バカノジョ×ウツカレ！

今日は木曜日で、午後から会う日！
わたしの学校が午前のみなので。

最初はよかったんですよ。
お気に入りの中華料理屋さんに行って、ふたりで料理をはんぶんこして。
喧嘩が勃発したのは、中華料理屋さんからゆうちゃんの家に向かう道のことでした。



「まきちゃん、山登りたーい」

「いいね、登りにいこ！」

「いついく？ねえいつ？」

「今日！今日いこー！ゆうちゃんのバイトはお休みしちゃえ！」

「は？本当に今日？」

「え」

「ほんとに今日いくの？」

「今日は、、行かないけど、、、」



言い訳させてもらうと、「バイトはお休みしよ！」っていうのは共通のふたりの冗談だったんです。私がバイトに行く前とかにゆうちゃんがいったりして。


「....ぼくもう山なんかのぼらない」

「えー、なんで？のぼろー」

「のぼらない！」

「のぼりたくなくなっちゃったん？」

「のぼりたいよ？」

「うんうん、じゃあのぼろ！」

「だってのぼりたいのは僕だけやもん」

「そんなことないよ？私ものぼりたい！」

「嘘つかないで」

「いやいや、ほんまに登りたいよ、ごめんね」



なんかね、前から六甲山にのぼろうねって言ってて。牧場行ったりしようねって。
雨が降ったりして、だめになってて。
私も行きたいんだけどなー。

そのあとも私が「登ろう！」ゆうちゃんが「登らない！」ってそればっかりで。
埒があかないなーと思った私は別の話。



確かやしきたかじんさんと奥さんの話をしたと思います。最近本読んだから。立ち読みですけどね！(ミーハー)

そしたらすごいつっかかってくるんですよ。

やしきたかじん氏と奥さんの馴れ初めについて！
なんか、ほんとどうでもいいじゃないですか、そんなこと。
ちなみにゆうちゃんは"やしきたかじんさんと奥さんはFacebook上で友達の友達位の関係だったにちがいない"派で、私は"いやでも本には全然知らないおじさんがメッセージ送ってきたって書いてあったで"派ね。

ほんとどうでもいいですよ！
いや、やしきたかじんさんのことがどうでもいいとか言ってるわけじゃなく、いま私たちが喧嘩するような話ではないということですが、、。

でもその本を読んだのは私だけだし、ゆうちゃんがいくら怒って先程のことを主張しても憶測の域を出ない訳ですよ。だからこの話し合い自体がまるで無意味。


なんか私、そこで笑ってしまって。

「ね、ゆうちゃん、こんなこと別にいいやんか。やしきたかじんがどんな風に奥さんと出会ってもさー」

ひーひー言いながらゆうちゃんにそう言っても、ゆうちゃん、まるで無言。
その後話しかけても無言。
それどころか、先に行ってしまう。


私も疲れちゃって。
もうだめだーって立ち止まっちゃったんです。
ゆうちゃんを追いかけたくなかった。



そしたらゆうちゃん、くるって振り向いて、今まで押してた自転車から手を離してこちらに歩いてきたんです。

手を離された自転車は、当然バランスを失って倒れます。大きな音をたてて車道のまん中に横たわった自転車を見て、あー、もうだめだって私は思ってしまって。


裏道みたいな道で、もちろん車も来ていませんでしたし、通行人の方も幸いいませんでした。
でも、自分の怒りを物にぶつけるということ(ゆうちゃんいわく、手を離しただけ。でも結果的に自転車が道路のまん中に横向きに倒れてたら、もはやそれは異常なことですよね、手を離しただけでも)それ自体が私には不愉快なことで、前からやめてねって言ってるんです。


もうそれからは私も無言。
ゆうちゃんが元通り自転車を押して前を歩き、私は後ろを歩きました。




ゆうちゃんちに着いても、ゆうちゃんが物に当たるのはとまらなくて。ドアを、たいして音はたてないんですけどすごい風圧で開け閉めするとか。

やめてって言ってから、ここ一年くらいせずにいてくれたんですけどね。



ゆうちゃんちで、やっぱりお互い無言。
ゆうちゃんはパソコンを見て、私はベッドに寝転んで。

「トイレ借りるね」

って私が言っても無言。
トイレから帰ってまたベッドに寝転んで、私は話し始めることにしました。


物に当たるのが本当にいやなこと。
ものすごく嫌なのでやめてほしいこと。
やめるとかやめないとか、やめられないとかやめたくないとか、なんでもいいので返事をしてほしいこと。


そしたらゆうちゃん、こちらを向いて、

「怒るときさ、ずいぶん嫌な言い方するようになったよね」

ってめっちゃ怒った声で言うんですよ。
なんか、自分だけが正しいみたいに理詰めで相手を屈服させるような言い方を私がしてるらしい。
そしてゆうちゃんはそれが嫌らしい。



なんかもうそのあとは喧嘩ですよね。



そういう話ちゃうやろという私の怒りあり、私が決めたこと以外話せんのかというゆうちゃんの怒りあり、、、


寝転んで話すな(ゆうちゃん)
パソコンしながら話すな(私)
パソコン見ながら話すな(私)
まきちゃんが違う方見ながら話してるのとどう違うのか(ゆうちゃん)

っていう小競り合いあり。


自分を対等に見てくれてるのか(ゆうちゃん)
常識的に考えて間違ってるって言われたらもはや私は何も言えない。それは常識じゃなくゆうちゃんの考えじゃないのか(私)
僕の考えを勝手に要約してねじ曲げるのはやめてくれ(ゆうちゃん)

みたいな大競り合いあり。


もはや最終的には話が逸れて逸れて訳の分からない方向へ。
最後の方は私も頭のなかで、なんでこんなこと話し合ってるんだ、、、？って泣いて話しながら思ってました。


最終的にはゆうちゃんが

「僕が全部悪いから。ものにあたるのもイライラしたのも僕が全部悪い。だからもう許して」

って言ったんです。
俯いて泣きながら、小さい声で。
それで喧嘩っぽい空気は終わり。　


その少し前から穏やかな話し合いみたいなムードにはなっていたんですが、逆にそれがきつかったみたい。


「お願い、許して、、」

「じゃあもうゆうちゃんが思ってることとか言いたかったことも言ってくれないの？」

「それも勘弁して、許して、、」

「なら許さない」

「どうすれば許してくれるの？」

「話してほしい。いま思ってること。心にためこんで、また悪化させるつもりなら、許さない。話せば許すから。決して口を挟んだりしないから、私に話してくれないかな？」


ゆうちゃんは大分長い間沈黙していましたが、話してくれました。



私に対してイライラすることはめったにない。
でもも自分がイライラしていたら、放っておいてほしいこと。
イライラの原因はすぐに変わるから(同じことでも全くイライラしないときもあるしすごいイライラするときもある。かわいいなーって思ってることでも、体調や色んな原因でイライラに変わることもある)、話して気をつけてもらうようなことではない。
イライラの原因を話すこともストレスなので、聞かないでほしい。



ということ。
難しいなと思った、特に最後。
でも頷いた。


他に今回決めたこと。
ゆうちゃんはものにあたらない。
私は話し方に気を付ける。

あと、私はもう少し真面目に話そう。
ふざけてばかりじゃなくて。
これはいま思ったことね。




喧嘩のあと私はベッドで寝転んでて、ゆうちゃんはパソコンの前に座ってた。

抱きしめてほしいと思ったけどそう言えなくて、「こっちにくれば」ってだけ言った。
恐る恐るベッドの縁に座るゆうちゃん。


「なんかさぁ、いつも私からでしょ」

「えっ」

「電話かけるのも、遊ぼうっていうのも、遊ぶ日に準備できた？って聞くのも」

「、、、」

「こんなときはゆうちゃんからぎゅーってしてくれてもよくない？」


ふざけてそういったら、ゆうちゃんが笑ってベッドの中の私をだきしめる。
私の指の一本一本にキスして、

「大切なまきちゃん、だいすき」

って言ってくれた。





なんていうか、私が彼を疲れさせちゃったのかなと思います。少しお休みしようかな。
距離が近すぎて、彼も疲れたのではないかな。


幸い明日は朝から夜まで大学にいるし、明後日は昼から夜までバイト。２日は会わずに電話だけになると思うので、そこで心配しようと思います。
日曜は問題の山登りにいくことになったけど、それも私の実家の予定次第になったしなー。
行けたらいいけど！