シープシティのポケモンセンターに到着したヒロキとサトシは、
マリーにポケモン達を診てもらった。


「サトシ君のピカチュウは良く育っていますね。
1番の相棒ですか?」

「はい!」

「ヒロキのピカチュウも元々はミツキのポケモンなのですよ。
だから経験豊富なんです。」

「へぇ………じゃあ、生まれた時からずっと?」
「そうそう。
ピカチュウのままが良いんだって。
かみなりのいしで進化するの嫌がってさ。」

「俺もピカチュウは進化したくないの一点張りなんだよな。
カントー地方のクチバジム戦は苦労したなぁ………。」

「クチバジムですか。となるとマチスさんですね。
懐かしいなぁ………。」

「マリー博士、今も若いけどもっと若い時はカントー地方を始めとした色んな地方を旅していたんだぜ。」
「へぇ……じゃあ、博士になる前はトレーナーだったんですね?」

「そうですよ。
若いうちから博士をやりたかったのですが、オーキド博士から
若いうちは博士よりもトレーナーを集中してやりなさいと言われましてね。
だから、トレーナーとして旅をして博士になったんです。
元々、大学に行きながら休みになる度に行っていたりしていましたから。」

「はぁ………。ママ、バリちゃんがいると言っても、1人だから大丈夫かな。」
「心配ならこまめに連絡してあげてください。親は大事ですから。」
「はい。そうします。」

「さて、ヒロキ。サトシ君。
まずはシープシティのシープジムに挑戦するわけですが手持ちの方は大丈夫ですか?」

「俺はピカチュウにツタージャ、フォッコ、イーブイの4匹がいるけど
サトシはラティアスとピカチュウだけだね。」
「ああ、でも大丈夫。……だと思う。」
「サトシなら、俺はいつでも大丈夫だー!って言いそうだけどなぁ。」
「こらこら、最初のジム戦だからこそ慎重になる場合もあるんですよ。
それにヒロキと違って、サトシはベテランですから。
ちなみに、シープジムはほのおタイプです。」

「うわぁ、ほのおタイプか………。みずタイプかじめんタイプ、近場にいないかな………。」
「ポケモンをゲットしてから挑戦するのか、それともジム戦をしてからゲットするのかは
貴方達の自由です。」


「サトシ、ポケモンゲットしてからジムに挑戦しよう!?ねぇ!?」
「あ、ああ、いいぜ。この近場に水源とかそういったところってありますか?」
「ありますよ。せっかくですから、私もジム戦を見ていきましょうかね。」

続く。