仙台から電車で一時間
95歳のお婆ちゃんの御葬式です。
凄く大きなホールで、凄く華やかな式場で、沢山の人に送られて、お人形さんの様なお婆ちゃんは天国へ行きました。
何度も何度も沢山泣きました。
東京の葬式のしきたりと違って、やる事が凄く沢山あったので超バタバタな2日間だった。
ばあちゃん、天国でじいちゃんと会えましたか。
おかんに会ったら宜しくお願いします。
最後に顔見れて良かった。
電話をかけた。
ポケットに片手を突っ込みながら帰路を歩く。
呼び出し音が鳴っている。
この機械的な電子音は心を更に落ち込ませる効果を齎していると、今までに何度思ったのだろう。
数回コールする、
呼び出し音は止まず。
何となく準備していた指で、ボタンを押して切った。
こういう事は相手には迷惑だろうと知りながらも。
そんな事はもうどうだっていい位寂しかった。
10も年上の自称おぢさん
は
声色で察し、心配してくれたが。
確信に触れられないようにごまかして他愛のない会話をした。
低くも高くも無い甘やかす様な声と口調が落ち着く。
人に頼るって、良い事だとは思わないけど、
優しさに触れたいと思う気持ちはとめられない。
望まずにはいられない。