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江田と少女

将来何になりたい?
そう聞かれた帰り道の夕暮れ。
わたしの大好きなお兄ちゃん(本人がそう呼べと言った)が、わたしにそう問うた。
わたしは小学3年生だった。
「わかんない」
わたしは確かそう答えた。
するとお兄ちゃんはにっこりして、わたしの頭を撫でた。
「君はね、僕の愛人になるんだよ」
「愛人?それって、お嫁さん?」
わたしが目を輝かせると、お兄ちゃんはやっぱりにっこりしてそんなもんだよ、と言った。
それがちょっと違うなぁと理解したのは、それから5年経った時。
わたしは初めてを、お兄ちゃんに捧げた。
悪い気はしなかった。
なんだか周りより早く大人になれた気がして、ちょっと誇らしくさえあった。
だけど今思えば、あんな最低な男はいない。
高々13歳の少女にその男は汚い肉棒を見せつけたのだ。
今やお兄ちゃんはただのおやじになっていたけど、わたしは本当に彼の愛人になっていて、そしてわたしは未だに彼以外の男を知らない。
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