出掛けた父の代わりに母を助けて牛飼いをする,という試練の帰省から戻りました.
以下はその記録です.
1日目/4月7日(月)
特急列車に揺られること約4時間,駅から祖父の車に乗って約1時間半,やっと実家に着くや否や直ぐにつなぎを着て牛舎に向かいました.
時刻は7時.
夜の搾乳の時間です.
これを手伝うのは中学以来.
搾乳にはミルカーという機械を使うのですが,使い方なんてさっぱり覚えてません.
というわけで私の仕事は搾乳の準備,牛一頭一頭の乳拭きでした.
牛は泥やう〇ちで乳房を汚してくることが多いので,それを拭き取って牛乳を搾れる状態にするのです.
牛の後ろ足に蹴られないかとビクビクしながら只管拭き続け,幸い何事もなく終わり,掃除をして乾草を配ってその日は終了しました.
ところでこの草やりが重労働なんです.
牛舎の牛は全部で50頭.
街の暮らしに慣れきって力仕事から離れて久しい私には大変な時間と労力を要しました.
合間に仔牛にミルクをやったりしながらなんとか終わらせ,上がって風呂に入ればもう10:30.
貪るように食事して寝ました.
2日目/4月8日(火)
朝5:00に目覚ましを鳴らして5:30出勤.
ちょっと早かったのでまったりしながらにゃんこと遊び,6:00から搾乳の準備開始.
牛が一晩の間に出したう○ち(大量)を除去して搾乳の道具を揃えたらもう7:00で,直ぐに搾乳が始まりました.
さて,牛たちは見たことのない私に興味津々.
タオルを絞っていたら私の背や尻に鼻を押し付け,あろうことかザラリと嘗めてきます.
相手を味で判断するのはどうかと...
そうそう,久々に会った牛専門の人工受精師さんに「大きくなったね〜」と言われました.
???
どうやら妹と間違われているようでした.
私はもう2*よ!!!
朝の搾乳後は牛を外に出します.
のびのびさせて良い牛乳を出してもらうのです.
牛がいない間に牛舎の掃除も出来ます.
牛を出すときは繋いでいる鎖を外すのですが,これがまた苦労します.
早く外に出たい牛たちは暴れるので,手元が狂ってなかなか外せません.
お陰で指先を鎖に挟まれて痛い目を見ました(泣)
牛を出したあとは牛舎の掃除をして,怪我や体調に問題のある居残り組3頭に草をやり,牛たちが残していったう○ちを除去した頃にはもう11:00を回っていて,朝はそれで上がりました.
シャワーを浴びて食事をして,13:00から昼寝.
16:00に起きて16:30出勤です.
外に出していた牛を牛舎に収容する途中だったので,私はまだ外でウダウダしてる牛を追い立てて牛舎に入れました.
途中泥濘に嵌まり,必死にもがいて泥だらけになったのは,まあご愛嬌.
牛舎に戻って母に言われるまま細々とした(でも力の要る)作業をこなし,夜の搾乳開始です.
前日と同じ作業をこなし,上がったのは22:00過ぎ.
入浴して食事して寝ました.
ところで,牛舎で仕事をすると埃などの大量の微粒子に呼吸器を犯されます.
そう,鼻の中は真っ黒.
喉の奥も真っ黒.
嗽と鼻洗浄は欠かせません.
苦しくても欠かせません.
洗わないと牛舎臭がこびりついて安眠を妨害されます.
3日目/4月9日(水)
6:00に出勤して仕事を始めました.
事件は搾乳時のこと.
片締め,という器具があります.
搾乳を牛が足で邪魔しないように,牛の動きを封じる鉄製の器具です.
それを,着けてはいけない牛に着けてしまったからさあ大変.
牛が大暴れしました.
柱に叩き付けられて息が詰まりましたが幸い怪我もなく,なんとか片締めを外すことに成功.
よりにもよって神経質な牛で,私を警戒しまくり,危うく蹴られるところを辛くも避けながら仕事をしました.
牛を出して掃除をして居残り組に草をやってう○ちを除去して,この日は洗い物もして,上がりました.
しばらくにゃんこを撮影してから12:00に帰宅,シャワー後飯で,韓ドラにハマっている祖母を後目に昼寝.
午後の仕事は17:00から.
夜の搾乳と諸々の作業を終えて帰ればやはり22:00近くで,入浴・食事・就寝.
続きます.
添付は擬態するにゃんこワカメ.