ザンザスの話が約6時間…


「んで?結局話をまとめると、爆弾小僧がアロワナを飼ってるのを見てボスも欲しくなったって事?」

「つまりはそう言う事だ」

「最初っからそう言えばいいじゃん。3行で済む話に何で6時間も掛かってんの?あーアホらし。王子の俺も流石に疲れた。精神的な意味で」


爆弾小僧 = 獄寺隼人
ボンゴレ嵐の守護者が飼育するアロワナを見て自分も欲しくなってしまったザンザス。
最近やたらとパソコンを開いて何かを熱心に見ていると思ったらアロワナの物色をしていたのか、とベルは呆れてしまう。


「そういう訳だ。早速お前等二人に任務を言い渡す。超S級任務だ」

「「却下」」

「まだ何も言ってねぇ!!」

「どうせ今から熱帯魚屋に行ってアロワナを買って来いとか言うんでしょー?」

「なっ…!!…何故解った…」

「ボスの考える事なんて解るっつーの。何年一緒にいると思ってんの?つーか水槽も何もないのにいきなりアロワナ買って来てどーすんだよ。食うの?焼いて食うの?」

「アロワナって食べれるんですかー?」

「現地じゃ普通に食用らしいってどっかで聞いた」


コテンパンに言われるザンザス。
今にも憤怒の炎を出しそうだが、唇を噛んで耐える。
ここで炎を出してしまったら夢だったアロワナとの生活も白紙に戻ってしまう。
噛み締めた唇から血が滲み、血走った目でベルを睨みつける。
だがベルは何のその、椅子の背もたれに腕を置き、ザンザスの怒りに耐え忍ぶ姿を面白そうに見ていた。


「大体さぁ、ボスちゃんと世話出来んの?」

「俺をナメてんのか?アロワナの世話なんぞ暗殺に比べりゃ大した事ねぇ」

「まぁ飼うならアホのロン毛隊長の許可が出てからじゃないと無理だと思いますけどー…」

「よし…今すぐカス鮫を任務から呼び戻せ!!」


続く