デジタルワールドに到着した美月は目の前の光景に驚いた。

街は街でも、見渡す限り、廃墟と化していた。

「………ここ、ホントはとても綺麗な場所だったんだよ。
でも、闇の勢力との戦いでこうなっちゃったの。」
「そうなんだ………。
人間の世界も同じだね。
よその国で戦争が始まって、綺麗な場所があっという間に廃墟と化しちゃうの。」

「………うん。」

「………あ、美月。隠れて!」
「え、あ、うん!」

ムンモンの言葉に美月は穴が開いた場所に移動した。

幼年期や成長期のデジモンがいたが、オーガモンの群れが来ると
あっという間に隠れ家へと消えていく。

「……っち、シケてんのな。」
「仕方がねぇ。ここは俺達が暴れてやったんだからな。
無理もないさ。」

棍棒を持ったオーガモン達の群れを見た美月は冷や汗をかいた。
やがて、群れが消えていくのを見るとムンモンは大丈夫、と言った。

「………今のが、闇の勢力?」
「あいつらは下っ端の下っ端だよ。」

「そうなんだ………。」
「とりあえずボク達は<はじまりのまち>へ行こう。
オファニモンを探さないと。」
「…………オファニモン?」
「うん。ボクの親友。」

「そっか……友達なんだね。じゃあ、探しに行こう。」
「うん!」
そういうと、美月はムンモンと共に<はじまりのまち>へと向かった。

続く。