話題:突発的文章・物語・詩

愛してたんだよ君のこと
愛した意味などないと知っていて
愛さなければ生きられなかった
愛がほしくて仕方なかった

僕には何があるのかと
僕はなんでそうであるのかと
僕は何度も考えたけど
僕はやっぱり僕でしかない

好きと嫌いで半分こしよう
好きであるのは罪らしいから
好きであるのがやめられないから
好きなことを隠してしまおう

君の行方はどこですか
君の名前は知っているのに
君の存在を確かめたいです
君に会いたい症候群

相反しましょうそうしましょう
相手のいないチェスゲーム
相性なんて関係ないなあ
相容れないから関係ないなあ

繰り返してた反復ゲーム
繰り出せないからまた終わるのだ


基準を作って世界を分けた賢人よ
貴方を馬鹿だと言う愚か者が参上いたします
その世界はあまりにも勿体無くはないですかと
どうしても問いかけたいのです

もしもその基準を満たさない貴方の理想通りの国民がいたら?
もしもその基準を満たした貴方の不幸を招かざるを得ない国民がいたら?

どうするのですか創造主よ
主よさあお答えなさい

そこに答えはないのですか
ところで貴方は賢人では
全てに答えを見出だせる神様なのではなかったですか

そして愚民はまた問いましょう
神様賢人感情を持てと
そこに挟んだ感情のことを策略なのだと言って良いから
不器用なままでそれでいいから
それでいいんだ賢人様

残念だけれど愚民は側にはおれません
だって基準を満たしていない
貴族どころか奴隷どころかその国境すら越えられないのだ

貴方様に感情を税の代わりにお納めしたい


馬鹿で阿呆でどうしようもないのは知っていた
だからといってそれは泣いていい理由にはならなくてむしろ泣いてはいけなかった

「泣かないんじゃない、泣けないんだ」
「だからさあ、そんな目で見なくていいよ」

可哀想だと人は言い哀れみの目が無数に向いて
誤解を解こうにもどうにも私の言葉は稚拙すぎたようだ

「彼も彼女も悪くないんだよ」
「だってほら、私はこんなに何もできない」

違うんだって違うんだって、訴えていたってそうやったって
四六始終向けられる目も掛けられる台詞も変わらなくって

「どうしようどうしよう、こうにもああにもどうにもできない」
「違うんだって違うんだって、ねえ嘘なんか吐いてないよ」

だってほら泣きそうでしょって指差されたけど原因はそれじゃなくって
それはどうにもならない私のせいであってそれによる出来事のせいで

消えたいだなんて責任転嫁はどうしてもなぜかできなくて
そうしないくせに責任とれるほどの能力なんか無いのにさ

消えたいだなんて悠長なことを言えてしまうほど余裕はなくて
だって私のせいなのに勝手に逃げたらダメなんだって

知っていて分かっていて何もできない
ならもう百合の花に埋もれてしまえ