんです。途中で恥ずかしさのあまり挙動不審に陥る可能性大なんです。
終わらせれるかなおとぎ話…………

『andante』第二話


第二話『melancholic friend A』


「とても不本意で、非常に気は進まないが、三善に相談したいことがある」

 いつも通りのいつもの朝。
 オレが教室に入ると、いきなり憂鬱な顔をした遥が目の前に現れ、開口一番そう話しかけてきた。

「色々ツッコミたいことはあるけど……お前がオレに相談なんて珍しーな。何、どうかしたん?」
「――実は」

「実は昨日、先輩に告白されたんだ」

「………………」
「………………」
「…………はいっ!?」
「やっぱり驚くよな。俺もまさか告白されるなんて……」
「いやいやそっちじゃなくて!お前と宇瀬乃さんまだ付き合ってなかったの!?」
「……言ってる意味がよくわからない。どう考えれば俺と先輩が付き合ってることになるんだ?」

 絶句。
 どう考えればって……どう考えてもそうなるだろ。
 オレの情報が正しいなら休日は必ずと言っていいほど二人で遊び、手も普通に繋ぐわお互いの家にも当然のように行くわで、公言こそしないが去年の夏にはもう付き合い始めてるとばかり思っていた。
 思っていたのに――付き合ってない?
 つうか付き合ってるのと一緒じゃね?

「恐るべし天然の力……」
「は?」
「なんでもねえ。で?返事はなんつったんだ?」

 わざわざ聞かなくても大体の想像はつく。でもまあ、遥の恋バナなんざそうそう聞けるもんじゃないし、ここは本人の口から聞きたい。
 しかし遥の答えは、

「返事はしてない。先輩を家に送ってそのまま帰った」

 という、オレの想像を根っこからブチ壊すものだった。

「えーと……つまり告白されたのにも関わらず、なんの返事もしないまま宇瀬乃さんを送って帰ったと?」
「ああ」
「バカですかお前は」
「馬鹿なのは自分でも承知してる。だから恥も外聞もプライドも捨てて君に相談しているんだ。あの弥生先輩と付き合ってる三善なら、良い案の一つや二つ持ってるだろ」
「……お前、辛辣にもほどがあるぞ?それに案とか言われてもさ、宇瀬乃さんに正直な気持ちを言うしかなくね?」

 問題になっているのは遥が告白をスルーした――それだけのことだ。
 だったらもう、オレのしゃしゃり出る話じゃない。
 後は若い二人に任せてってヤツだ。

「俺の正直な気持ちを、か……それしかないよな」

 どこかすっきりした顔で自分の席へと戻っていく遥。

「大して役に立たなかったけど、礼は言っておく。――ありがとう」

 去り際のその言葉がいつもの遥らしくて、思わずにやけてしまったのは内緒にしとこう。


(ホント、世話の焼ける親友だ) 


・長谷三善〈はせ みよし〉…金髪に黒のメッシュが特徴的な、長崎高校二年B組に在籍する男子生徒。文芸部部員であり、遥とは中学からの親友(自称)。制服私服に関係なくパーカーが標準装備。


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