10月11日。
俺は八幡平を目指していた。
小旅行である。
県庁所在地である盛岡を抜け、さらに北へ。
正午に家を出て、色々寄り道をしながら向かったので もうペンションに着く頃には午後4時過ぎになろうとしていた。
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木の造りが温かいペンションはいつも暮らしている空間とは違い、独特の雰囲気だ。木目のドアを開けると、鈴の音が鳴る。
すると、気さくなオーナーが出迎えてくれた。
チェックインを済まし二階の部屋へ向かう。
足を踏み込む度にぎぃぎぃと鳴る階段がなんともいい味を出している。
部屋番号は210‥ここだな。
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ふう‥
一気に気が抜けて、俺はベッドになだれ込んだ。
夕食の時間まで、近隣の自然を散策する予定だったが
それは明日にすることにして
笑点を観ながらグダグダねむねむゴロゴロりんこ してしまった。
そして夕食。
食堂に向かうと、もうすでに他の客が席についていた。
夫婦もいれば父と息子で来ている人もいる。
オーナーのこだわりを感じさせる洒落た音響設備から流れるジャズはまさに至福の時間を奏でていた。
本日のメインディッシュは豚肉の炭火焼きである。
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オーナーいわく、2キロもある豚肉のブロックを半日かけてじっくりゆっくり焼いたとのこと。
そのため、脂分が抜け とってもヘルシーでありながらも極上の旨みは中にぎっしり詰まっていた。
う‥うまい!
ひたすら食事と格闘していると
厨房から出てきたオーナーが言った。
「その魚ですが、近くにある渓流で採れた魚です。12時くらいにはそこで元気に泳いでいたんですがねぇ‥‥
‥‥
可哀想ですが、お客様のために犠牲になっていただきました。」
そしてオーナーはニヤリと笑うと、厨房に消えて行った。
えっ
えっ
犠牲ってf^_^;
むむむ‥
‥ありがとう太陽
ありがとう大地
命をありがとう
いただきます。
キンキンに冷えたビールがなおさら味を引き立てる。
(゚H゚
)モフモフ
(゚H゚)モフモフ
(゚H゚)モフモフモフ‥
食事を終え
温泉に入り この日はまったりと過ごしたタモリであった。
翌朝
10月12日。
朝食を食べ
チェックアウトをし、名残惜しいがペンションを後にした。
紅葉を求め、樹海ラインを目指す。
すると、途中 なにやら渓谷が見えた。
一度通りすぎてしまったのだが気になり戻る。
おむすびころりんならぬ、たもころりん しながら
急な坂道を下るとそこには川が流れていた。頭上から光が木々を抜け渓流を照らす。
その木漏れ日は枝の一本一本をはっきりと強調させ、より一層 紅葉を深くさせる。
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見ると、綺麗に色づいた紅葉と澄み切った水がなんとも贅沢な色使いで視界に飛び込んできた。
ぴょんぴょんと河原の石と石を跳び、そこに向かう。
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うん。
エクスタシーだぜ!
(゚H゚)?
その後も樹海を散策しながら山頂に向かう。
夜はすでに凍結の恐れがあり通行止めとの道をのぼると
岩手山が見えた。
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すでに山頂は雪が積もっている。
ついこの前が夏だったというのに‥
まったく月日の流れは早いものである。
山を下り、
昼食は 山賊祭りというイベント内で食べました。
山賊祭りと聞いた俺は、
山に住む山賊が観光客からどれだけみぐるみをはがすことができるかを競うとか 恐ろしいことを考えたんだけど
普通に町おこし的な産業祭りであって
山賊はいませんでした。
それが残念
(>_<)
でも
八幡平のご当地戦隊 である
ハチマンタイラー
を見ることができました。
写真撮ってくりゃ良かったなあ‥
ハチマンタイラーかっこよかった。
(^^)
そんな感じで
秋を楽しんでいたタモリさんでした
(・∀・)
おしまい