徒然なるままに

＊高杉＊

「・・・」

「・・・」

「なんて言うか、」

「・・・」

「酷い集まり、だね？」

「そーだな。」

「そーだなって。ついて来いって言うからそれなりの会合なのかと思ってたのに。」

「ガッカリだったか？」

「そういう訳じゃないけど・・・ってか行く前から分かってたんでしょ？何でこんな所に顔出したの？」

「前々から招待されててな、しつけーから一度顔出しときゃあの男も満足すると思ってよ。あとは、まぁ気まぐれだな。」

「気まぐれね。そのしつこい男は晋助に媚を売って何をしようと考えているんだろうね。」

「さぁな。然程興味もねぇ。」

「ふふ、それで、何か収穫はございましたか、晋助殿？」

「クク、分かりきったこと聞いてくんじゃねーよ。」

「飛び交う会話を聞く限り、得るもの何も無し。時間の無駄だね。」


『高杉殿。』

「・・・」

「・・・」

『今日はお越し頂き有難う御座います。どうですか？楽しんでいただけていますか？』

「・・・」

「・・・えっと、今日はお呼び頂き有難う御座います。」

「ククッ」

『何か良い情報はございましたか？今回に限らず新しい情報が入り次第会合を開きたいと思っています。出来ればまた顔を出して下さると・・・』

「あぁ、考えとくさ。」

「・・・(嘘だ、もう一生顔を出さない気でいるくせに。)」

『有難う御座います。高杉殿の付き人様も、宜しくお願いします。』

「あ、はい。って、どこ行くの、晋助？」

「少し席を外す。」

「え、・・・えー・・・」

『・・・』

「・・・」

『ところで、貴女様はいつ鬼兵隊に入られたんですか？』

「はい？」

『いや失礼ながら、貴女様のような方が鬼兵隊に居るのが珍しいなと思いまして。』

「・・・そうですか。」

『はい、見たところ高杉殿と昔からの知り合いのようにも見えますが？お二人は、』

「回りくどくてめんどくさいですね。」

『・・・え？』

「何か知りたい事があるのなら、私ではなく本人に直接聞いて下さい。」

『い、いや、私はただ、』

「ふふ、『ニコニコ笑ってて警戒心のない女だな。こいつから色々と聞き出してやろう。』とか、思ってたんじゃないですか？」

『そ、んなことはありません。』

「そうですか？じゃあ私の勘違いですね、すみません。」

『い、いえ・・・』

「あ、それと、」

『な、何でしょうか？』

「この程度の会合なら、もう開くのをやめた方が良いと思いますよ。」

『な、』

「ダメですよ。この程度で、中途半端に鬼兵隊と・・・晋助と関わったりしたら。まだ、死にたくはないでしょう？」

『・・・っ』

「命は大切にしないと。あ、そういえば、ここの料理とても美味しいですね。」

『え？あ、あぁそうですか。気に入って頂けて、な、何よりです。この後も是非、ゆ、ゆっくりとしていって下さい。高杉殿にも宜しくお伝え下さい。で、では失礼します。』

「・・・ふふ」

「怖いねぇ、あちらさん顔面蒼白だったじゃねぇか。殺気まで飛ばして、あんま虐めてやるんじゃねぇよ。」

「虐め？人聞きの悪い。親切に忠告をしてあげてただけでしょ。」

「好き勝手言いやがって。人聞きの悪いのはどっちだ。」

「だって晋助、ああいうの大抵は利用して捨てるでしょ？」

「クク、違いねぇ。まぁあいつにはその価値もねぇがな。」

「怖い怖い。そういえばさっきどこ行ってたの？」

「酒を取りに行ってた。」

「え、あの瓶の中身全部飲んだの？ってか自分で取りに行くセルフなんだね。言ってよ、私取りに行くのに。」

「いや、おかげ様で良いもん見させて貰ったぜ。」

「何が・・・あれ、もしかして席外したのわざと？」

「さぁな・・・ククッ」








最近高杉さん無双ですよね（笑）
幼少から今までの高杉さんが沢山見れて、私は幸せです。生きてて良かった←
高杉さん、昔と違って見る目が変わりました。なんか、あんまり怖くないというか。ならもっと砕けて話しても良いかみたいな（笑）ヒロインちゃんの自由気ままがぐんと上がっちゃいそうです（笑）




おまけ

「・・・」

「どうした？」

「巻こうか？」

「・・・お言葉に甘えるとするか。」

「よし、じゃあ今日はるろ剣の志々雄さんみたいに、」

「普通に巻け。」

「冗談で言ったのに。」




高杉さんとボケツッコミしてみたい（笑）