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過去と未来

 敬老の日、は正確には明日ですけれど、今日は田村市のほぼ全部の行政区で敬老会が開かれていたと思います。
 私も少しお手伝い。
 けっこう大変なのですよ。敬老会って。
 年配の方は朝が早いので、開始の時間よりかなり早く見えられるから、それより早く準備はしないといけないですし。
 万が一にでも転んだり怪我をしたりの危険がないように、体育館に敷いたシートやござの端は全部ガムテープで留めて段差もなるべく作らないようにする。
 少し前まではテーブルにお酒や飲み物を用意していて、お酌とかもしていたのですが、今は簡素化でお酒や飲み物はおつまみや祝い品、お赤飯などと一緒に最初から袋に入れてお渡しします。
 近くの人達と誘い合ってきて、会の始まる前から朝自習。
 最近は面倒がって来ない人とかもいるのですが、それでも地域の御高齢者にとっては大事なコミュニケーションの場。
 いろいろと話も弾んでいたようです。
 敬老会には、各地区で幼稚園や、小学校、婦人会などに出し物の要請が来ます。
 この準備も結構大変、練習とか衣装の準備とか。
 それに最近は婦人会、っていうのもあんまり活発ではないので、踊りの会とか、ダンススクールとか同好会とか、ボランティアの人とか、そういう人達の出し物が多いようです。
 幼稚園や保育園の子供達の出し物は、上手、よりも頑張っていることに拍手を贈るものなので失敗もご愛嬌。時々は孫がいるからとか全然知らない人もお花(ご祝儀)を上げてくれたりもしますね。
 最近は少なくなりましたが。

 福島では最近震災関連死が増加しているそうです。
 特に今年に入ってからの死亡者数は他県に比べて福島が圧倒的に多いと新聞で見ました。
 その大部分は長期避難によるストレスによる健康悪化などであるとか。
 老人の孤独死も数百人を超えると言われています。
 田村市では今も残る避難区域は都路の一部だけ、高齢者などはその殆どが家に戻られているようですが、それでも震災前の生活には戻れず、ストレスを抱えていらっしゃる方も多いと思います。
 まして今なお仮設住宅の暮らしを余儀なくされている皆さんは、どれほど大変か…。
 以前、講演会で某武田氏は
「年をとった人間は生きる価値がない」
 なんてことを言ってましたが、過去があるからこそ今があるのだし、過去を大切にしないで未来が作れるわけがない。

 ご高齢の方達の多くは放射能の影響に興味がなくて、野菜は勿論、山菜やキノコ、時に猪とかも普通に食べる方が多いです。長い間、そうやって生きて来たわけですしある意味それが一番健康的でしょう。
 一方で子供や孫には自分が食べるものや作った者は食べない方が良いと言う。
 言わなくてはならない。それが福島の現状です。
 本当に老を敬うというのなら子供と同様に御高齢者も当たり前に、安全に何の心配も無く暮らせる生活を返して欲しいものだと思うのでした。
 
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