映画感想もまた見たいといわれたので調子に乗って書いてみました。褒められると伸びる福ちゃんタイプなもんで!
 
なかなか映画館にも行きづらいかんじですけど、イン・ザ・ハイツ観てきました。
なぜか公開一週間で映画館によっては朝イチしかやってないという謎な状況だったんですが、めちゃめちゃ楽しみにしてたから普段行かない映画館行って観てきました。
 
もうね、めちゃめちゃよかったからみんな見てくれ…!
できれば映画館で見てくれ…!!
できれば音響の良い映画館で見てくれ…!!!

想いが熱くて感想長くなってしまったよごめんよ…笑


 
インザハイツ簡単なあらすじ

物語の舞台となるのはニューヨークにあるワシントンハイツ。いつも音楽が流れる賑やかな移民の街。
そこで育った4人の若者、ウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーはつまづきながらもそれぞれの夢を叶えようと日々を生きていた。真夏に起きた大停電の夜、4人の運命は大きく動き出す。
 

監督はクレイジー・リッチのジョン・M・チュウ。製作はミュージカル俳優、作曲・脚本家等幅広く活躍するリン=マニュエル・ミランダ。主演はミュージカル俳優、アンソニー・ラモス。
超有名ブロードウェイミュージカルの映画化。
 


もうね、めちゃめちゃよかったからみんな見てくれ。(2回目)
 
世界が状況を変えていろいろなことを諦めたり打ちのめされたりで落ち込んだ心も、なかなか状況がよくならない鬱屈とした世の中も、うだるような暑い夏の暑さもすべてを吹っ飛ばすような映画だった。

 
まず曲が良い。

歌もダンスも映像も良すぎて上映中何度も拍手したかった。ラテンのリズムにのせたハッピーミュージックがほんと完璧。みんな歌が上手い…。そして映像がめちゃめちゃカラフルでテンション上がる。
どの曲のシーンを切り取ってもほんとに曲にぴったりな演出のセンスよ…。カメラワークがめちゃめちゃ好きなかんじだった。窓を利用したかんじとかプール真上から撮るかんじとか。

とにかく曲が全曲良すぎて。でも最初のインザハイツは圧巻。ただ頭に残るのはかき氷売りの ピラグア〜♪ピラグア〜♪ かもしれない。このピラグアおじさんは今回の製作のミランダ氏というめちゃめちゃすごいおじさん。
 
私はもともとミュージカル全般大好きなのでミュージカル特有の唐突に歌いだすってのに全然抵抗ないんだけど、そういうの苦手という方もインザハイツはいけるのでは。
理由のひとつがラップ。もともとラップって掛け合いから始まった音楽だと思うので、曲に入る流れがあんまり違和感ない。特にそれまであんまり歌わなかったウスナビの従兄弟ソニーがプールのシーンでバチクソにラップキメるのめっちゃかっこいい。
 

つぎに登場人物が良い。

いつか自分の故郷であるドミニカへの帰郷を夢見るウスナビ、デザイナー志望のヴァネッサ、有名大学に馴染めないニーナ、昇進を夢見るベニーを主軸にさまざまな事情を抱えた人たちがワシントンハイツに集う。

ちょっとヘタレな主人公ウスナビ。めちゃめちゃいい奴だからただひたすら幸せになってくれと上映中祈り続けた。そばかすすら愛しい。名前の由来はみんな笑うところ。
ヒロインヴァネッサはめちゃめちゃ綺麗だし、ニーナはめちゃキュートだし、ベニーはかっこいいし、美容師トリオも最高だし、末っ子ソニーもおばあちゃんもみんなすき…ってなる。

物語の主人公はウスナビなんだけど、それぞれがそれぞれの人生をひたむきにパワフルに生きている様が本当に元気をくれる。
 

そしてストーリーが良い。

移民としてワシントンハイツに暮らす彼らは自分がどこにいるべきなのか、何者なのか、何になるべきなのかを悩みながら成長していく。

日々ひたむきに生きていてもお金はないし、仕事も不安定だし、気になるあの子をデートに誘えないし、夏は暑いし、移民ゆえの差別もあったりするし…。
それぞれが抱える問題も根底に流れるテーマも決して軽くはないのに、底抜けに明るい民族性と楽曲が重くなりすぎず、説教くさくなりがちなテーマを軽やかに扱う。
軽いといってしまえばそうなんだけど、重い問題も解決しない問題も落ち込んでうずくまって泣いたってどうにもならんしな!とラテンパワーで吹っ飛ばしてくれるかんじがした。

単一民族の日本にいるとなかなか自分のルーツを自覚することってないけれど、彼らは自分のルーツを大事にしていて、それを誇りに異国の地で生きる彼らはたくましく、そのコミュニティの仲間意識は羨ましくも思えた。
 

人生は理不尽で不平等で孤独で打ちのめされることもあるけれど、それでも前を向いて生きていく。
笑って泣けて元気がもらえる。いまの時期にぴったりなパワフルハッピーミュージカル映画だった。
 

ただ一つの難点は上映時間が長めってところなんだけど体感30分ぐらいだから問題ないよ!

あと観たあとミュージカル観にいきたい…!ってなるし、ニューヨーク行きたい…!ってなる。
 どこでも自由に行ける世界ほんとはよ来い!




続いて拍手とコメントのお返事です。
遅くなって申し訳ないです。