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墜ちる 龍馬ver.

未来はいつも刺激的

 

※この話は大人組にあるホストスレで掲載したお話です。
「龍馬さんと高杉さんが現代に遊びにきたら」というお題で書き上げた、パラレルストーリー。
キャラ崩壊(特にS作さん)が含みますので、それでもよろしければ読み進めてくださいませ。


* * *


俺は、坂本と一緒に平成の時代とやらに遊びに来ていた。

坂本はというと、幕末では見たことのないような革新的な物事を見つけては目を輝かせていた。
もちろん、俺にとってもそれは本心から面白いことだと思える。
この平穏さも悪くない。

だけど、心のどこかで物足りなさを感じていることも事実で…。

そんな俺の心情を汲み取ってくれたのか、結城は気晴らしに出かけようと提案してくれた。
坂本も当然乗り気になったこともあり、すぐに決行されることになった。



のだが……。


この日、俺たちが訪れたのは富士急ハイランドだった。
なんでも、現代人の娯楽の地として大変人気のある場所なのだとか。

入場の手続きを終えてその場に足を踏み入れると、豪速で回る金属の塊やそれに乗る民衆たちで満ち溢れていた。
その中で際立って過激な建物が視界に入った。

「おい、何だこのえげつない乗り物は…。
座る部分の接続箇所がぐらぐらしているぞ」

俺がワナワナとそれを指差すと、坂本は楽しそうにからからと笑った。

「ええじゃないか、高杉。
迫力があって面白そうじゃ。
まさしく、絶叫ましーんの呼び名にふさわしいぜよ」

「龍馬さん、ご名答!
これは”ええじゃないか”という絶叫マシーンなんですよ」

ええじゃないか、だと?
どこをどう見ても良さそうに見えない気がしてならないのは俺だけだろうか?

「ふ、ふざけた名前だな…」

精一杯強がってみるも、声が上ずってしまう。
そんな俺を見た坂本は、器用に口角を持ち上げた。

「おっ、高杉。まさかおんし、怖いんかのう?」

「な……、馬鹿なことを言うな!
こんな緩い乗り物、乗っていてもつまらないだろうが!」

「流石は高杉さん。
ならば、高杉さんにもっとふさわしい絶叫マシーンがあるんですけど、どうですか?」

「お、おう、のぞむところだ!」

勢いよく啖呵を切った俺に感心した結城は、また別のあとらくしょんとやらに案内してくれた。
実際に意気込んでみたものの、先ほどの自分の発言を俺は心から後悔することになった。

その数分後。

「なんだあれは…。
一番高いところで止まって、いきなりえぐるように急降下しやがったぞ。
叩きつけられると思ったら、それから回転して…。
幕府の犬どもに追われる以上に命の危険を感じた」

きっと、今の俺はひどい顔をしているに違いない。
なのに、あいつ等ときたら……。

「まっこと面白かったのう!」

う〜ん、と言いながら坂本が気持ち良さそうに背伸びをしている。

「龍馬さんって意外とイケるクチだったんですね!
オレなんて悲鳴を上げずにはいられなかったですもん」

そう言いつつも、こいつもまた余裕の表情で笑っている。

「そのおかげで、翔太の可愛い声を聞けたからもっと良かったぜよ!」

「りょ、龍馬さん…」

「今度は二人で行きたいのう、翔太」

坂本が耳打ちをすると、結城は一気に顔を赤らめた。

「もう、龍馬さんったら。
っていうか、高杉さん大丈夫でしょうか?
あんなに顔を青くして…」

「あがぁな奴はほっとけばええ。
それにしても、情けないのう。
あんなに勇んでおきながら…。
“高飛車”という言葉はあやつのためにあると思ったんじゃけど…ぷぷっ!」

「もう、高杉さんがかわいそうですよ…クスッ」

あの野郎。
すっかり俺のことをあざ笑っているな。

だけど、今の自分にはあいつ等に歯向かう気力は残っていなかった。

ただ、

「バケモノだ、こいつら…」


そう呟くことしかできず、その言葉も客の悲鳴にあっけなく消されていった。

fin.

◎あとがき

今回は高杉さん目線で書いてみましたが、いかがでしょうか…?
実際にそういう系のものが苦手だったのかはわかりませんが、彼らが富士急を訪れたらきっと面白いでしょうね。
私も、その模様を見てみたいです。

皆さんは、絶叫マシーンは大丈夫でしょうか?
私は……半分好きで、半分苦手、といったところでしょうか。

わかりづらいですね(汗

絶叫マシーンに乗る分にはいいんです。
だけど、三半規管が弱いため酔ってしまうんです。

単純な落下系やスピード系のものは好きだけど、回転系は本当に苦手。

あぁ、こんなお話すると遊園地に行きたくなってしまいましたww

憧れのルームシェア

晴れて交際することになった翔太くんと念願だったルームシェアをすることになった。
家事やその他の雑務は、もちろん当番制だ。

私はこの日、担当の仕事の洗濯物の片付けをしていた。

「なぁ、オレの洗濯物ってそこに紛れてないか?」

「えっ? 翔太くんの洗濯物は全部渡したはずなんだけど」

そう、畳み終えた洗濯物は必ずその人に渡すことにしているのだ。

「いや、あの中にはなかったんだ」

私はその場にあったお揃いのティッシュケースを差し出した。

「ひょっとして、コレのことかな?」

「ううん、違う。あっ、もしかして…」

すると、翔太くんは何かを思いついたらしく、先ほど畳んだタオルの山を探った。

「あった、良かった!」

翔太くんの手には長さ2mほどの手ぬぐいが握られていた。
その表情は、まるで大切な宝物が戻ってきたような安心しきったものだった。

だけど何の変哲もない、しいて言えば長さのある手ぬぐいにどうしてそんなに執着するのだろう?

「翔太くん、手ぬぐいなんかどうしたの?」

「手ぬぐいじゃないよ。コレは龍馬さんからもらった褌なんだ。
幕末にいた時に使っていた褌の感触が、どうしても忘れられなくてね」

そ、そうだったんだ。

確かに褌といえば、幕末時代に翔太くんの最も身近にあったものだもんね。
ましてや、それが龍馬さんからの贈り物となると、手放せないよね。


fin.

◎あとがき

さて、褌担当の七瑚が送る、担当の褌ネタですよ←

とはいっても、これは大人組にあるホストスレに載せたお話なんですけどねww
だから、心当たりのある方はたくさんいるはず。
大人組に参加されてない方にも楽しんでいただけたらな…と思い、こちらにも保存させていただきました。

実は、褌ネタは足りない私の頭から頑張って捻出した苦肉の策だったんです。
そしたら、意外と好評で(だと信じたい)

そして、今に至りますww

確かに、褌が絡むと翔太くんが二割増しで可愛く感じる希ガスww
夜明組好きにはたまらない展開になりました。

夜明組、マジで好きです(腐的な意味でも)

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