大学生のいずみはある夜、男友達に「夜市にいこう」と誘われ、わけもわからないまま連れて行かれたいずみはそこで不思議な光景を目の当たりにします。
なんでも切れる刀。老け薬。月の石。いままで見たこともない不思議であやしい品物を売るひとたちの姿も人と呼べる姿をしていなかった。
彼はいずみにこう言います。
「買いたいものがあるんだ」
「なにを?」
「僕の弟」
彼は幼いころに一度だけ来た夜市で「才能」を買ったのです。その対価として弟と弟に関する記憶を失っていました。
しかし日が経つにつれ思い出すたしかにいた「弟」の存在。彼はそれを確かめるために、この夜市へやってきた。いずみを連れて……。
みたいな。
恒川さんのデビュー作にして日本ホラー大賞を受賞した作品。
処女作にしてこれほど完成度の高いものかと驚くほど素晴らしい作品です。和製ホラーファンタジーといったかんじで純粋におもしろいなぁと思えるお話だと思います。
杏が妖とかそうゆうちょっと不思議なものがすきなのもありますが、文章も読んでいて入り込みやすく、本当に完成度高いです。
ネタバレになってしまうので言えませんが、とにかくラストが……ラストが……!!
読み終わったあとに一息はぁ……と息をついてほんのり切なさが残ります。
展開もおもしろいし、お話全体の雰囲気も好きなのでこのお話を読んで以来恒川さんの作品はかならず読んでいますが、夜市が一番好きです。
同時に収録されている「風の小道」もオススメ。こちらも和製ホラーファンタジーな雰囲気なのですが「夜市」ともに甲乙つけがたい良作です。
あと、装丁がとても綺麗。杏が本を選ぶとき、装丁もかなり大事な選定基準です(笑)
長野まゆみさんの代表作とも言える作品ですねー。
長野さんはすごく独特で綺麗な文章を書かれるのでそれに惹かれてちょこちょこ読んでいました。
文字に溺れる感じがすごく心地いいです。
でもけっこう少年同士の同性愛的なお話も書かれる方らしいのでそれを知ったときはびっくりしました(笑)
そっちの方っぽいお話はなんとなく避けて読んでいるのですが……うーん…どうなんでしょう(笑
少年アリスはタイトル通りアリスくんが主人公のお話です。お友達の名前は蜜蜂。犬の名前は耳丸。
この時点でなんだか独特の世界観を感じるから不思議。
アリスは蜜蜂と一緒に夜の学校に忍び込みます。
そして夜の学校の理科室で行われる秘密の授業を目撃してしまい、アリスは不思議な授業に巻き込まれていきます。
どこか自分たちとは違う生徒とともに貝の粉で星を作り、ビロードの天幕の空に星を縫いつけ……そして夜が明けるとアリスは………
…みたいなかんじです。
真夏の夜の夢はアリスと蜜蜂の友情を再確認させる出来事となります。なんかね、あぁ、友達ってそうだよなぁとか思ったり。なにげなくその友情が後半の要となります。
文章が本当に綺麗な言葉で飾られていて独特の世界を作り出しています。旧仮名使いや旧漢字使いを多様するのが長野さんの小説の特徴なんですよね。
曹達水、蔦蔓、天絨毯などなど。
ほかにはない世界を作り出しているので不思議な世界にはまってみたい方はぜひ。
本日は我らがヒーロー、三井寿のハピハピバースデーでございます。
おめでとーう!
永遠の18歳ですがここで言いたい。
三井は大人になっても断固かっこいいと!
ハタチの三井寿。
成人式で飲んだくれて潰れてゴリに怒られる三井寿。
25の三井寿。
誕生日なのに宮城と桜木に祝われて女がほしいと愚痴る三井寿。
三十路の三井寿。
娘に似顔絵の誕生日プレゼントをもらい不覚にも涙する三井寿。
……いい!!
いくつになっても好き好き大好き愛してる!
仕事中せっせと作成した三井語録。
三井寿生誕記念として三井語録を上げてみましたが……
ひいき目なのかすべてが名言として根付いています。
「静かにしろい。この音が…オレを甦らせる。何度でもよ」
この台詞を聞いた瞬間に三井寿が死ぬほど好きだと思った。
「俺にはもう、リングしか見えねぇ」
もうこのへん読むと涙と興奮で息ができなくてハアハアします…!