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甘ったるい本当は無いのです




ほんとう と うそ の間。

その手に触れたなら信じられるような事だって、電子機器が伝える文字じゃなにも伝わりはしないんだろう。

遠い終焉を探す
見えない解決策の中に僕は存在しない

しんじつ と きょげん の間で、
信じられるものは君ですか。

鈍い痛み。




ずきり、と走る鈍い痛み。
ほんとうは少しだけ怖くって、少しだけなげやりで、少しだけ変わる事を期待していた痛み。

離人してゆくのを感じながらもなんとなく嬉しくって暖かくって、所有欲まで満たされた僕はやっぱり歪んで居るのかなあと不思議になる。傷つけておいてサイテイだけれど。


これが、3月になる前で良かった。
今年はきちんと向き合えたらなと思う。彼女の為と言い訳を並べて自分を傷つけるこんなことからはもう、卒業できたらなと思う。
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理想形は程遠く




醜い、と思った。
きっと僕が抱いているのは嫉妬でも束縛でもなく、ただの所有欲であって。自分の庭で放し飼いにしておきたいのだ、と気付く。

その感情があまりに強いから、時にどうしようもなく不安になったり抗えないものに襲われるんだと思った。なんて自分勝手なんでしょう。私だけしか見えなくて良いとかゆう我が儘とはまた違うような気もするけれど、ある種絶対的対等な力関係。


酷く魅力的だなあと思うけれど、それじゃまるで飼い犬じゃないかと笑ってしまうね。
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愛の言葉。




鼓膜を揺らす声が心地好くて、そんな日はとても月が綺麗で、月が綺麗ですね。と誰かの愛の言葉を思い出す。

横断歩道を渡る影が揺れるのも、なんだか悪くないがした。



アイ ラヴ ユ- 。

(また明日も、会いましょう。)

だって絶望じゃない。

背徳と笑顔にまみれる薄汚い夢。

吸い殻の束と罵声に似た泣き声。
僕を追う足音と窓硝子が割れる音

落ちて行くオレンジに終わりはなく終焉から始まるそれは少年の悲しい記憶。炭酸が弾ける音と共に無くなるのは、視界だけ。

よく反響するその場所はきっと浴室で、零れ落ちて行く懺悔に耳を塞げば、神様への隠し事。


いつだって緻密に孤独を演出。
ポ-ズをとり続ける少年はきっと明日の姿


嗚呼、なんてきたないエゴイズム。



口角の上がる口元から漏れる息が止んだなら、音だけの世界で笑う 笑う 笑え 。
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