とうとうヴァリアー邸に特注の3メートル水槽が届いた。
その水槽はリビングのど真ん中に設置され、雷撃隊のバケツリレーによってジャバジャバと水が入れられていくのをザンザスは満足そうに見つめていた。


「何もバケツリレーさせなくてもホースを引いてくりゃぁいいだろうがぁ…」

「カスめ。バケツリレーこそヴァリアーの力の源だぞ」

「そんな力なら欲しくねぇ…」


水が入れられていく横3メートル、奥行き3メートル、高さ1メートルの巨大水槽を見てリビングが狭くなったと感じるスクアーロ。


「準備は整った」

「もう水を入れ終わったのかよ!!早すぎだろ!!」

「カス鮫テメェ、ヴァリアークオリティーを知らねぇのか?」

「ヴァリアークオリティーってそうじゃねぇよな!?」

「へぇ、何そのバカみたいに大きい水槽」


ここでいきなり雲雀登場。


「う"ぉ"ぉい!!テメェ何処から入って来やがったァァァ!!」

「正面から堂々と入って来たよ」

「入って来んじゃねェェェッ!!!何しに来やがったァァァ!!!」

「沢田から書類を届ける様に言われてね。こっちに連絡はしてあるって言われたんだけど」

「あ、悪ィ。そういや昨日沢田綱吉からメールが来てな…」



〇月×日 18:24
Sub:業務連絡
From:ツッくん
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明日ヒバリさんがそっちに書類を持って行くからヨロシク☆

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「…すっかり忘れてたぜ」

「忘れんなよ。つーかツッくんって何だツッくんって」

「まぁ何だ、昔はボンゴレリングを賭けて死闘を繰り広げたが、今では良きメル友だ」

「捻り潰す!!とか言ってたじゃねぇか…」


本当にザンザスが10代目にならなくて良かったと、心から思うスクアーロ。


「はぁ…もうどうでもいい。さっさと書類を置いて帰…Σテメェ!!ヒバリこの野郎!!何してやがる!!!」

「え?」

「え?じゃねェェェッ!!何で水槽に入ってんだ!!しかもまっ裸で頭にタオルまで乗せてんじゃねェェェッ!!!」


雲雀が持って来た書類を貰おうとしたものの、何故か水槽に入っている雲雀恭弥。
頭にタオルを乗せ、完全に温泉状態だ。



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