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どこかに夏が



話題:他愛もない会話。



そうめんを茹でて、水にさらして冷たくして、ふたりでつるつる食べたあと。


私が整体で教わったストレッチをベッドの上でしていたら、ゆうちゃんもとなりでやりはじめた。



ゆ「こう?こう?」

私「あ、そうそうー上手上手ー」

ゆ「あとはあれ?この前やってた猫が威嚇するみたいなポーズのやつ?」

私「あー、あれねー」

ゆ「でもさ、猫が威嚇するみたいなやつさ、背中丸めるやん?まきちゃんさらに猫背になるんちゃう?ふふふ」



もう!って笑って私がストレッチをやめると、ゆうちゃんにそのまま抱きしめられた。


ゆうちゃんは仰向けで、私がそこに覆い被さるみたいな形で。
頭を撫でると、耳元すぐでゆうちゃんが喋り始めた。
のんびりした声に、安らぐ。



ゆ「ねーぇ、まきちゃん、」

私「んー?」

ゆ「こうしてたらさ、じわーって疲れがとれてく気がしない?」

私「分かるよ、すごく分かる!」



それはその瞬間私が考えてたことと全く同じで、私はびっくりして身体をすこし起こしてゆうちゃんの顔を見た。

 

目を瞑って、口角を上げて微笑むゆうちゃん。嬉しくなって頬にキスを落とすと、また抱きしめられた。



ゆ「僕ね、わかったよ」

私「何がー?」



ゆ「最近疲れが取れなかったのは、まきちゃんが抱っこしてくれなかったからなんでしょ、そうなんでしょー」




笑いを含んだような、楽しそうなゆうちゃんの声。私もすっかり嬉しくなって、ゆうちゃんを抱き締め返すことにした。


開けっ放しの窓からは涼しい風、道で遊ぶこどもたちの声。



そのままセックスをした。
窓を開け放していたから声を我慢しながらだったけど、こどもたちの声がなんだか嬉しいような、そんな居心地のいいセックスでした。



 

in his room



ほんのすこしお久しぶりです!
なんかね、色々考えたりしてました。


拍手機能を停止しました。
同じ方がずっと同じような拍手コメントを送ってきていて…。私の出自に関するものなんですが、それが少し負担になってしまって。

気にしなければいい、とずっと考えていたのですが、やはり気になってしまって。

最近では拍手コメントが来ているのを見るたび心臓がドキドキしていました。
見てみるとほとんどが私に対する応援であるとか温かい叱咤激励で、すごく嬉しかったのですが。


本当にごめんなさい。
また気が向いたら復活します!



話題:恋愛


さて、この一週間、ゆうちゃんにも会ってましたよー。




いつも通り。



例えば一緒にスーパーでおひるごはんの買い物をして何を食べるかを話し合って、帰り道、横断歩道の向こうに繋がれているそれはそれはかわいい大型犬を見つけたりして、


ゆ「早く信号変わらないとあの犬が行っちゃうよ!行っちゃったら遊んでもらえないよ〜;;」

私「信号早く変われ!」


ってこしょこしょおしゃべりして、信号が変わったら笑いながら一目散にその犬まで走ってみたりして。



犬と遊んだら家に帰って、買ったものもしまわずにベッドに入って、何時間も、優しく優しくセックスしたりして。



そんな風にいつも通りすごしたあと、となりでねころぶゆうちゃんの腕にしがみついて、新しいバイト先のことを話すゆうちゃんの声に耳を傾けていた。


二人して寝転んでいるから、わたしに見えていたのはゆうちゃんの顎の先と首、それとその向こうのゆうちゃんの部屋の風景。
ゆうちゃんの喉仏が、穏やかにゆっくりと上下している。


例えば、とそのとき私は思った。




例えば、私たちが今いる、このアパートの彼の部屋に人格があったとしたら。
このワンルームの部屋に。


そうしたらこの部屋は、色んな私たちを じっと見ているんだろう。





暑いよーってフローリングでごろ寝するわたしとか、それに対して、なんでそんなとこで寝るの!って怒るゆうちゃんとか。


ゆうちゃんの育ててる植物を見て、元気だねって言うわたしとか、でしょーって嬉しそうに言うゆうちゃんとか。


元気がなくてずっと寝ていたゆうちゃんとか、それを見て何をしていいか分からなくてとりあえずシチューをつくったわたしとか。


結局そのシチューはものすごくまずくて、ふたりで笑ってしまったわたしたちとか。


お泊まりの次の日の朝、キスをしているわたしたちとか。


ケンカして、ふたりで黙り込んでしまったわたしたちとか。


自分でも涙のとめかたが分からなくてずっと泣いてるわたしと、それを見て怒っているゆうちゃんとか。


ケンカのあと、バカみたいなくらいの優しさでいつまでもセックスをしているわたしたちとか。


ベッドの上でこしょばしあってお腹が痛くなるくらい笑い転げているわたしたちとか。


“話し合い”と称して神妙な顔を作ってお互いの意見をぶつけ合うわたしたちとか。

ふたりでかわりばんこに料理をして、おいしいねーって口々に言いながら食べ続けるわたしたちとか。


こどもみたいにはしゃいでマリオカートをして身体をぶつけあっているわたしたちとか。






そんな、色んな顔を見てるんだろうな。


それを見て、部屋はどう思うのかな。
滑稽に思うかも、それとも温かく見守ってくれてる?


そんな風に思えばなんだか楽しくて、全てが小さく思えて、笑ってしまった。



彼にはこどもっぽいとこがあって、そして私はそれ以上にこどもなんだろう。

だからあんなケンカをするし、逆に、だから楽しくて楽しくて笑いだしてしまうようなこんな瞬間もつくり出せるんだろう。


せっかく付き合ってるんだし、長い時間をかけて彼をわかっていきたいし、長い時間をかけて自分をわかってもらいたい。


今はまだ中間地点だから、全部わかってる必要はないし、全部わかってもらわなきゃいけないわけじゃない。



だから、今はこのままでいい。


セックスのあとのぐちゃぐちゃのベッドで、彼にしがみついてそんなことを考えていた。





そのあとは冷たいうどんと野菜炒めを作ってふたりで食べて、ふたりでパソコンをのぞきこんでお出かけの計画をたてた。


夏の間に、京都へ行く予定。


 

とりあえず一件落着…かな




コメント、拍手コメント、ミニメなどなど、本当に本当にありがとうございました。
一昨日昨日とみっちり電話しまして、なんとか仲直りしました!
そのことを報告させていただきます。


話題:仲直り



いや、一昨日の電話はものすごくふたりとも喧嘩腰でした!
詳細は省きますが…。
以下、ゆうちゃんの主張と私の回答ね。



・そんなに何回も太ったとか言ってない


・泣いたあともお腹とか触ってかわいいって言って気持ちを伝えたつもり


・気にしてるのは分かったけど何かしてるの?→体型自体の改善のために整体通い、ストレッチ、ランニングをしている


・ランニングは最近できてないって言ってたじゃん…→4月から本当に忙しくなったの、お金ためなきゃいけないの、卒業しなきゃいけないの、内定先の勉強しなきゃいけないの、分かる?


・「傷つかないでよ〜」って言ったのは、悪い空気を引きずりたくなくて→(泣かした方が言うセリフなんだろうか…と後で思った)



まぁ、こんなとこ。
それで彼が一番伝えたかったらしい部分。



ゆ「僕としてはね、今の体型でいいんだよ。ただ、まきちゃんが気にしてたの知ってたから…。


まきちゃん、最近体調悪いよね。
元気無さそうだったり、顔色も悪かったり。僕はそういうまきちゃんを見るのが嫌だったの。元気ないまきちゃん見たら僕は本当に嫌な気持ちになって元気なくなるし。
そういう自己中な気持ちなんだけど。


だから、走ったり、運動したらどうかなーって思って…。“太ってるな”って思ってる状態が続けば自己肯定感もなくなっていって体調も更に悪くなるし…。


それを伝えたかったんだけど、まきちゃん泣いちゃって、ああきっと後で電話してくるんだろうな、そのときに言おうと思ってた。

まぁでもまきちゃんも泣いちゃったわけだし…ごめんね?」




ゆうちゃんの途切れ途切れの、時に喧嘩腰な主張をまとめると、たぶんこう。


ショックだったのは、「元気ないまきちゃんを見るのが嫌。自分が嫌な気分になるから」っていうところ。

私はね、どんなゆうちゃんも好きで。
泣いてるゆうちゃんも、吐いてるゆうちゃんも、“死にたい”ってこぼすゆうちゃんも、笑顔のゆうちゃんと同じくらいすきだから。


そんなゆうちゃんの負担にならないように、私自身は愚痴もあまり言わなかったし、なるべく笑顔で接してきたつもり。
わたしなりに 笑顔で明るく!って心掛けてきたつもり。


ただ、顔色の悪さとか体調の悪さは隠しきれなかったみたい。
そんな日はチークをいつもより塗ったりもしてきたんだけど。


私はね、ゆうちゃんと苦楽を共にしたいって、そう思ってたけど、ゆうちゃんは違うのかな。
私から得る楽だけを享受してたいのかな。

でもゆうちゃん、私だって人間だから、それは無理だよ。



そんなぶわぶわした考えが頭の中を一瞬で去来する。





私「そっか、今回の話で、時間ないけど朝早く起きて走ったりしてみようかなって思ったよ。それに体調もよくなるように頑張ってみるね。

なるべく健康を目指すよ」


ってなるべく明るく話すと、


ゆ「………無理しないでね」


ってようやくゆうちゃんがいつものトーンで話してくれた。



私「そうだね、無理に元気になろうとすると逆にもっと身体に悪いしね。
それはしないよ。

ただね、私だって人間だから、いつも元気にっていうのは無理だよ。それで心療内科に通ってるのも知ってるよね。
それはごめんやけどわかってね」



私「それに、それはゆうちゃんへも言えることだよね?」



私「私はゆうちゃんが元気がなくても嫌な気持ちになったりはしないけど、ゆうちゃんが元気そうだと嬉しいよ。
だからゆうちゃんも無理せずになるべく健康を目指そうね」



そう言うと、「…うん」って言ってたのでたぶん納得してくれたんだと思う。



私「ただ、ゆうちゃんの言いたいことは多分伝わったんだけど…、あの、言い方ってものを考えてほしい。
“太った”とか“肉で顔がぼこぼこ”とか言われたらやっぱり嫌だから」


ゆ「……じゃあ言わない。
君に対してなんか思ってももう絶対言わないから」


ゆうちゃん、なぜか一気に拗ねてた。


私「そういうことじゃないんだよ。
それは言ってほしい。
ちっちゃいこと、ためこんでほしくないよ。その都度言ってほしいけど…」

ゆ「言わない。ためにためる」

私「やめてよ。ためこんでためこんで、それで一気に嫌になるでしょ?私はそんなの嫌だよ」

ゆ「それもためこむ」


だんだんイライラしてきた。
この人ってこんなに子供だったっけ?私の好きな人ってこんなひとだったの?っていう絶望感。


私「なんやねん!
なんで言わんねん、おかしいやろ。
あれか、泣かれるんが嫌なんか、それともこんな風にぐちぐち電話で言われるんが嫌なんか。どっちや、言うてみろや!」


イライラのあまり下品な感じの方言丸出し…。こんな感情的にだれかにものを言ったのはたぶん初めて。



ゆ「……嫌じゃない、けど…………言うのも疲れるんだもん」


一気に脱力。

あんな風に言ったのは、私の元気ない姿を見るのが“ゆうちゃんが”嫌だから。
細かいことをもう言わないって拗ねてるのは、“ゆうちゃんが”疲れるから。

“ふたり”よりも“自分”が大事なんだね、ゆうちゃん。

それは私も同じかもしれないけれど。


 
私「そっか、疲れるんだね。
だけどね、なるべく言ってほしいよ。
そうして、嫌な部分はこうして話し合っていきたいなって思ってるんだよ。
私もね、やっぱり遠慮して言えない部分もあるから、これからは言おうと思うよ。
ちょっとだけでもいいから、いいかな?」

そう言うと小さな小さな声で


ゆ「………わかんないよ」


ってゆうちゃんが言った。
今はわかんなくていい。
一晩で結論の出る話じゃない。
また考えてくれればいい。


私「そっか、また考えといて」

ゆ「…………」


だんまりを決め込むゆうちゃん。
私の限界も近づきつつあった。



私「ねえ、ゆうちゃん、」

ゆ「………はい」



私「あのさ、ゆうちゃん、私のこと、すき?」


自信がなくなってた。
いまゆうちゃんからの「すき」を聞けば頑張れそうだったけど、そうじゃなきゃ、もう頑張れない気がした。


ゆうちゃんはなにも言わない。
電話の奥の小さな雑音ばかりが聞こえる。

もうダメかもしれない。
その前に、私の気持ちを伝えたいと思った。


私「私はね、ゆうちゃんがすきだよ」


私「だからね、ゆうちゃんのこと嫌いになりたくないし、」


ここで少し時間をとった。
これが今回いちばん伝えたかったこと。
私だってゆうちゃんを嫌いになるかもしれないんだよ。だけどそれはなるべくしたくないと思ってるの。だからもう少し気を使ったりしてみてほしい。

ゆうちゃんが息を呑む音が聞こえた気がした。


私「それに、ゆうちゃんに嫌われるのも怖いよ」


私「そして今は、あわよくばゆうちゃんに会いたいなって思ってるんだよ」


最後だけわざと冗談めかして言うと、緊張が解けた気がした。
ゆうちゃんの緊張も、私の緊張も。




私「ゆうちゃんは私のこと、すきかな?」

同じ質問を繰り返すと、今度ははっきりとした声で


ゆ「……うん」


って言ってくれた。




そのあとはわざと関係のない話をした。
学校のこととか、アルバイトのこととか。
私ばかりが話していたけど、ゆうちゃんは「うん、うん」って聞いてくれていた。


私「ゆうちゃんに会いたいな
水曜日会ってくれる?」

ゆ「うん」

私「それじゃ、今日は寝るね。明日も電話していい?」

ゆ「うん」

私「おやすみ」

ゆ「おやすみ」



そんな感じの一昨日の電話でした。
字数、時間の関係でこの辺で!


傷つかないとでも思ってる?A



全記事の続き!



体型のことを言われる

わたし泣く

彼氏「これくらいのことで傷つかないでよ!疲れてるのー?あはは」

私「帰るね^^」

彼氏「帰っちゃだめ><」

押し倒される←イマココ


っていう流れです。


話題:(´・ω・`)



お尻をとんとん優しく叩かれて、また泣いてしまった。



ゆうちゃんが私のお腹を揉むように触る。


なんでこの人はそんなことするんだろう?
体型のことで泣いてるの、わからないのかな?それとも更に私が太ってることを思い知らせたいのかな?

私「ちょっとやめてね」

って泣きながら努めて優しい声を出す。
えー、なんでー?ってゆうちゃんはまだ私のお腹を触っていた。

私「ほんとにやめてね」

って少し強く言ってゆうちゃんの手を振り払う。

ゆ「なんで?まきちゃんのお腹は僕のじゃないの?」

答えられなくて黙って泣いていた。


ゆ「ねぇ、どうしたの?」


ゆうちゃんが優しい声で聞く。
泣いちゃってて答えられない。
しばらくして

ゆ「どうしたの?」

って少し真剣な声。
それでも泣いていると、ゆうちゃんが急に抱き締めるのをやめて私を引き剥がした。

ゆ「ほんと、どうしたの?
分かんないんだけど!!!!」


怒ってるみたいだ。
そんなゆうちゃんの声を聞いて私もカッとなった。


私「ちょっと待ってよ!!!!」


初めて出すくらいの大きな声。
本当に待ってほしい。
私にも私のペースがあるんだから。
そうするとゆうちゃんは黙ってベッドに座った。


泣いている私の横で、ゆうちゃんは私が持ってきて読んでいた漫画を読んでた。
なんか楽しそうに笑いながら。
待ってるつもりなんだろうなと思ったらバカらしくなった。



私「その漫画貸してあげようか?」
ゆ「え、いいよー」
私「いいよ、別に」
ゆ「じゃあ貸してもらおうかなー」


落ち着いたところで切り出すことに。


私「太ったから泣いてたの」
ゆ「あ、そうなの」
私「顔もボコボコらしいし…うぅ」

言ってる途中でまた泣けてきた。



ゆ「あはは、そんなことで泣いてたの?
えー、そんな急に太ったの?」

私「わかんないよ…」

ゆ「ふーん、じゃ痩せるの?」

私「………………」

ゆ「ぷぷ、ダイエットする気はないらしい」

私「………………」

ゆ「まきちゃんは痩せたいの?
いまより少し痩せてる自分の方がいいなって思うの?」

私「……………」



なんかよくわかんなくて。
泣いててあんまりしゃべれないし。
そのまま泣いてたけど、すぐ止まった。


ゆ「ねーまきちゃんこっち向いて!」

私「太ってるからやだ…」

ゆ「えー、かわいいのに?」


かわいいよー、ってはしゃぐゆうちゃんに着いていけない。
至近距離で目を合わせるなんて無理。



そのあとは機嫌直した風にゆうちゃんの足をこしょばしたりして遊んだ。
ゆうちゃんはきゃっきゃってはしゃいでた。


そうしたらもう11時。


私「もう帰らなきゃ!遅いから駅からタクシーで帰ろっと」

ゆ「あ、ごめんね、ひき止めて…」

私「ううん、いいんだよ、私もごろごろしちゃったし」


そういって帰ろうとすると、アパートの階段でゆうちゃんが色々言い出した。


ゆ「でもタクシー乗るの?
せっかくまきちゃんが頑張って貯めてるお金なのに…」

私「いいんだよー」

ゆ「えー、でも門限12時でしょ?間に合うんじゃない?」

私「いや、間に合ってても遅いとぐちゃぐちゃ言われるからさ…」

ゆ「えー、でもまきちゃんが頑張って貯めてるお金なのに…」

私「いいんだよこういう時のために働いてるんだから!」


少し大きな声を出すと、ゆうちゃんが傷ついた顔で立ち止まる。

私「ゆうちゃん?」


急いでるのにーってまたイライラ。
努めて優しい声で呼び掛ける。


ゆ「まきちゃんがいいならいいけどさ、でもさ、なんかなーって思うよね…お金もったいないなーって」


私「そっか」


どうしようもないし、ふたりでまた別の話をしながら帰り道。

でもやっぱり、太ったって散々言われたのが頭から抜けなくて。



私「ダイエットするよ…」

ゆ「そうなの?かわいいのになー」

私「……………」

ゆ「一般的に見たら太ってるって訳じゃないんだし」

私(じゃあなんであんなに執拗に私が太ったって繰り返したの?)

ゆ「かわいいよ、まきちゃん。
元気な顔したらもっとかわいいのにー」

私「そう?」


どうしても泣きそうになる顔。
口角を無理やりあげてみる。


私「元気出たように見える?」

ゆ「うん、かわいいよ」




そんな風に言ってたら駅に着いて、


ゆ「今日もありがとう」


ってゆうちゃんはにっこり手を振った。





まぁ、こんな感じです。
私が太ったのが悪いんだけど、なんか泣いてしまった。
ゆうちゃん、ダイエットしてほしいんだろうな。

しかし彼は私が傷つかないとでも思ってるのかな?なんなの?あの伝え方。
傷つけないように、彼の前ではなるべく笑顔でいるようにって思ってたのが裏目に出てるみたい。


わたしだって好きな人に執拗に体型のこと言われたら、そりゃ嫌だよ。

あんな風に言われたあとでかわいいよとかいわれても信じられるわけないし。
顔を見られるのも嫌になってきたし、セックスをするのも怖くなってきた。


ただ性欲だけはあるのが惨め。
泣きながら、それでもセックスしたくなって、私はこんなデブスなのに性欲は人一倍あるんだよな、惨めだよなーって思った。


痩せようとは思うよ。
だけどすぐ痩せる訳がなくて、その間ゆうちゃんと顔を合わせるのが怖い。
太ったな、肉で顔ボコボコだなって思われてるんだろうな、と思うと。


食べる自分が悪い。
太ってる時点で私が悪い。


誰かの誉め言葉も上手に聞けなくなってきた。
今日友達とあって、「かわいい!」って友達はいってくれたけど、それも“太ってるのに…気を使ってくれてるんだな”って申し訳なくなった。


とりあえずゆうちゃんに電話してみようかな。

なんであんなこと何回も言ったの?
ダイエットはしようと思ったけどものすごく不愉快だよ。


って伝えてみよう。
喧嘩するかもしれないけど、いいや。


あ、あとね、言いづらいけど嫌な事があるんです。

 ゆうちゃんね、元彼女さんとのペアリングを私の見えるところに置いてて。

ハートのモチーフの、少し大きいのと小さいふたつのリング。もちろんお揃いのやつね。


それが私の見えるところにふたつならんでて、なんかイヤーな気持ちになった。


捨ててほしいって何度もいいかけて我慢した。ゆうちゃんの部屋にゆうちゃんが何を置こうが勝手だし。


前は財布の中に入れてて、それを私は知ってたけどそれも言わなかった。
いつか踏ん切りがついたらどうにかしてくれるだろう、その時期について私がどうこう言うのは駄目だろうと思ったから。

財布の中なんて普段は見えないから、私はそれでよかった。

今は私とのペアリングを財布に入れていつも持ち歩いてくれているみたい。
だから元彼女さんとのは部屋に置いてるのかなーって思う。


でも見えるところに置かれちゃうとやっぱり気になってたまらない。
それはそれで大事な思い出なんだろうし、捨ててって言うつもりはないけど、やっぱり目につくとこに置いとかれると気になってしまう。


これも伝えてみようかな。



とりあえず電話してみます!


 

傷つかないとでも思ってる?



コメントのお返事、できてなくてすみません。
今日はなんかしょんぼりな話題です。


話題:(´・ω・`)


昨日デートしたんですね。
1日ゆうちゃんちにいて、セックスしたりご飯作って食べたり眠ったり。
私の体調がよくなかったりしたのでうとうとしてしまって外出できませんでした。


外出したい感じだったゆうちゃんに申し訳なかったなぁとは思ったんですが、「今日はのんびりできてよかったねー」ってゆうちゃんは笑ってくれて。
それはありがたかったんですけども。


なんていうか、私の容姿に関して彼が色々言ってくるんですね。


例えば家へ行くとき。


ゆ「なんかさ、まきちゃんってさー」

私「んー?なに?」

ゆ「なんでもない、うふふ」



わたしの顔を見て笑うんです。

それで家に帰って少し眠ったあと。


ゆ「ん、元気になったねぇ。朝家来るときは顔がだるーんって疲れてたよ」



にこにこ笑いながらわたしのほっぺを下に引っ張ったりして。

そうですね、最近は顔のたるみも顕著な気がします。


それはまぁ、いいんですが。
心配してくれてたのかもしれないし。

 


お昼はお昼で。

ゆ「まきちゃんのお腹ー」

って言って私のお腹をつまんで遊んで、笑うゆうちゃん。

そのあと私よりはるかに細い自分のお腹をつまんで、


ゆ「やだー、お腹出てきちゃった。ダイエットしなきゃ、うふふ」


だ、そうで。
そうだね、ゆうちゃんがダイエットしなきゃいけないなら私はもっとしなくちゃね。
ゆうちゃんはダイエットする必要ないけどね!


これもまぁいいんです。
カップルらしいじゃれあいといえばそうなのかもしれないし。
ダイエットしたいなって思うならそうしたらいいんだし、私もまぁダイエットするべきなんだし。



そして、夜、帰り際。


私の顔を見上げて。


ゆ「ねぇまきちゃん、顔丸くなくなったよねー」

私「顔は丸くないんだ、良かったよ…」

ゆ「えっ?丸い方がいいやん」

私「そうなん?」

ゆ「あ、丸くないってしゅっとしてるってことじゃないからね?」

私「え…」

ゆ「なんか前は輪郭がつるーんって丸かったけど、今は違う感じ」

私「なにそれ…、なんかボコボコってしてるってこと?肉がついて?」

ゆ「あ、そうそう、そんな感じー!」


私「じゃあどうしたらいいのかな?わたしわかんないや…」(半泣き)

ゆ「えー、わかんないのー?」
(痩せりゃいいじゃん!みたいなニュアンス)



もうね、次の瞬間には泣いてました。
ゆうちゃんに背を向けて、座り込んで声を殺して。
バレバレだったと思うけど、バレないように体育座りの膝で涙を拭いてた。

ゆうちゃんは背後でパソコンしてた。
カタカタとキーボードの音がする。


もうバレてもいいや、ゆうちゃんはパソコンしてるだけだしって派手に鼻をかんだ。
ゆうちゃんがこちらを見ている。

ゆ「ねーえ、こんなんでそんな傷付いたりしないでよー!うふふ、まきちゃん最近頑張ってるから疲れてるの?」

笑いながら私の背中を元気付けるみたいにたたく。
あぁそうか、この人にとってはそれだけのことなんだなーって思って、立ち上がって精一杯笑顔で、


私「遅いからもう帰るね」

ってゆうちゃんに優しい声を出した。
気分悪い雰囲気にしたくなくて。


ゆうちゃんもにっこり笑って立ち上がって、



ゆ「帰っちゃだめー」

ってひとこと。
面食らっていたら、

ゆ「帰りたいの?」

って笑って抱き締められて、そのままベッドに押し倒された。



字数の関係で、続きは次の記事!
 
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