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いいのだよ
わたしはあなたに
無理強いはしないのだから
だから自由に生きなさい
だから沢山転びなさい
いいのだよ
それでいいのだよ
わたしはあなたに
ささやかな忠告をあたえ
寝る場所と食事を用意し
そうしてあなたを
みまもっている
いいのだよ
わたしはあなたに
無理強いはしないのだから

(と私の母は黙して私に教える。)


おはようございます。
ついに現代詩手帖が届きました。
読むのが楽しみです。

向日葵



夏を待ちわびて
首を持たせあげた
せっかちな大輪。

のびやかな葉っぱを
ついとむしって
香りをかいだ

(間違いない、夏の、香りである)

ひいふうみい
数えたら片手も
埋まらぬまま7月は
其処にいた


(雨ももうじきあがるだろう。いちめんの太陽が私をまっているのだ。)

朝。

おはようございます
段々と、暑くなってきましたね
六月はなんだか足早に疾走していった気がします

詩を書きたいときはなんだか
すごくもやもやしてしまうのですが
いまはすっきりしています
ので
暫くは医療事務に喰らいつきたいです
すなわちただの機械になるのです

そういえば、今日、現代詩手帖が届きます
とても楽しみです
来るのは夕方なのでしょうか
時計よ、廻れ!

音楽室

白と黒が私を
追いたてるように
音楽室からは
騒ぎ立てる、おと
鳴り響く、こえ

(夕暮れにお前は似合わないのだ)
(早くお帰り)

わたしはたしか
部活に入った
ばかりで
わたしはたしか
放課後には
ソプラノを
追い掛ける筈で
わたしはたしか
音楽室に行かなければ
ならない筈で

(夕暮れにお前は似合わないのだ)
(早くお帰り)


オレンジ、いろの
笑い声

残響

私を追いたてる

覗きこんだ教室の
ソプラノに私の
席はありませんでした

(夕暮れにお前は似合わないのだ)
(早く、早く、お帰り)

名もない熱帯夜

熱帯夜
呼吸が
とまりそうになる

全てのものは
私に関せず
ただそこにある
名前のない
或いは公正に言うと
意味を成さない

私は目蓋を閉じて
眠れない夜を游いだ

(それは決して逃避などではなく、ただ少し、褪せた日常から解き放たれたかっただけなのだ、私は、負けない。)
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