8月15日。
友人と映画"スカイ・クロラ"を観てきました。
■念のため注意■
・原作を読んでいないため、複雑な劇中の解釈が誤っている部分もあると思いますが多めにみてもらえるとありがたいです。
それとどうしても記事にネタバレを含むので、一応以下にスペースあけておきます。
えっと。
劇中の時代背景は、
戦争が戦争請負会社による"ショー"的なモノとして扱われている時代で。
主人公は戦闘機に乗って、敵の戦闘機に乗っている人を殺すのが仕事。
人の命を消した手でボーリングもすればハンバーガーも食べる。
戦闘機に乗る主人公たちは遺伝子操作で生まれた"キルドレ"と呼ばれ、一生思春期のまま成長することもないし 完全に死ぬこともない人間。
撃墜され戦死しても以前の記憶は消され、新しい名で何度もまた軍に新兵として配備され、戦闘機での殺し合いを続ける。
そうすることでしか、彼らは生きていけない。
なんだこの時代背景は?と思いました。
だけど戦いは空中で行なわれるため、市街地が巻き込まれるなんてことは絶対になくて。
そして戦闘機のパイロットはキルドレなので、一般市民に招集がかかることもなくて。
だから、このスカイ・クロラ劇中では
実在にあった第二次世界大戦のような歴史的悲劇が回避されているのがすごく印象的だった。
基地に向かう主人公に、一般市民のおばちゃんがこんなこと言っていた
「あなたたちが戦っているおかけで わたしたちは安心して生活できるのよ」
どの世の中いつだって誰だって世界平和は望んでいるけれど
戦争によって世界平和が守られているのがなんとも 皮肉に思えた。
表と裏
光と影
男と女
過去と未来
世の中のあらゆることは二面があって、片方でもかけてしまえばその存在自体がなくなってしまうように
平和と戦争
それも切り離せないものなのかな。
キルドレたちが戦争をすることで平和を実感する、映画劇中の市民。
終戦記念日にテレビをみて平和を実感する僕ら。
同じだなあ
自分とは別世界のどこかで戦争が起きている もしくは起きていたのを見ることでしか、いまの平和をかみしめることができない。
戦争はいけないと平和を望みながらも
戦争がないと平和を実感できない
そして、
平和ボケした今の日本の若者に
永遠に死ぬことがないキルドレの姿が重なった。
人間の存在は
いるか いないか
そのどちらかしかない
その中で、生きるということを考えてほしかったのか?この作者は?
とりあえず 最終的に感想をまとめると
戦争を背景としておきながら、国の対立や政治・戦況的なものにはあまり触れていなくて。
その辺知れたらもっと入りこめたかも。
なんか謎が残る。
というか正直よくわからないことだらけでした
m(__)m
でも面白かったです。観た人それぞれで解釈がまったく違くなりそう。
絵はむちゃくちゃ綺麗でした。
空中戦はホント実写みたいで。
ヒマ見つけて小説さがしてみようかな
(´・ω・`)
話題:スカイ・クロラ