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ハローハロー

ハローハロー。少女は躍りながら歌いました。
何?と少年が尋ねてきましたが、少女には意味がわかりませんでした。
少女は遠い海の果てからやってきたので、少年の言葉は一つもわからなかったのです。
だけど少年が少女の手に触れると、なんだか心で会話が出来る気がしました。
君はさっきから僕の名前を呼ぶね。少年は微笑みました。
あなた、ハローっていう名前なの?少女は不思議そうに言って、少年の手を握り返しました。素敵ね、ハロー。わたしの国の挨拶の言葉よ。
そうなんだ。素敵、と言われてハローは体を縦に揺らしました。君の名前は?
ライララっていうの。少女は恥ずかしそうに頬を染めました。
ライララ、君こそ素敵だ。まるで歌のよう。
ありがとう、ハロー。ライララはハローの頬に自分の頬を寄せました。
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