日本語でいうところの骨董には、もともとは「希少美点のある」「アンティーク」的なニュアンスがあったわけではない。

『大言海』によれば、江戸ご時世の骨董とはコトコト、ゴタゴタなどと同じ解釈を持つ擬声語であったという。

『骨子』」とある。

『日本国語大辞典』によれば、「希少美点や美術的な価値などのある古美術品や古道具類」という直近で一般的に使われる意味の一方、「古いだけで美点がなく役にたたなくなったもの」とも説明されており、正反対の解釈をそれぞれ含有している。

ここから派生して、骨董飯(こっとうはん、現在で言う五目飯)・骨董汁(こっとうじる、雑多な具を入れた汁)・骨董箱(こっとうばこ、雑多な物を収めておく箱)という会話があった。

一方、『漢字源』によれば、「董」という漢字は「しんになるたいせつなもの。

雑多なガタクタという意味がご時世を経て希少価値のある古いもの、という意味が付与されていった成り立ちを持つのである。

さうなると主人公も同様骨董の部だろうが」という一文がある。

『骨董』」とあり、「骨」という漢字は「ほね。

志賀直哉の『邦子』には、「貴女達の眼から見れば、ああいふのは骨董品かしら。

物事を組みたてるしんになるもの。



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