とうとう辿り着いた。これが堕落の果てだろう、とそう気付けば口ずさんでいたのです。それはそれは悲しい出来事、小野寺でございます。





こんなに人間で溢れかえっている世の中で一番悲しきことは、その人間に信じてもらえないことなのです。ああ悲しきかな、悲しきかな。私はこの意思疎通の不条理を嘆いております。




これではフェアじゃない。私は信じることを辞めました。こればっかりは、もう口にしてしまえば怨念を呼んでしまうだろうな。良いのです。私は私を愛しているのだから。




要りません、何も。欲してはいけない。贅沢は敵だ、欲しがりません勝つまでは。そう彼のお偉方も喚いております故、1人で1人を堪能することをここに誓います。




さぁて、夏は最早両足を揃えてそこまで来ております。私の本気は何処?身体は動くのに心が全く無表情で。処方されたし薬はよもや効力を失いつつあるのでせう?何も要らない。自然治癒、我が家の家訓でござらんしょう。



死ねよ、みんな。はしたない言葉が脳内、胸中を支配してしまうのです。それはいずれ溢れ出ては態度にチラチラと露見してしまう。そうやってまた一つチャーチのそのまた底辺を私は呼吸を止めて渡るのです。苦しい、なんとも生き辛い世の中を歩いているのです。




どうぞお好きに。
但し、私のことは放っておいておくんな。