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私はいつの間にか夢を見ていたようです。
そう気づいたのは、先程まで誰もいなかった筈なのに、いつの間にか傍らに一人の男の人が佇んでいたから。
その方はとても悲しい目をしていました。
その佇まいから、大変高貴な方だとわかったのですが…。
初めてお目にかかった筈なのに、なぜかその方とどこかでお会いした気がしたのです。
その方の視線の先に目を向けると、骨壷を抱えた女性が歩いてました。
その女性の腹部の膨らみから、誰かの子供を身篭っていることがわかりました。
そんな身重な状態にも関わらず、彼女は歩くことを止めることなく、北の方角へ、ただ北へと足を進めていたのです。
「アレには難儀な想いをさせてしまった」
「難儀、とは?」
「アレには家族も国もあったのに、私はその全てから切り離したのだ。
それでも欲しかった。たとえ、世の理を覆したとしても、私にはアレが必要だった」
「私にはわかりません。そこまでして一人の女性に傾倒するのか」
感傷的な感情は、時として己の志の足枷となるから。
私には成し遂げなければならない事柄がある。
仮に、もし護りたいものができた時、その意志は揺らいでしまうのではないか。
だから私は、色恋なぞには決して目を向けないつもりでいたのです。
「ふっ、私もそなたと同じようなことを考えていた時期があった。
だが、じきにそなたにもその意味がわかる時が来るぞ」
そう言うと、彼は私の頭を撫でられました。
その手の冷たさは尋常ではなく、この方がどれだけ大きな覚悟と重圧を抱えてきたのかが伝わってきたのです。
「あ、貴方は?」
そう、問い掛けようとした時…。
「総司!おい、総司!」
「…へ?」
「へ? じゃねぇ!
ったく、また書物を読んだまま居眠りしやがって」
「あれ?あの男の人は?」
「何寝ぼけてやがるんだ。ここには俺と総司しかいねぇよ」
あからさまに呆れ顔をした土方さんは、盛大にため息をついた。
ふと、開かれた書物を見ると、それは以前から愛読している太平記。
護良親王の正室の雛鶴姫が彼の首を抱えて奥州に向かっている場面でした。
その後、彼女は秋山峠(今の雛鶴峠)で命を落とすことになるのです。
ですが、その雛鶴姫には色々な説があって、どれも信憑性に欠けるものばかり。
ひょっとしたら、常識ではありえないような存在なのかも知れません。
それこそ、世の理を覆すほどの。
…なんて、まさかね。
だけど。
私が世の理を覆してその手を取ったのは、その数日後の話
んぁ〜〜〜、長かった!
いつも以上に文章のまとまりがない/(^o^)\
夕涼みイベって、いつも以上に龍翔要素が高かった気がするんですよ←
龍翔が本命だからっていうのもあるんですが、このイベ本当に好きです!
今回は龍馬さんのシナリオをベースに書いてみました。
いや、ほとんどが龍馬さんのシナリオ。
強いて言えば主人公の部分を翔太くんの名前に変えた程度(殴
ひねりのない文章で申し訳ないです(T_T)
本当に長い文章でしたが、ここまでお付き合いくださいまして本当にありがとうございました!