6月 花組バウ ノクターン 3回(千秋楽)

ポスターとあらすじを見て絶対見に行こう!って決めてた作品。
私は暗ーくて痛ーい作品ダイスキなのよ。
そして黒天使から続くかれーちゃんブームで割と気合いれてチケとってました。





結論からして…



原田君とワタシは全く趣味が合いませんね!ってこと(-_-)

あらすじとポスターでであれだけ倒錯的でお耽美な雰囲気出しといて

舞台見たらまさかの安っぽいドロドロ昼ドラに仕上がってて
私は劇場で呆然としましたよ…

台詞がいちいち安い!
特にあきらパパの台詞ね…

もうねえ、あきらがただの好色オヤジにしか思えなくて辛かった…
これは完全に脚本のせいですよ!

あきらときらりちゃんの関係にもっと
精神的な繋がりというか
一種の愛憎を感じられれば納得出来たのかなと思うんですが
ただの肉欲の為にきらりちゃんに手を出すあきらパパがクズにしか見えなくて…
普通にジナイーダとピョートルが一時的にでも惹かれ合う展開入れるべきじゃないでしょうか…?

しかも浮気がばれて別荘から出てくって…まじ小物じゃねーか_(:3 」∠)_

つか原作と全く別物じゃねーか!!!!
私は痛々しく壮絶な愛憎を描く舞台を期待してたんですが…

なんか最後も

色々あったけど僕は初恋を忘れないよ…(森の木漏れ日ふわふわ〜)

みたいな美談になってて私はドン引き。
ジナイーダ普通にトラウマだと思うけど…。


原田君のシーンの美しさは認める所で(春雷とか)
森の中でワルツを踊る中、二人が心の距離を縮めていく場面なんかはとっても宝塚的で素敵だし。
娘役陣の白を基調としたドレスチョイスとかセット等の画面の美しさは好き。
でもね原田君の描くお話と人間にに私は共感できないのだよ。
表面的に美しくても、ストーリーにストレス溜まって辛かったっす…。



いやはやキャストは非常に頑張ってましたよ!!!!!

まずカレー君

本当ね、カレー君の舞台姿を見るたびに
宝塚に入って下さってありがとうございます(土下座)って心で唱える位
カレー君のビジュアルに心酔しております。


原田君のホンに落胆はしたものの、
原田君が描くウラジミールはカレー君にピタリとはまっていた。

ウラジミールは若くて眩いばかりの煌きを放つ美青年。
初恋を通して少年から青年へと成長を遂げるウラジミールの姿が
今のカレー君に重なって魅力的に映りました。
なんてゆーかかわいいんだよなあ(笑)
まだ幼くて、だからこそ純真で真っ直ぐで
そんな所にジナイーダは惹かれていくのが伝わる。

芝居も歌も荒削りだけど、カレー君は本当に舞台度胸抜群で面白い。

つかダンスシーンになったらもーほんと言うことなしに恰好いいんだよカレー君。
芝居よりも歌よりも踊りが一番雄弁なの。
最初にきらりちゃんと踊った挑戦的で緊張感のあるデュエットや
打って変わって恋に駆け上ってちく森のワルツ
対局的な雰囲気をきっちり演じ分けてて大好きなシーンでした。
あのビジュアルで身体能力の高さ丸出しなダンスにときめかないわけが無い!(笑)
これで持ち味も陰寄りなら完全に私はファンになっている。
(ビジュアルはダーク系がハマる人だけど持ち味は陽性だと思ってます。)


ヒロインジナイーダ役のきらりちゃん
とにかく可愛い可愛い可愛い!!!!!!
白いドレス姿が華やかなこと。
ぱっと見からしてファムファタールというより愛らしい雰囲気が漂っていました。
カレー君とならんでも引けを取らない華と美しさはさすがきらり姐さん!

男を誑かす悪女を想像していたので
奔放な振りをしているだけで普通にいじらしく可愛い女性で拍子抜けだったけれども
きらりちゃんは娘役力を発揮して演じてました。
年上の女性なのに可憐さもあって小悪魔的な魅力。


カレー君のパパ、ピョートル役のあきらは
これまで散々クズな役とか書いてきましたが
ラブシーンにはもちろんトキメキましたよ…
台詞には冷めつつもあきらの色気には当てられた(笑)


てかやたらと普通の場面でも色気ムンムンなパパなんだよなあ(笑)
浮気を繰り返してるのが有り有りと伝わってくる現役感(笑)
あきら流石です。

てかね、脚本的にピョートルからジナイーダへの思いが納得いかなさすぎて
ピョートル×ウラジミールを邪推してしまうわけですよ(笑)腐女子としては(笑)
ウラジミールやたらパパっ子だし、ピョートルも満更でもなさそうだし…




ま、様するに私は恋愛物として全く受け入れられなかったのです!(笑)
最後まで脚本の否定を主張し続けて終わる(笑)