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牛と闘う8日間B

7日目/4月13日(日)

私は6:00出勤,妹は7:00出勤で搾乳開始,いつも3機だったミルカーを4機稼働させ,最速の10:00で午前の仕事が終わりました.
翌日から学校のため妹は下宿へ戻り,私は昼寝.
午後からは再び母と2人で仕事です.
疲れました...
3人での仕事に身体が慣れてしまっていたようです.
仕事を終えてから,帰省最後の夜であることに気付き,ちょっと夜空を見上げてみました.
札幌より暗くて,星の明るい故郷の夜空でした.



最終日/4月14日(月)

最後の仕事です.
いつも通り6:00に出勤し,準備をして搾乳開始.
あの暴れる牛も日に日に大人しくなり,雑巾を絞る私の背に鼻水を付けてきました.
搾乳後の牛出しでは,牛たちは私が鎖を外す役目であることを学習したらしく,催促してきます.
早く出たいなら暴れるな!!!
早く外せと暴れたくせに,外した途端のんびりとその場で排泄し出す牛もいて,最後までしてやられてました.
この日体調を崩して居残り組になった牛が,鎖を外せと訴えてきました.
腕に頭をすり付けたり,鼻をすり付けたり,舐めてみたり.
それでも外さないとわかると,がぶり.
牛は草食ですから,牙がズブリと言うことはありません,が,痛いものは痛い.
この牛め!!!
しかし,外に出られず萎れる姿に同情を誘われ,許すことにしました.
最後だし,大目に見てやるさ(´∀`)
11:30に上がり,12:30まで入浴して,13:30まで荷造りと身支度をして,にゃんこを惜しみつつ出発しました.



長いようであっという間でした.
それにしても,酪農は本当にきつい仕事です.
母へ,お疲れさま.
父が戻ったらゆっくり眠れたことでしょう.

あれだけ働いて,それでも赤字で,そのために働いて,働けば働くほど赤字で.
日本の農業の,酪農業の現実を肌で感じました.

私は,両親の血と汗で養われている.
それに報いるために,何が出来るか?
己を人として誇れるのは,いかなる道か?

弁護士になって社会の理不尽に喘ぐ人を一人でも多く助け,根本を正す力の一になりたい.
働いても報われない社会は,やっぱり間違ってる.



そんな偉そうなことを考えながら,特急列車に揺られて札幌に戻りました.



その翌日から早速バイトで,大量の土産を抱えて揚々と出勤しました.
久々でかなり身体がボケてました(汗)

お土産の中でも特に喜ばれたのが,標津産鮭トバと釧路産干しこまい.
皆さん酒好きです.
事務所が干物臭に覆われ,カウンターまで漂ってました(笑)

先輩の話では,私の不在でマネージャーがパワー不足,とのことでしたが,別にいつものマネージャーでは?
まあ,揶揄う玩具がいなくてはつまらなかったのかもしれませんが,私はフルパワーのマネージャーしか知りません.



これからは,嵐のG.W.がやって来ます.
さすがにフルシフトは避けられません.

休日の間に勉強するぞ!!!



添付は暴れるわかめちゃん.

牛と闘う8日間A

4日目/4月10日(木)

書き忘れてましたが,2日目の夜から重度の全身筋肉痛に苛まれております.
のたのたとしか動けません.
しかし仕事は待ってくれません(泣)

前日にやらかした例の牛が私の接近を阻もうと暴れました.
恐ろしい!!!
蹴られないためには自分の頭で牛の足の付け根を押さえるしかありません.
拭いている最中,生きた心地がしませんでした...
いつものように昼前に上がって休憩,しそして夕方からまた仕事.
問題はやはりあの牛です.
朝よりは軽いものの抵抗されながら頑張りました.
疲れが溜まってきて倒れるように就寝.



5日目/4月11日(金)

寒気と熱っぽさに目が覚め,咳が.
風邪というのは疲れた身体に容赦がないようです.
でも休んでいられません.
母に倒れられては困ります.
いつも以上に鬱々と仕事をしていたら,
朝の搾乳時にかつお(にゃんこ)出現!
愛想を振り撒くめんこさに癒されました.
にゃんこが乾草の敷かれた上をのそのそ歩く姿は,なまらめんこい(超カワイイ)のですよ!!!
かつおのおかげで萌々しながら仕事を終え,昼休憩&仮眠.
この日の夜,例の牛に変化が.
ビクビクしながらも抵抗はありませんでした.
少し慣れてきたのでしょうか.
思案しながら搾乳を終えて片付けていると,見知らぬ人影が!!!
かなりビビりましたが,よく見ると牛舎仕事装備をした妹でした(笑)
下宿して離れた高校に通っている妹ですが,母のピンチに週末なので駆けつけた模様.
おかげでこの夜は21:00前に仕事が終わり,就寝まで少しのんびりできました.



6日目/4月12日(土)

朝の仕事を妹に任せるという話を付けていたので,ゆっくりと8:30に起床しました.
したらば何故か妹の話し声が.
寝坊して慌てて仕事に行くところでした.
をいをい.
祖父も祖母も起こしてあげなかったようです.
その理由はいつも(春休みの間)妹の出勤時間が大体8:30だったからっのことなのですが,そら父がいるときの話だろ!!
母は一人で頑張っていたようです...

朝ゆっくり寝たので,昼寝の必要がないこの日,昼過ぎに祖父に車を出してもらって買い物に出掛けました.
目的は札幌への土産物です.
地元の特産品なんて牛乳くらいしか浮かばなかったんですが,Aコープには色々ありました.
バターせ*べい
ミ*ク羊羮
モーモークッ*ー
ホワイトチョコレート
そして,近くの自治体の名物鮭トバ.
これが美味いんです.
これをおやつに育った私が保証します.
等々,一時的に仕事から離れた解放感から,ごっそり買い込んでしまいました(汗)
買い物から帰ってみれば妹が私の布団で寝てました.
自分のベッドで寝ろや
しかし問答している時間はなく,放置して出勤しました.
夜の搾乳が始まる頃に妹も現れ,3人寄ればなんとやら,この夜仕事が終わったのはなんと20:30!
妹様様です.
まったり入浴してDVDなんかも見ちゃったりして,ゆとりの就寝になりました.



つづく.

添付はやたら人懐っこい牛.

牛と闘う8日間@

出掛けた父の代わりに母を助けて牛飼いをする,という試練の帰省から戻りました.
以下はその記録です.







1日目/4月7日(月)

特急列車に揺られること約4時間,駅から祖父の車に乗って約1時間半,やっと実家に着くや否や直ぐにつなぎを着て牛舎に向かいました.
時刻は7時.
夜の搾乳の時間です.
これを手伝うのは中学以来.
搾乳にはミルカーという機械を使うのですが,使い方なんてさっぱり覚えてません.
というわけで私の仕事は搾乳の準備,牛一頭一頭の乳拭きでした.
牛は泥やう〇ちで乳房を汚してくることが多いので,それを拭き取って牛乳を搾れる状態にするのです.
牛の後ろ足に蹴られないかとビクビクしながら只管拭き続け,幸い何事もなく終わり,掃除をして乾草を配ってその日は終了しました.
ところでこの草やりが重労働なんです.
牛舎の牛は全部で50頭.
街の暮らしに慣れきって力仕事から離れて久しい私には大変な時間と労力を要しました.
合間に仔牛にミルクをやったりしながらなんとか終わらせ,上がって風呂に入ればもう10:30.
貪るように食事して寝ました.



2日目/4月8日(火)

朝5:00に目覚ましを鳴らして5:30出勤.
ちょっと早かったのでまったりしながらにゃんこと遊び,6:00から搾乳の準備開始.
牛が一晩の間に出したう○ち(大量)を除去して搾乳の道具を揃えたらもう7:00で,直ぐに搾乳が始まりました.
さて,牛たちは見たことのない私に興味津々.
タオルを絞っていたら私の背や尻に鼻を押し付け,あろうことかザラリと嘗めてきます.
相手を味で判断するのはどうかと...
そうそう,久々に会った牛専門の人工受精師さんに「大きくなったね〜」と言われました.
???
どうやら妹と間違われているようでした.
私はもう2*よ!!!
朝の搾乳後は牛を外に出します.
のびのびさせて良い牛乳を出してもらうのです.
牛がいない間に牛舎の掃除も出来ます.
牛を出すときは繋いでいる鎖を外すのですが,これがまた苦労します.
早く外に出たい牛たちは暴れるので,手元が狂ってなかなか外せません.
お陰で指先を鎖に挟まれて痛い目を見ました(泣)
牛を出したあとは牛舎の掃除をして,怪我や体調に問題のある居残り組3頭に草をやり,牛たちが残していったう○ちを除去した頃にはもう11:00を回っていて,朝はそれで上がりました.
シャワーを浴びて食事をして,13:00から昼寝.

16:00に起きて16:30出勤です.
外に出していた牛を牛舎に収容する途中だったので,私はまだ外でウダウダしてる牛を追い立てて牛舎に入れました.
途中泥濘に嵌まり,必死にもがいて泥だらけになったのは,まあご愛嬌.
牛舎に戻って母に言われるまま細々とした(でも力の要る)作業をこなし,夜の搾乳開始です.
前日と同じ作業をこなし,上がったのは22:00過ぎ.
入浴して食事して寝ました.
ところで,牛舎で仕事をすると埃などの大量の微粒子に呼吸器を犯されます.
そう,鼻の中は真っ黒.
喉の奥も真っ黒.
嗽と鼻洗浄は欠かせません.
苦しくても欠かせません.
洗わないと牛舎臭がこびりついて安眠を妨害されます.



3日目/4月9日(水)

6:00に出勤して仕事を始めました.
事件は搾乳時のこと.
片締め,という器具があります.
搾乳を牛が足で邪魔しないように,牛の動きを封じる鉄製の器具です.
それを,着けてはいけない牛に着けてしまったからさあ大変.
牛が大暴れしました.
柱に叩き付けられて息が詰まりましたが幸い怪我もなく,なんとか片締めを外すことに成功.
よりにもよって神経質な牛で,私を警戒しまくり,危うく蹴られるところを辛くも避けながら仕事をしました.
牛を出して掃除をして居残り組に草をやってう○ちを除去して,この日は洗い物もして,上がりました.
しばらくにゃんこを撮影してから12:00に帰宅,シャワー後飯で,韓ドラにハマっている祖母を後目に昼寝.
午後の仕事は17:00から.
夜の搾乳と諸々の作業を終えて帰ればやはり22:00近くで,入浴・食事・就寝.



続きます.
添付は擬態するにゃんこワカメ.
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