スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

レモンイエローのスカートが燃えてる


爆弾でも仕掛けられてるんじゃないか。
なんて、ばかなことを考える。
あの人が家を出ると、そんなことを考える。
携帯をぎゅっと握りしめて、息を一たんとめて、それまでしていたことの続きをする。

ボランティアで子どもに勉強を教えるようなことを将来的にしたいなあと思います。放課後の学校のようなの。けれどその前に、じぶんの勉強をしなければならない。働いて、お金を稼ぐ。たくさんお金を稼がなければ、いままで生き長らえた意味というものがなくなってしまう。かねくいむし。
そんなことを言うけれど。
現役で望んでいた大学に行っていれば、19で死ぬ予定だった。16の、親不孝思考ただ中のガキは、それをわくわくしながら考えていた。一浪ならば、30の予定だった。じさつの方法をながめて、しあわせに浸っていた。いろんなパターンを考えていた。けれどもういらない。生きねばならぬ。おかねをかせがねばならぬ。あの人が満足のゆく暮らしを送れるような。わたしに失望しないで。

ひとつづきのあさ


家に帰っても、だれもしんでいないと云う、確かな未来が欲しいのです。
私が、とおくに行っても、なにも起こらないと云う、確かな未来が欲しいのです。
いまさらあたたかな家庭を求めたりはしないので、ただそれだけを私にください。

風船がいつ割れるのか、あなたはくだらないと笑い飛ばすけれど、私は、十九年、その昏いせかいしか見てこなかったから、それしか知らないから、笑い飛ばす基準と云うものが分からなくて、テレビで、かぞくのころしがあると、その不安はいっそう募って、もう、いい加減、疲れてしまったのです。けれど、たとえ、ばらばらになったとしても、あのひとが生きている限り、この杞憂は続くのだと思う。過去になにがあったわけでもないのに、そんなことを考えてしまう。

私の首へ伸びる手は、私のものなのに、私のものだから、締める力はゆるくて、あわく期待と云う絶望を見せ続ける。
前の記事へ 次の記事へ